人生で1番痛かった虫歯のはなし
歯痛で6時に目覚める
とある年の、お盆も終わりそうなころの話。
左上奥から二番目の歯がとてつもなく痛い。
身体は完全にお盆モード。
午前3時寝、11時30分起きのルーティンが染みついた私が、歯痛様のおかげで6時30分に目覚めることができた。
その日は激デカ台風が来ていたので、「今回の台風は歯さえも痛ませてくるものすごい低気圧なんだな…」とノンキなことを考えていた。
しかし、二度寝も億劫なほどの痛みであり、「さては低気圧のせいではないな…」とすぐに思い始めた。
そのとき私は地元に帰省しており、お盆でも診察している少し遠めの歯科を予約して即日診てもらえることとなった。
台風だから予約がとれたことを喜ぶべきか、お盆だから近所の歯科に行けなかったことを悔やむべきか…歯が痛くてそんなことは考えられなかった。
しかし、花火大会やバーベキュー、親戚の集まりなど、お盆の楽しい予定をすべて終えてからの歯痛だったので、その点はかしこい歯痛である。
歯が痛いときはネットで仲間を探すに限る
診察の結果、どうやら4年前に治療した虫歯の詰め物の下に新たな虫歯がいるらしい。
しかも、その詰め物は割と深くまであったので、虫歯も神経ギリギリまで来ているらしい。
神経を抜くとなると、継続して通わないといけない。
「また京都に帰って、歯医者にすぐに行ってください~」と言われた。
歯は2日ほどで自発的に痛むことはなくなったが、何かを噛むと強烈に痛むようになった。そして、噛んだときの痛みも2日ほどで消えた。
虫歯は痛みが無くなるとやばいと聞いたことがある。
私は、それから毎日YouTubeでどこかの歯科医が投稿している虫歯治療や歯石除去の動画を見漁った。
ちなみにお腹が痛くて辛い時は、Twitterで「お腹痛い 死ぬ」と検索し、仲間を見つける。
さて、動画内の虫歯はなかなか見るに堪えないものが多く、「これに比べたらマシだな」と下を見て安心していた。
ボスは奥底にいた
歯痛のせいで泣く泣く地元を1週間早く離れ、京都に戻り近くで評判のよい歯医者を予約し、さっそく治療をしてもらった。
麻酔はそれほど痛くない。麻酔がよく効き、治療は無痛だった。
予想していた通り、神経サンはサヨナラし、詰め物をしてさて次回…と思っていたが、歯科医が少し驚いて失笑したのが分かった。
私の心臓は跳ねた。
話を聞くと、ばい菌が骨までコンニチハしており、神経の下から膿が出てきたそうだ。
「え、虫歯が骨まで来るって、ネットで見たやつだと死ぬやつじゃね???そりゃ痛ぇわ、ハハハ」と頭が混乱したが、私はお口をあけたまま「ほぁい」としか言えなかった。
これから2,3回ほど空けた穴の中を消毒し、そこから根の治療を再開するらしい。
どうなるのだ、私の歯…
歯の大切さと今後について
とにかく、この10日間は歯の大切さを思い知った10日間だった。
右側でしか噛めないことがこんなに辛く、ストレスがたまることだとは。
美味しいものも、その美味しさは3分の1程度に感じられた。
これからは、毎食後の歯磨きはもちろん、歯間フロスを毎日行い、モンダミンをし、
定期健診にも行こうと決心した。歯は、大切。
【2022.10.4】
…と、ここまでが3年前に書いた文章である。
あれから無事に治療も終え、痛くない歯を手に入れることができた。
ちなみに当時はいろいろあって無職だったため、歯医者には驚愕の短いスパンで通うことができた。
今でも不定期のモンダミンと、定期的なフロスはバッチリである!
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