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みんぱくに行きました

日曜日、吹田市万博記念公園内にある国立民族学博物館に行って来ました。
前回来たのは特別展「驚異と怪異」の時かな?5年ぶり?
驚異と怪異は会期中2回来ました。
ずーっと常設展だけ見に行きたいと思っていたのですが、いつでも行けると思うとなかなか行けない(^_^;)
特別展「日本の仮面」が開催されているので会期中に行かねば!と。

以前はみんぱくに来たときは館内の「レストラン民博」でエスニックな民族料理をいただいたのですが、最近経営が変わって普通のファミレスっぽいお店になったとのこと。
それなら、と、乗換駅の千里中央で早めの昼食。

韓国フライドチキンのチェーン店、オリーブチキン
ハニーガーリックの挟まったパンが美味しい♥

モノレールに乗ると、音楽フェスっぽい揃いのTシャツを着た人が大勢いました。
「ごぶごぶフェス」とのことでした。
もちろんダウンタウンの浜ちゃんも来ていて後日テレビでやるらしい。
すごい混雑でした公園の入口はフェスのチケット持ってる人だけ別の列で並んでいて、それ以外はすんなり入れました。

太陽の塔、横顔

太陽の塔の足元を、てくてく歩いて民博へ。
「お祭り広場」ではフリーマーケットしてました。
このときはドン曇りだったけどこの後結構な雨でフリマの人たち大変やったやろな。
この季節は公園歩くの苦にならない、てか楽しいけど、真夏真冬はちょっとしんどい。
以前は万博記念公園駅から民博まで無料シャトルバスがあってんけどな。

到着〜
特別展パンフレット
メンドンが作れるよ!
特別展は撮影不可ですが、メンドンゾーンだけは撮影可!

特別展を見てから本館へ。
本館に行くと、30分ほどで「みんぱくウィークエンドサロン」が始まると。
開催中の企画展「水俣病を伝える」に関連した
「ネコ実験小屋の修復について」という講演とのこと。
聞きたいな。

企画展チラシ

企画展のことも知らなかったし、水俣病については社会の時間に習った以上のことはあんまり知らないし、最近のニュースでよく取り上げられている「マイクオフ大臣」については激しい憤りを感じるけど環境庁というお役所がそもそも水俣病が契機となって発足したということをあのニュースで知ったくらいで。
こんな私が講演聞いてもエエんかなとは思ったけど。
2月に東京の、国立科学博物館に行った時「無料」という理由だけで、その時開講されていたシダ類の「網状進化の解明に伴う新種の認識」という、ミリ興味のない一般向けの講義を聞いたのでした。
それが結構面白くって。
文化財修復の話や今ちょうどニュースで取り上げられている水俣病のことならシダ植物よりは遥かに興味あるし、きっと面白いと思ったのでした。

面白かったです。
ネコ実験小屋について詳しくはこちらを。

そして、講演を聞いてから企画展へ。
心痛むこと、憤りを感じることはたくさんあったけれど、いちばん心に残ったのは、大矢ミツコさんという女性の一生。

大矢ミツコさんの生涯は「みつこの詩」という紙芝居になって販売され、小学校などに教材として貸出しされています。
企画展では、ミツコさんが実際に使っていらした農具や洋服、夫や舅を介護した時の道具、写真なども展示されていました。
電気もないような漁村に嫁入りして、初めて海に入って、お魚の美味しさに感動して、子どもを産んで農婦として平凡な一生を終えるはずが「水俣病」という思わぬ災難に巻き込まれて、夫に先立たれて舅の介護に追われて子どもたちを育てて事故で片脚義足となっても生涯働き続けて水俣病の語り部になったミツコさん。
ミツコさんがつけていた日記も展示されていて、平成10年頃の「オレンジページお料理家計簿」を見て
「あーっ、私が使ってたのと同じ年のヤツ!」と。
オレンジページ、購読してはったんやぁ。
後年は「ラジオ深夜便日記」もあって。
ミツコさん、深夜便リスナーやったんやぁ。

ウィークエンドサロンでの質疑応答で「民博が水俣病についての展示をすることの意味」を質問していらした方がいたけれど、大矢ミツコさんの一生についての展示を見ると、これは民俗学的にすごく意味のある資料ではないかと思いました。
民俗学と民族学は重なるところはあっても違うものらしいが。
熊本県の水俣という限られた地域でも、漁村と町では違う文化であったこと、漁村の人の暮らしぶり。
たとえ水俣病がなくても、漁村で寡婦となった人はいただろうし、ご亭主がいても漁村の女性の暮らしは海に出て畑も耕して舅姑を介護して働いて働いてだったろうし。
でも大阪で平凡に暮らす私と同じ雑誌を読み、同じラジオを聞き、日々の暮らしを日記に綴った。

そして、水俣の海と自然がとても美しかった。

ウィークエンドサロンの講演を聞いて、企画展を見て良かった。
マイクオフ環境大臣は「水俣病歴史考証館」には行ったことあるんだろうか。大矢ミツコさんの紙芝居を見て、ネコ実験で狂い死にしたネコたちに思いを馳せろ!

肝心の常設展を見る時間がほとんどなくなった😭
5年前に来た時と入れ替わってる展示もあるし〜!

近いうちにまた来なくてはと思う。
でもまた年単位後になってしまうかもとも思う。

カワイイ!と思って撮ったけどキャプション撮ってないので誰か分かりません〜
インドの女神さま
私はトンガ人の血をひいているのではないかと思う。
衣装を着ている女性の体型も顔つきも他人と思えない。

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