伝言(夕立と情事 (2018.9)
お、と、き、こえ、て
ふりそい 嗤うひとびと (ぴとぴと
無数に雨だれ(か いますか
おもいだし もし(もし もう一度
通信 ほし いでもきみ、《偽卵》 (☆
かがり火を 過去む
午後の 文通だ[殻] (質量0でしょう
はやく いそぎ でないと消える
傘(なるわたしと記憶
挿し
出す (射精
それで、
巣食/救 ったことにする、というの?
身、つめ、あいま、わりあい
[殻]めるのにも (ふたたび真空
ちからを要するね とかんじ
だから はな舌 触れあわせずに いた(みも遺さずに
骨だってこうして
独立したまま (これは傘のこと
だった(か
ひとごと(だったか
みたいにビールをあけている きみ、《廃卵》(いいえ ほんとは
(外傘刺胞列 ((海月
眼に みえない針と針
恒常を よそおいながら
やまない交尾 (夕立と情事
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