メメントモリ子

ミステリー・サスペンス・ホラー・アクションをたくさん観る 目標:週に一度映画かドラマを…

メメントモリ子

ミステリー・サスペンス・ホラー・アクションをたくさん観る 目標:週に一度映画かドラマをみて感想残すこと

最近の記事

闇の深すぎる伝記映画

アナデアルマス主演のnetflix映画、『ブロンド』を観た。 伝説的女優マリリンモンローの伝記映画だが、タイトル通り、「1950年代理想の、ブロンドの女性像」をテーマとした感じで、実際のマリリンモンローという女性を描こうとしている空気はほぼなかった。ので、彼女の本当の人格を侮辱している映画だという批判もけっこうある。 批判の理由 たしかにもし自分が以前からマリリンモンローのファンだったとしたら、こんな映画を作った人間にいい気はしないなと観てて思った。伝記映画というより、過

    • 『My name;偽りと復讐』アクション満載の泥臭い人間ドラマ

      全八話をほぼ一気に観てしまった。 主演のハン=ソヒという名前だけは前から聞いたことがあったのだが、Netflixで彼女の主演ドラマのサムネを確認したら予想以上にハードボイルドだったので気になって観てみることに。結果、まんまとこのドラマにはまってしまいました… あらすじ ハンソヒ演じる女子高生ジウは、父親が暴力団員という出生のせいでいじめめられていて、しかもその父親は家にすらおらず逃亡中という生活を送っていた。地獄のような生活の原因である父親に怒りを抱いていたジウだが、ある

      • 映画『エクス=マキナ』感想(ネタバレなし)

        タイトルだけは何度か聞いたことがあった作品。 デトロイトビカムヒューマン(ゲーム)や恋するアダム(小説)のような、機械と人間の違いとは何か?というテーマの作品が好きなので、こちらも視聴してみた。 あらすじ IT企業のプログラマーである主人公ケイレブは、社員間の抽選で、彼の会社の謎に包まれたCEOネイサンの、僻地に建てられた豪邸兼研究所への招待券に当選した。そこでネイサンはある人工知能の実験体(エヴァ)をケイレブにテストしてもらい、彼女の知能は機械の範囲にとどまっているか、

        • 台湾映画『呪詛』感想(ネタバレなし)

          予告が大変恐ろしかったので観てみました。観終わってから、実話を基に作られた映画というのを聞いてびっくりしました。調べてみると、一家6人が悪霊に憑依されて殺し合いにまでなったという2005年の事件(わりと最近!)がモデルになっているそう。 あらすじ 主人公の女性(幸薄そうでどこか影がありそう)が小さな女の子を児童保護施設から連れ出しに行く。女の子は主人公の実の娘なのだが、なぜ施設に預けていたのか?それに父親はどこで何をしているのか?やがて主人公は数年間精神科に通っていたこと

        闇の深すぎる伝記映画

          映画『WOUNDS:ワウンズ』感想(ネタバレなし)

          この映画を観たのは少し前のことなのだけど、感想書くのが難しくて放置してた… なぜかと言うとオチがなく盛り上がりも今ひとつで、さらに話のテーマは結局何だったのか、はっきりすることなく急にジ・エンドした、という印象の映画だったから。 レビューサイトの評価もかなり低いので、一周まわって、逆にこの映画の良かったところを書いていく。 まず俳優の演技がかなり良い。そもそもどうしてこの映画を見たのかと言うと、サムネのえらいこっちゃ顔色が悪い女の人、フィフティシェイズオブグレイでバズった

          映画『WOUNDS:ワウンズ』感想(ネタバレなし)

          映画『インセプション』感想(ネタバレあり)

          他人の夢に侵入して情報を盗む、というテーマが面白そうだったので観てみた。 しょっぱなから非現実的な日本風の豪邸に潜入・格闘する主人公コブ(ディカプリオ)と相棒アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が映されハラハラドキドキ。ターゲットにはったりをかけるも、見破られ、主人公たちによって創られた幻想世界が壊れていく。しかもターゲットであるサイトー(渡辺謙)に密告していた謎の美女(マリオン・コティヤール)モルは、どうやら主人公と過去に深い関係があったらしい空気。 謎めいた始まり

          映画『インセプション』感想(ネタバレあり)

          映画『グレイマン』感想(ネタバレなし)

          あらすじ  元殺し屋がCIAに雇われ任務を遂行していたところ、ターゲットが死に際におまえの雇い主の悪事の証拠だと言ってUSBの入ったメダルを託す。元殺し屋はメダルを持ったままCIAの監視から逃亡。CIA(の悪者たち)は元殺し屋を殺すため莫大な懸賞金をかけて世界中の殺し屋をけしかける。一方CIAの中でも元殺し屋と家族同然で仲良しだったボスは、姪を人質に捕られていたのが理由で最初は元殺し屋を罠にはめる手伝いをしたが、やがて元殺し屋と共闘し、元殺し屋、元殺し屋のボス、ボスの姪の女

          映画『グレイマン』感想(ネタバレなし)

          映画『アウトサイダー』感想(ややネタバレあり)

           刑務所では囚人からも看守からも虐待され、組に入っても外国人の野良犬として白眼視されるニック。  言語の壁もあって寡黙だし、表情の動きも少ないキャラで、立場的にも常に四面楚歌なのだが、一方で初任務や立場が上の者からの辱めを受けた際にもためらいなく殺人・暴力を実行にうつす野性味もある。  かと思えばミヨ(美也?)には初対面のときから純粋な笑顔を見せ、美也の兄、清には誠実で、この兄妹のために最後には誰よりも強い行動をとる。良い主人公だった。  美也役の演技も、ヤクザの汚い世界で

          映画『アウトサイダー』感想(ややネタバレあり)