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代替動画で読む:岡田暁生「CD&DVD51で語る西洋音楽史」(第23話〜33話)


(承前)

※記事内に貼っている演奏類は、楽団公式動画、著作権切れの録音、著名CDレーベルの公式アップロードなどに限っています。



当面は《工事中》です。

おいおい、動画を増やしたり、見た目をリファインする「かも」しれません。



第23話


26 カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団『ヨーロッパ国歌集』

(ハイドンの交響曲への言及。ザロモン・セットなど。済)

(ハイドンの曲について、名演奏家の紹介。交響曲=ジョージ・セル、コリン・デイヴィス、クイケン。弦楽四重奏曲=エマーソン弦楽四重奏団。ピアノ・ソナタ=グールド、ファジル・サイ。ミサ曲=ガーディナー。)


ハイドン 弦楽四重奏曲 op.76-3 「皇帝」


(かつてのオーストリア国歌 "Kaiserhymnen"、英国歌「God Save the King/Queen」、仏国歌「La Marseillaise」への言及。)


図版

元は "The Illustrated London News" の 1843年6月24日号に載ったイラスト。
当該紙は次のURLで見ることができます。

(この新聞については以前の、海外新聞ネタの回で少し扱ったことがあるのですが、その時の調べ物がこんな形で生きてくるとは我ながらビックリです。)


第24話


27 フルトヴェングラー指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1944年ライブ録音)『ベートーヴェン《交響曲第3番 英雄》』

次の演奏か??(1944年12月19-20日録音)

(上は「ウラニア社」が出したLPが評判になったことで知られる演奏……のはず。本書も巻末リストではっきり「それ」と書いています。ただ、YouTubeには、データ上まったく同日の録音らしいのに、音の感じがぜんぜん違う動画などもあったりします。なんだかよく分かりません。なお、正しくはライブ録音ではなく、放送用の録音。)


(ベートーヴェンのop.1 「ピアノ三重奏曲」3曲への言及。)

(ベートーヴェンの第五交響曲や第七交響曲の緩徐楽章への言及。済)

(シューベルト「交響曲第七番」[ここでは「グレート」交響曲])への言及。済)

(ベートーヴェン『フィデリオ』への言及。済)


第25話


28 フルトヴェングラー指揮/バイロイト祝祭管弦楽団(1951年ライブ録音)『Beethoven: Symophonie No.9』

『LP300選』に貼ったのとはあえて別の動画を貼ってみます。
(基本的には同じ録音のはずですが。1951年7月29日のいわゆる「バイロイトの第九」。本書中のジャケット写真でもこの日付が見てとれます。なお、本書の公式サイトにある演奏一覧は録音年を間違えて記載しています。あと、本章の終わりに書かれている但し書きは、あえてここでは気にしないことにします。)


29 カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1979年、普門館ライブ)『ベートーヴェン《交響曲第九番》』

ここでは(本文の意図に即しているかは分かりませんが)、とりあえずカラヤンの別の録音を(1963年)。



ベートーヴェン『合唱幻想曲ハ短調』op.80 への言及。


上は録音に難があるのでもう一つ。


(トーマス・マンの長編小説「ファウスト博士」への言及。)

(アドルノの「第九」関連の言葉への言及。)

(ワーグナー『ニュルンベルクの名歌手』への言及。済)

図版 ハイドン「天地創造」の演奏(もっと良いデータがありそうですが、とりあえず。)



第26話


30 ケンプ『Schubert : The Piano Sonatas』

ケンプによるシューベルトのピアノ・ソナタの録音は、録音の時期的に、著作権が生きているものと切れているものがあるようです。

例えば、ピアノ・ソナタ第16番、18番などは著作権切れのようですが、19番〜21番の録音はそうではないよう。

ここではとりあえず、Brilliant Classics による以下の動画を。

Schubert: Complete Piano Sonatas

(動画の概要欄にトラックリストがあるので、そこから個別の曲の頭に直接飛べます。)

本文とは順番が逆になりますが、ピアノ・ソナタ関連の話を先にまとめて。

ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D. 958について:
ミシェル・ダルベルトの同曲の録音への高評価

ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D. 959とピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960について:
シュナーベルによる演奏への高評価

ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D. 959
(1937年の録音とのこと)


ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960
(1939年の録音とのこと)


(シューベルト「未完成交響曲」への言及。済)

(シューベルト「交響曲第七番」[ここでは「グレート」交響曲])への言及。済)

シューベルト「ピアノ三重協奏曲」2つ

変ロ長調Op99は済

Op.100 変ホ長調 D929


シューベルト「即興曲」済

シューベルト「楽興の時」済

ベートーヴェン「創作主題による三十二の変奏曲ハ短調」WoO.80


シューベルトの歌曲『魔王』への言及。


(シューベルトの歌曲集『美しき水車小屋の娘』への言及。済)


第27話


31 ガーディナー指揮/リヨン歌劇場管弦楽団『ロッシーニ《オリー伯爵》』

曲はつぎのもの。これは文末で紹介のある A・デイヴィス指揮の公演が公式にネット公開されたもののようです。


(ロッシーニ「タンクレディ」「ウィリアム・テル」への言及。)

(ベートーヴェン「大フーガ」「ディアベリ変奏曲」への言及。済)

ロッシーニのオペラ名の記述:
「アルジェのイタリア女」
「イタリアのトルコ人」
「セヴィリアの理髪師」済
「シンデレラ」

「泥棒かささぎ」
(次のものは1965年の録音とのこと)


「泥棒かささぎ」:ジェルメッティ指揮の盤の紹介
(Rossini: La gazza ladra, Gianluigi Gelmetti & Turin Radio Symphony Orchestra)

「オリー伯爵」:A・デイヴィス指揮のグラインドボーン音楽祭のDVDの紹介

図版


第28話


32 スーテイ指揮/ウィーン国立歌劇場管弦楽団/クレーマー演出『アレヴィ《ユダヤの女》』(DVD)

次のものは同曲の1964年のライブ録音とのこと。


ワーグナー「タンホイザー」「ニュルンベルクの名歌手」への言及

ヴェルディ「アイーダ」への言及。

グランド・オペラの諸作品への言及:
マイヤベーア「悪魔ロベール」
マイヤベーア「預言者」
マイヤベーア「ユグノー教徒」
(上記作に関し、シドニーのオペラ・ハウスにおけるサザーランドの引退公演のLDの紹介も)

図版
1844年のスカラ座
(下のページは画像販売系?のサイトのようなので、URL を載せるだけにしておきま
す。)
https://www.mediastorehouse.com/fine-art-finder/artists/american-school/interior-lodge-teatro-alla-scala-1844-22290316.html


映画「イントレランス」(グリフィス監督)のスチル

映画(日本語字幕を選択可能)

図版
オーベール「ポルティチのおし娘」

および

(拡大すると解像度も上がります。)


第29話


33 ルキノ・ヴィスコンティ監督『イノセント』(DVD)

「イノセント」予告編(イタリア語)


もう一つ。


バダジェフスカ「乙女の祈り」
Tekla Bądarzewska – „Modlitwa dziewicy”


ショパン《前奏曲集》op.28の7曲目(イ長調)済

上記曲に関するコルトーの録音への高評価(下の動画 8:15 から)。

(動画の概要欄にトラックリストがあるので、そこから個別の曲の頭に直接飛べます。)


ドビュッシーの《前奏曲集》への言及。済

映画『イノセント』劇中に登場の音楽への言及:
ショパン「子守唄」
ショパン「別れのワルツ」
リスト「エステ荘の噴水」


図版で言及のある Henri Herz の曲集「Récréations musicales」。
そこから "The Blue Bell of Scotland" の演奏。


意外にも本文で触れられていませんが。
クラシック音楽ファンにとってヴィスコンティ監督といえば、(当然のこととしてワーグナーが重要な役回りをつとめる)「ルートヴィヒ」(1972)や、(マーラーの交響曲第5番第4楽章を効果的に使ったことで知られる)「ベニスに死す」(1971)も重要。

というわけで、脱線めきますが、以下に予告編を貼っておきます。

「ベニスに死す」予告編

日本語版


英語版


「ルートヴィヒ」予告編(イタリア語)

「ルートヴィヒ」は──たいへん紛らわしいことに、2012年にも同題で全く別の映画が公開されているのですね(日本公開2013)。



第30話


34 ホロヴィッツ(ピアノ)/セル指揮/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団『Tchaikovsky: Piano Concerto No.1』

