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日本のプロ野球とメジャーリーグでのビジネスモデルの違い

こんにちは。

日本時間の本日、大谷翔平選手がMLBのオールスターに二刀流で出場。
バットは快音が聞かれませんでしたが、
投手では先発で1イニングをパーフェクトに抑え、
勝利投手になりました。

オールスターに出るだけでも快挙ですが、
毎日のように活躍して世界中を賑わせているためか、
凄いというより活躍が当たり前の感覚になってきています。

後半戦にも期待。
日本人初のホームラン王を取って欲しいなと、
切実に思っています。

さて、今日は日本のプロ野球(NPB)と、
メジャーリーグ(MLB)のビジネスモデルの違いについて。

まず、1試合あたりの観客動員数は、

NPB:約3万人
MLB:約2万8千人

と、日本のプロ野球の方がやや多いです。

次に、収入源について

・スタジアムへの入場料
・放映権料
・グッズ販売

細かい収入源は割愛しますが、
こちらは、NPBもMLBもどちらも同じです。


ですが、営業収益について、

NPB:約1,800億円
MLB:約1兆1,500億円

なんと、約8倍も違います。

なぜ、収入源が同じで、
1試合あたりの観客動員数がほぼ同じなのに、
ここまで違いがあるのか。

理由は大きく3点あります。

1、球団数と試合数
2、チケットの販売方針
3、放映権料・スポンサー収入の違い

1、球団数と試合数

NPB:12球団、144試合
MLB:30球団、162試合

数字からMLBの方が収益を上げやすいのは明らかですよね。


2、チケットの販売方針

MLBでは通常のチケットだけではなく、
クラブシートと呼ばれる様々なサービスを受けられる高級席(平均価格1万3,000円)を用意しています。
また、NPBは1試合毎に購入するファンが大半ですが、
MLBでは約半数1シーズン分のチケットを購入するという文化の違いがあります。
ディズニーやUSJに例えると、年パスのようなものです。

1シーズン分のチケットを販売するメリットとして、
チケット販売数がシーズン中のチーム戦績や天候にされず、
安定したチケット収入が得られます。

一方、1試合ごとのチケット販売では、
販売数がチーム状況や天候に左右されやすく、
チケット販売が非効率となります。


3、放映権料・スポンサー収入の違い

NPB:球団ごと
MLB:MLBが一括管理

MLBでは、キー局との放映権契約とスポンサー契約は、
すべてMLBが一括管理しているため、
球団格差の拡大を最小限に抑えています。
収益も全球団に均等に分配しています。

各球団に任せると球団によって格差が生じて、
戦力差を生み出すきっかけとなります。
MLBは、戦力差によって引き起こされる、
試合自体が面白くなくなるのを防ぐ為に一括管理にしています。


個人的にアメリカの方が成果主義が強い文化で、
特に理由の3点目を取り入れていることは意外でした。
変化に柔軟で、アメリカが野球が人気スポーツだからこそ、
国全体で盛り上げようという気概を感じました。

僕自身もチームプレーと全体の利を考えながら行動します。


尚、今回のビジネスモデルについて、下記サイトを参考にしておりますので、
興味ある方は、是非ご覧下さい。
https://www.nekokabuyd.com/entry/2020/04/24/152115

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