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30分680円で買えるほくほく

nene.

今日、店じまいを少し早めて、推し声優がPVのCV（キャラクターボイス）をつとめたという漫画を読んだ。
漫画の内容はもちろんよかったのだけど、それ以上にたった30分680円で得られた心のゆたかさに、まだほくほくしている。

たぶんこれは、通常であればカリカリと仕事をしているであろう半時間をサボったことへの背徳感と、ただただ推しへの対応性の高さ、そしてマッサージ機にかかりながら読んだことがすべてかけあわされたハイブリッドタイムだったからに違いない。
至福、と言い表せば簡単なものを、あまりのほくほくについ流暢につづってしまった。

30分あれば、実際のところ680円ほどは稼げたかもしれない。しかし、お金で時間は買えないし、もちろんほくほくタイムも買えない。
つまりプライスレス0円体験というわけだ。ちなみにわたしは一ミリも酔っていないし真顔だ。
推し活というものはたびたび天井のない世界へと誘ってくれる。ありがとう実にかんしゃ。

ちなみに現在の推しは、とあるキャラクターの声をあてたことにより夢女を大量発生させていると噂のイケボ声優、河瀬茉希さん。愛称は、ちゃんまき。
そんな河瀬さん演じるバリキャリOLが登場するのが、ヤンジャンで連載中の『相席いいですか？』だ。

ネタバレは避けたいので詳しい内容は割愛するが、不器用な女子ふたりによる成長ストーリー。いわゆる日常ゆるっと系の『なにたべ』や『つくたべ』が好きな人はツボにハマるだろう。
1話読んだ時点では、つくたべのワンランク下、ソフト〃ゆり（個人的体感）といったところ。

冒頭で推しへの対応性といったのは、これはあくまで漫画で、すべてに河瀬さんの声がついているわけではないが、持ち前の妄想力で完璧に脳内変換できることへの対応性だ。HSP気質と長年のオタク人生なめてはいけない。
さらに役のイメージにぴったりだったことが拍車をかけているので、これまた誠にかんしゃである。

女子および男子をなぎ倒す破壊力を持つ河瀬さん沼に一緒につかってくれる人、または部下とのコミュニケーションに悩む中堅〜ベテランOLさんは、ぜひ読んでみてほしい。
（回しもののような形で締めくくってしまったが、それもまたホンモウ）

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