LINEでの挨拶と年賀状の挨拶の違い
新年をすぎると「あけましておめでとうございます」とLINEが飛び交う。
なぜ、この人は私のLINEのアドレスを知っているのに、Facebookメッセンジャーで送ってくるんだろう。あ、Facebookの方がパソコンから送りやすいからか。たくさんの挨拶を送るには、携帯から送るよりもPCから送る方が送りやすい。なんだ。
年賀状を手書きで書いていたころを思い出す。当時は、1枚1枚絵を描くという苦行のようなことをしていた。いつか、プリントゴッコという年賀状の絵柄を複写する機械が生まれ、年賀状の生産性は劇的に改善された。とはいえ、それでも住所を手書きする手間だけでも億劫だった。
それから、パソコンができた。住所でさえもパソコンとプリンターが印刷してくれるようになった。こちらが行うことといえば、一言メッセージだけだ。この時に、もはや年賀状の苦しさは過去のものになったといってもいい。
さらに、それから10年近くを経て、いまは、LINEやFacebookのメッセンジャーで挨拶が送れる時代になった。その移り変わりの速さはまるで年賀状の産業革命だ。
当時、手書きで年賀状をかいていた頃と比べて、送り合っているものは変わっているのだろうか。1枚15分かけた年賀状と、1枚15秒のスタンプでは送っているものは違うのだろうか。
手書きの方が、なんだか温かみはあるのかもしれない。でも、年賀状が私の家に届くまでの2日間で温度は冷めちゃうな、と思った。
そんな過去の暖かさよりも、今、リアルタイムであなたが私に文字を打っているということの方がよっぽど温かい。
- 何より、住所なんて知られなくないものな。友人にでさえ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?