第30話の本文では「1950年の演奏会」の録音だと書いていますが、ジャケット写真には「1953」としっかり表示されています。
なので、1953年の録音だという次の演奏のことで良いかと思います。


※以下については、同ピアニストによる別録音が見つかるものもあるので、文中で念頭におかれている演奏とは異なるかも。
(ほかでもそうなのですが、とりわけここでは。)

リスト「半音階的大ギャロップ」(ジョルジュ・シフラの演奏)


モシュコフスキ「スペイン奇想曲」(ヨゼフ・ホフマン演奏)


シュルツ=エヴラー編曲「美しき青きドナウ」(ジョゼフ・レヴィーン演奏)


ラフマニノフ「前奏曲嬰ハ短調」(自作自演)


ショパン「英雄ポロネーズ」(ルービンシュタイン演奏)


ホロヴィッツ「カルメン変奏曲」(自作自演)


図版
János Jankó によるリストのカリカチュア
(解像度がイマイチですが、さしあたり。)



第31話


35 クライバー指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団『ブラームス《交響曲第4番》』済

メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」済

シューマン「蝶々」
(コルトーの演奏。1935年の録音とのこと)


シューマン「トロイメライ」

(動画の概要欄にトラックリストがあるので、そこから個別の曲の頭に直接飛べます。)

上記の長尺動画がちょうど「子供の情景」op.15 から始まっています。「トロイメライ」は、その7曲目。


メンデルスゾーン「八重奏曲」
(カザルス指揮のソニー盤の推薦がありますが、とりあえず以下の演奏で。)


映画「嘆きの天使」1930年


第32話


36 ロベール&ギャビー・カザドシュ『四手のためのフランス音楽』

表題のレコードは1962年リリースのもの。
次のプレイリストが、当該の演奏だと思います。


(参考として取り上げられている)
レヴァインとキーシンによるシューベルトの連弾曲集
『軍隊行進曲──シューベルト:四手のためのピアノ作品集』(2005年のライブ録音)


図版
試しに Ludwig Richter の "Hausmusik" で検索したら別の絵が出てきました(探し方が浅かっただけかも)。さしあたりは保留。


第33話


37 テンシュテット指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団『ワーグナー管弦楽集』(1988年サントリーホール・ライブ)(DVD)

38 カラヤン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団『カラヤン・イン・ザルツブルク』(DVD)

文中で言及のあるワーグナー作品など(前奏曲など、作品の一部分だけをピックアップする感じの言及。)

タンホイザー序曲
ニュルンベルクの名歌手 前奏曲
タンホイザーの歌合戦
ラインの黄金のフィナーレ
ワルキューレの「ヴォータンの別れ」
神々の黄昏の「夜明けとジークフリートのラインへの旅」「葬送行進曲」
トリスタンとイゾルデの第一幕フィナーレ

リエンツィ序曲。


ワーグナーの前奏曲集、管弦楽曲集などの動画を下にいくつか。





現代の映画中の音楽への言及:
ジョン・ウィリアムズの映画音楽
「スター・ウォーズ」
「ジュラシック・パーク」(特に恐竜島への上陸シーン)
コッポラ「地獄の黙示録」での「ワルキューレの騎行」の使用

今さらな感じかもですが。
スター・ウォーズ「メイン・テーマ」(日本コロムビア公式)


ジュラシック・パーク「メイン・テーマ」(ナクソス・ジャパン公式)(本文での言及とは異なりますが。)


タンホイザー序曲のリハーサル映像=『カラヤン・イン・ザルツブルク』(LD)の紹介
(ないし、DVD《カラヤン・イン・コンサート》でのタンホイザー序曲演奏)

ベルリオーズの有名なカリカチュア

元は Louis Reybaud の "Jérome Paturot à la recherche d'une position sociale" という本にJ・J・グランヴィル(J.J. Grandville)がつけた挿絵のようです。

203ページの1ページ前──変な書き方ですが、そうとしか書きようがありません(202ページ、ではないのです。)
(拡大すると解像度も上がります。)

もう一つ。


本書中の図版は Anton Elfinge によるアレンジ版のよう。前景には逃げ惑う聴衆(?)が追加。



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