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自分の天日干し。

お布団を干すように、美容のために日焼けは極力したくないけれど体に日光を浴びたい!!と思う日がある。

日焼け止めを塗りたくって、日光の下で思いっきり歩いたり座ってじっとしたりする。
矛盾がすごいけれど、どうしたって浴びたくなる日がある。

普段から運動は心がけているし、どんなに予定が無い日でも日中は太陽の下を動き回る。
スーパーに買い物に行けば重たい荷物を持って歩くし、タクシーや車は極力使わない。

ただ、どんなに運動をしてようが、充実していると言い聞かせて Instagramにアップできるような毎日を過ごそうがダメ人間の如くダラダラと家で寛ごうが気分が晴れない日もある。


そんな時は気分転換に思い切って散歩に出かける。
1時間ぐらい歩いて、汗かいたなーって思うくらいに到着できる大きめの公園に来て、大きな木の木陰になっているベンチを探して座る。
元々そこに存在している虫たちが現れようものなら驚いて暴れるけれど、もう一度座る。

虫はあんまり得意ではないから、
”ちょっとあなたたち(虫)の住む場所にお邪魔してるのでここには来ないでください”
と願いながら座る。


大きな木が揺れる音がして、葉っぱがさらさらと風に揺れていて、鳥が鳴いていて子どもの声がする。
木漏れ日を浴びながら天日干しされているお布団の気分になって心がゆるゆる〜っと解れていくのが分かる。


都会に住むようになってから、定期的に自然に触れたくなるようになった。
10代の頃はあんなに離れたくて仕方なかった田舎も、いざ離れてしまえば恋しくて仕方ない。
定期的に自然の中に来たくなるのは私の根っこの部分がそう叫んでいる時だな、と思う。

緑がいっぱいの公園であたりを見ていると、とっても素敵な老夫婦が手を繋いで現れた。
ゆったりとした歩幅で仲睦まじく何か声を掛け合いながら歩いて行った。
素敵だなあ、と思った。


26歳、周りの友人たちは結婚したり同棲していたり着実に将来への道を歩き始めている。
地元の友人にいたっては子どもが2、3人いたりもする。
私はポカポカ陽気の中、ぼうっと考えた。

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