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代替動画で読む:岡田暁生「CD&DVD51で語る西洋音楽史」(第12話〜22話)


(承前)


※記事内に貼っている演奏類は、楽団公式動画、著作権切れの録音、著名CDレーベルの公式アップロードなどに限っています。



当面は《工事中》です。

おいおい、動画を増やしたり、見た目をリファインする「かも」しれません。



第12話


15 ガーディナー指揮/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ『モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》』(LD / DVD)

作品としては次のもの。


(上記曲について、「映像がなくてよいなら」アントネッロ&ラ・ヴォーチェ・オルフィカの演奏も推薦。)

上記曲の冒頭のファンファーレは「オルフェオ」(後出)からの転用とのことです。

ジョヴァンニ・ガブリエリに関して:
アンドルー・パロット指揮ロンドン・コルネット・アンド・サックバット・アンサンブルの録音《カンツォーナとソナタ》への言及。

上記CDに収録の《ピアノとフォルテのソナタ》(1597年)への言及

(ここでは『LP300選』に出たオーマンディの1955年の演奏を再掲。)


(パロット指揮のCD ガブリエリ《サクラ・シンフォニア第二集》への言及。)

(ベルリオーズ『ロミオとジュリエット』への言及。)

(マーラー『交響曲第2番』への言及。)

(ガブリエリについて、次のCDの推薦: Giovanni Gabrieli: In Festo Sanctissimae Trinitatis, Jean Tubéry & Chœur de Chambre de Namur, La Fenice)

言及のある芸術家などの名(主に音楽家以外):
ベルリーニ
ジョルジョーネ
ティツィアーノ
ティントレット


サン・マルコ寺院の内部の様子については、以下で見られるような写真がある程度参考になるかも。とにかくキンキラキンです。



第13話


16 ラ・ヴェネクシアーナ『モンテヴェルディ《マドリガーレ集第6巻》』

モンテヴェルディのマドリガーレは全9巻。
『LP300選』でも貼りましたが、クラシック曲の廉価盤CDレーベルとして著名な Brilliant Classics が上げている、長尺のまとめ動画を再掲。

Vol.1 が1巻〜8巻途中まで。Vol.2 は 第8巻の続きと9巻、以降は他の曲です。

Vol.1


Vol.2

(動画のコメント欄に曲ごとのトラックリストが貼られており、そこから個別の曲の頭に飛ぶことができます。)

第6巻の歌のうち、本文で触れられているものを、原題とともに記しますと……。

・「アリアンナの嘆き」 "Lamento d'Arianna"
第1部 私を死なせて "Lasciatemi morire"
第2部 ああテゼオ、私のテゼオ "O Teseo, o Teseo mio"
第3部 あれほど私に誓った真心は "Dove, dove e la fede"
第4部 ああ、それでも答えないのね "Ahi, che non pur risponde"

「西風が戻り、晴天がやってくる」 "Zefiro torna e 'l bel tempo rimena"

「さようなら、美しいフロリダ」 "A Dio, Florida bella, il cor piagato"

これをトラックリストと見比べれば、どの曲を指定すれば良いか分かるのではないでしょうか(第6巻最初の曲から、概ね順番どおりです)。

また、第9巻の曲では、
「美しい羊飼い」 "Bel pastor dal cui bel sguardo"
これは第9巻最初の曲。

これも本文にあるアルトゥージによる非難の関係では、第5巻冒頭の「むごきアマリッリ」 "Cruda Amarilli" がよく知られているよう?
(詳しくないので、間違っていたら申し訳ありません。)

(ラ・ヴェネクシアーナのライブ録音「La Venexiana Live!」の推薦。)


第14話


17 アーノンクール指揮/チューリヒ歌劇場/ポネル演出『モンテヴェルディ《オルフェオ》』(DVD)

作品としては次のもの(再掲)


ペーリ「エウリディーチェ」 "L'Euridice"


図版 ドレスデンの祝祭
(下のサイトは cookie がどうだとか、うるさいメッセージが出てきますが、断われるようです。

(本書では1731年と記載していますが、こちらのサイトのキャプションでは1719年。)



第15話


18 カザルス指揮/マールボロ音楽祭管弦楽団『バッハ《管弦楽組曲》全4曲』

上の演奏かと。1966年の録音。
(ひどく劣化したレコードの再生のよう。もう少し良い音の動画を見つけたら差し替えたいと思います。)

(バッハ『G線上のアリア』への言及=上記組曲第3番の第2曲が元曲)


カッチーニのモノディ様式による作品を納めたCD「しばしの音楽が/バロック・メロディー」(アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの歌唱)への言及。


図版でバッハ『音楽の捧げもの』への言及 済


第16話


19 バイエルン放送交響楽団『クーベリック/バレンボイム 夢の競演』(DVD)


グレン・グールドによるバッハ『イタリア(風)協奏曲』への言及

次の録音のことか?


