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八咫烏シリーズ新刊「望月の烏」を読みました

最新刊に関するネタバレは無しです。

先月発売されたのを読み終えて、現在第一作「烏に単は似合わない」から読み返しています。

このシリーズは新参者でして、去年既刊8冊イッキに読んだのです。

でも新刊読んで、既刊読み返す必要感じまして。
1周めはページをめくるのももどかしく(電子で読んでたのですが)バーっと読み流す感じになってたところが2周めは、おお!おお!!!と発見の連続。

「八咫烏」という、3本足の鳥の世界の物語。
「宮烏」と呼ばれる貴族階級の烏たちはずっと人間の姿で暮らしていて箱入り娘になると自らの本性が鳥であることも知らないくらい。
「里烏」「山烏」と呼ばれる庶民階級の烏たちは普段は人として暮らしているけれど必要に応じて鳥型に変わって懸命に働いて暮らしている。
「馬」と呼ばれる奴隷階級の烏はお金のため、あるいは犯した罪の懲役として、人型に戻るための3本目の足を断じて、家畜として車を曳いたりヒトを乗せたり田畑を耕したり「馬」として使われている。

要は異世界物ファンタジーなのですが、松本清張賞受賞の第一作に関してはミステリーでもあり。
終盤の謎解きとどんでん返しには、やられました。
更に第二作の「烏は主を選ばない」は第一作と同じ時間軸のお話を別の人物の視点から描いた物語で、その構成にもやられました。

この、同じ出来事を別視点から、という構成はその後も出てくるのですが。
壮大な種明かし。

そう、私は「望月の烏」の種明かしが、アンサーが、知りたくて堪らない。
続きが読みたいです。

八咫烏シリーズは4月からNHKでアニメが放送されます。

上記「同じ時間軸のお話を別視点から語る」第一作と二作のアニメ化のようで、原作未読でアニメを見たいなと思っておられる方は、どうかアニメシリーズが終わるまでは原作を読まないで、驚いてください。

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