ねむるまえ

ねむるまえに、色々なものごとの感想を書いていきます。

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最近の記事

「夏嵐」の夜

ジェニーハイの新曲「夏嵐」が公開された。主演は金村美玖さん。 見終えてからずっと胸がドキドキしている。 まず曲(歌詞と演奏含む)がいい。ちょっとノスタルジックなメロディ。前奏の旋律だけでもう、夏の焦れた切なさが思い浮かぶ。 夏休み、 光は眩しくて景色は鮮やかで、 日常から離れて何でも出来る気がする。 なのに強気に引いたアイラインは理想と違っていて泣きそうに惨めだ。 私はここに絶対のきらきらを持っている。 でも、誰にも伝わらない。 そういう、10代の夏に感じたもどかしさ

    • 新装丁の『シンジケート』(穂村弘さん)入手!!一首目から「くぅ〜」「いぃ〜」を連発してる。歌のひとつひとつに濃い詩が香り立っていて、一粒ごとに味わうように目を閉じてしまう。幸せ…

      • あさイチ/千葉雄大さんへのアナウンサー講義を見て

        以前、池上彰さんがこんなことを言っていた。 「新人アナウンサーがニュースを読むのを聞いていたら、途中で突然意味がわからなくなった。ニュースは問題なく読み続けられている。それなのに内容が入ってこない。終わった後そのアナウンサーに、君、もしかして途中からニュースの意味が分かってなかったんじゃないかと聞くと、そうだと言う。読み手がしっかり理解して読まないと、聞き手には伝わらないということをハッキリ感じた体験だった。」と。 その言葉はずっと私の心に残り、人前で話す度に頭をよぎった。

        • イキウメ「外の道」観劇感想(ネタバレあり)

          とてもとても怖かった。 劇が終わったときに、あんなにほっとしたのは初めて…。 でも、その怖さこそがこの劇のパワーなのだと感じた。文化芸術は、心に揺さぶりをかけ、日常を見つめ直す視点を与えてくれるものだけれど、この劇は、そのパワーに溢れていた。まさに「新たな目」を、見ている者が手に入れてしまう、そんなお芝居だったと思う。 妻や恋人、母や息子を、毎日「見ている」と思っている。だから「知っている」と思っている。 だけど本当は、そう思い込んでいるだけで、何も見えていないし何も知らな

        「夏嵐」の夜

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          「今ここにある危機とぼくの好感度について」最終話感想(ネタバレあり)

          良い最終回だった。 ①愛の目覚めについて 序盤、木嶋みのりに体調を心から心配されることで、「愛に目覚めた」神崎。前回のデートシーンでの「コイビトの涙の理由が自分を心配してくれているのかと思ったら全然違った」というくだりがよく効いている。 第二話で、木嶋みのりとの別れ際に放たれた神崎の言葉「俺、みのりちゃんに会えて良かった。同い年で、しかも女の人で、こんなしっかりした考えの人いるんだ、って」。そこには、若い女性を無自覚に見下している彼の思考が表れていた。そんな彼の価値観が今

          「今ここにある危機とぼくの好感度について」最終話感想(ネタバレあり)

          夏の朝の匂いだ。でも、もう虫の声がする。夏と秋の、夜と朝の、あいだ。

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