ヴィヴァルディ『四季』への言及 再掲


バッハ『ブランデンブルク協奏曲第二番』への言及 済

バッハ『四台のチェンバロのための協奏曲 イ短調』

(次の動画は埋め込み不可のため、URLの形で貼っておきます)。
https://www.youtube.com/watch?v=x3J9xuPJvKk


第17話


20 ジェラール・コルビオ監督『カストラート』(DVD)

映画の予告編(英語版。製作国版の予告編とかはさしあたり見つからず。)


プロモーション動画(日本語)


この回で言及のあるオペラ作品名(登場順)

図版 チェスティ 金のリンゴ "Il pomo d'oro"


モンテヴェルディ《オルフェオ》済
モンテヴェルディ《ウリッセの帰還》
モンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》済
ショスタコーヴィチ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』
ロッシーニ《パウミーラのアウレリアーノ》
ロッシーニ《イギリスの女王エリザベッタ》
モーツァルト《ルーチョ・シッラ》
モーツァルト《イドメネオ》
モーツァルト《皇帝ティートの慈悲》
ロッシーニ《タンクレディ》
ロッシーニ《セミラーミデ》

ジェラール・コルビオ監督『王は踊る』

(予告編、仏語)

(次のほうが若干画質が良い?)


図版


第18話


21 リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団『バッハ《マタイ受難曲》』(DVD)

(ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲への言及。)
(ヘンデル『メサイア』への言及。済)
(バッハ『ブランデンブルク協奏曲』への言及。済)

(リヒャルト・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』への言及。)

グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」


「マタイ受難曲」(一部再掲)

メンゲルベルクの録音


クレンペラーの録音


リヒターの録音(1958年。推薦のDVDとは別。)


(参考)
「いま風」の演奏。『LP300選』に貼ったものとは別の動画で。



第19話


22 グールド『Glenn Gould in Leningrad / Moscow 1957』


本文で触れられているバッハ『ゴルトベルク変奏曲』の抜粋演奏については、次の動画のものかと。


以下、曲目自体は全て「済」

(ロラン=エマールの演奏によるバッハ『フーガの技法』への言及。)

(ベルリン古楽アカデミーの演奏によるバッハ『チェンバロ協奏曲ニ短調』への言及。)

(グレン・グールドの演奏によるバッハ『ゴルトベルク変奏曲』の2種類の有名な録音[1955年及び1981年盤]への言及。この回の推薦盤の録音とは異なる。)

(実演で聴いた、高橋悠治の演奏によるバッハ『ゴルトベルク変奏曲』の話題も。)


第20話


23 アレクサンドル・タロー『ラモー《新クラヴサン曲集》』

本文の趣旨とはズレるのでしょうが、とりあえず以下の動画を。
Brilliant Classics の "Rameau: Complete Works for Harpsichord (Full Album)"

(概要欄にトラックリストがあるので、そこから個別の曲の頭に直接飛べます。)

(ホロヴィッツによるスカルラッティのソナタ集の録音への言及)=次の1965年のレコードか。

I


II


(ニコラウ・デ・フィゲイレドによるスカルラッティのソナタ集の録音への高評価)

(ヴィヴァルディ『四季』の「秋」への言及)

(ジュリアーノ・カルミニョーラによるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲の録音への高評価)

上の録音はヴィヴァルディの生涯の各時期におけるヴァイオリン協奏曲を紹介するような内容らしいですが。
とりあえず Brilliant Classics の "Vivaldi: Violin Concertos (Op. 11 & 12)" を。


図版
ブーシェ『ポンパドゥール夫人』1756年


グアルディ『ヴェネチアのガラコンサート』1782年(タイトルは書籍中の記載による。)


(タローによるラヴェルのピアノ曲全集のCDへの言及)

(表題CD収録のドビュッシー『ラモー讃』への言及)

『ラモー讃』は映像第一集の2曲目。『LP300選』記事から再掲。タイムスタンプで 1:59:11 から。


第21話


24 マンゼ指揮/イングリッシュ・コンサート『C.P.E.Bach: Symphonies No.1-4』

Brilliant Classics の "C.P.E. Bach: Berlin & Hamburg Symphonies"

(概要欄にトラックリストがあるので、そこから個別の曲の頭に直接飛べます。)

文中で言及の「第一交響曲」とは、当該CDのデータを調べた感じだと Wq 183 No. 1 のことで、上の動画の53分あたりからの曲だと思います。この曲の冒頭について解説の言わんとすることは、ファンファーレ風の音型にすぐにチェロの応答がかぶさる。それを何度か繰り返したあとに……といったことかと。


第22話


25 バレンボイム(ピアノ)/クレンペラー指揮/フィルハーモニア管弦楽団『モーツァルト《ピアノ協奏曲第25番》』

次の演奏か。これは1967年リリースされたレコードなので、問題なく貼れると思います。

I


II


III


(モーツァルト『フィガロの結婚』への言及。済)

(モンテヴェルディ『オルフェオ』への言及。済)

ヘンデル『王宮の花火の音楽』への言及。


図版
フラゴナール『ブランコ』1767年



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