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嫉妬したら感謝する

みなさんは、人に嫉妬することはありますか?

私は本当によくありますし、嫉妬するとしばらく何も手につかなくて心が不安定かつ、醜い感情でかなり疲弊します。ただ、最近は嫉妬している状態もなかなかに面白いなと思って上手に付き合うようになりました。

嫉妬することを非常にネガティブに捉える人もいると思いますし、もちろん嫉妬し続けることは精神衛生上よくありません。かといって、全く嫉妬せずに生きていくことは不可能だと思いますし、逆に「嫉妬をしないようにする」ということも同様に心に悪いと思うのです。

実を言うと私は幼少期から「嫉妬しないように諦める」ということを意識的にやってきました。

嫉妬して自分の至らなさに直面するのが嫌で、「嫉妬を感じない」楽な生き方に思考を順応させてきました。人の才能を羨ましく感じたり、妬みや嫉みの感情を抱いたりした時、「私にはできないから、関係ないから」として考えないように人と接してきたのです。そのおかげで、表面的には毒牙のない人間でしたが同時に競争心もありませんでした。

もちろん、この方法は私には良い結果をもたらさなかったと言えます。

「嫉妬を感じない」ように生きていた時も、少なからず嫉妬をしていたにも関わらず、自分のそうした感情と向き合わないことで、自分の現状と理想とのギャップに目を向けることをしない、努力する前に諦め癖がついて逃げることをばかりしていたからです。

そのような生き方をし続け、ある転機が訪れました。それが大学で出会った友人です。以前も嫉妬に関して書いた際に登場した友人A。

彼女は私には持っていない才能と容姿を兼ね備えた努力家です。私は彼女が好きであるとともに、時に嫉妬で心がかき乱されてしまうことがあります。

彼女をよく知れば知るほど嫉妬を感じないではいられませんでした。貪欲に目標に向かうような野心家という側面を持ちつつ、人に対して非常に優しいからです。自分には持っていない人としての魅力を羨ましいと感じることが多々ありました。

ただ、よくよく分析してみると、私は彼女のような努力を怠っていたり、挑戦することを恐れていたりして羨ましく思っているだけの場合も往々にしてあるなあということに気がつきました。どの部分を羨ましく感じるのか、どういう点は見習うことができるのか、そのように一つ一つ言語化すると嫉妬の感情で見えてこなかった真の願望や目標なりが明確になります。

最終的には、そうした自分の新たな側面や課題を発見させてくれた彼女に感謝する気持ちが出てきました。

最近、彼女に諸々の感謝を伝えたところ、彼女からその倍の愛の溢れるメッセージが返ってきて「敵わないな」と脱帽しました。

まだまだ先は長そうですが、彼女のような魅力ある人になりたいと思っています。









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