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No time to ネタバレ (ハピエン厨による書き散らし)

今これを”Writing’s On The Wall”を聴きながら書いています。たまに泣きながら書いています。初っ端から不穏な出だしです。笑

本日公開初日に、「007 No time to die」を観に行きました。公開初日に観に行くくらいにはとても好きです。というか、我々は何回の公開延期を乗り越えて今日という日にたどり着いたんだ?何回待ったんだ?そんなこんなで、前作から6年も経っていることが感慨深い。

マァ実際に映画を観たら、諸外国の映画館で見ることの規制やロックダウン事情はわかっていないものの、公開に踏み切るタイミングを決めるのはとても難しかっただろうなと思う。現実世界に蔓延る病の正体がわからず、一体いつまでこのCOVID-19が続くのか、ワクチンの目途が立たない状況で放送されたら、映画の人気や知名度も相まって、悪い意味で混乱をさらに増長させてしまいそうだと感じたので。
実際、映画を観ながら、病原菌のラボが破壊されているシーンや、名前は忘れたけど義眼の悪者に脅されて病原菌が入った入れ物を取り出すシーンを見るのはかなり怖かったし、嫌悪感を覚えました。そりゃ公開延期するよな…。というか、脚本を考えた方もまさかこうなるとは思っていなかったんだろうなと思いました。。南無。。
そんなわけで、わりとうぐぐとなりながら見ていました。


ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンド。彼は私にスパイ映画の面白さを教えてくれた親鳥のような存在です。カッコウ。もうやだ無理…(自分で自分の傷を抉るスタイル)
他の007をあまり見ていないので比較できていないですが、私はダニエル・クレイグの007がかなり好きで、「カジノ・ロワイヤル」のカジノにぼろ負けしたり、あっさり毒を盛られて死にそうになったり(それを本国のバックオフィスの人たちがあたふたしながら見守っているのが好き)、ヴェスパーと両想いになって、簡単に「一身上の都合で007やめまーす☆」っていうメールを送る、ちょっと考えが足らなくて腑抜けたジェームズ・ボンドが、だんだん立派で冷徹で素敵な女性としっかりやることをやっている、かっこいいスパイになっていくのがとても好きです。あの筋肉の上に脂肪がついた厚みのある上半身に、きれいなスーツを着ているのが大好きなんだな。それは歴代の007共通かしら。はぁ~スタイリッシュ!so cool!!!
「スペクター」の死者のお祭りでも素敵なご婦人といい雰囲気になったかと思いきや、目的地へのアングルが良かっただけで接近したのか…?と私はまだ情報の処理ができていないですね。私が婦人だったらずっと待ってる。あの人早く戻って来ないかな~♪と思いながら爆発に巻き込まれるのかもしれない。


とりあえず、私はダニエル・クレイグの青い目をしたジェームズ・ボンドが好きです。カラコンしているのか…?というくらい青くて、寂しげな瞳が好きです。ポスターとかで、物憂げな顔でじっと見ているこのビジュアルがとてもとても好きです。

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さて、そんなジェームズ・ボンドを親鳥としてお慕いしている私ですが、その恋心?は最初の数分であっさりと爆散します。なぜなら、マドレーヌとラブラブしているからです。別にそれはわかっていたので、幸せに過ごせよ…と温かな目で見守ります。そう、私は推しには幸せになってほしいのです。
マドレーヌも超優秀ハイスペック女性で好き。外見も美しくて好きなんですが、特に彼女の鼻の形と、顎を上げた時の目線と二重の幅が好き。でも、スペクターの時からなんでボンドのことそんなに好きになっているのかあまり理解していない。列車での戦闘による吊り橋効果だと思っている。あと宿縁を感じたから?まぁ目の前にあんなにチャーミングでちょっと寂しそうで、かっこよくて強くてエエ身体してるイケオジがいたら、好きにならないわけないよな。好きです。
よくわからないしなんでもいいけど、007人たちって、バケーションや束の間の愛の休息時間に、海で泳いでいること多い気がするのは気のせい?ヨーロッパのバケーションのイメージ?


途中はすっ飛ばそう。
時系列もごちゃませで心のままに書きます。


・フィリックスとも良好な関係で良かった。あの貼り付けたような笑顔の人、怪しいなと思っていたらやっぱり怪しかった。性格は顔にでるということだ。(人生の教訓)(彼は役柄)
フィリックスのスピンオフ作ってよ!!!(´;ω;`)というか、ボンドの前で人を溺死させないでよ!彼に辛い過去を思い出させてしまうでしょうが!!!!(モンペ)怪しい表情の男に報復する時のセリフが良かった。「俺にも兄弟がいたんだ」あうあうあう…

・アメリカCIAの女の子が可愛くて優秀で好き。今髪の毛の長さが彼女に似た感じなので、髪の毛の巻き方を研究したい。それはどうでもいいのですが、予告編で重要人物っぽく出てた割に、意外とあっさりな引き際だったので、私の心の中で坂田銀時が、オイィィィーーーー!!と突っ込みました。007、たまにこういうところあるよね。知らんけど。彼女はとても可愛いのでこれからも頑張ってほしい。3週間のトレーニング?本当に?
あと露出が多かったので銃撃戦の時に心配でした。万が一当たったら即死では…!!

・この細菌の兵器、怖すぎでは?やっぱりどう考えても怖いし、ちょっと無理だった。キューバのパーティーの時に、ボンドは死なないでスペクターのメンバーがばたばたと倒れていったのが本当に怖かったし嫌悪感だった。こりゃ公開延期しますわ…。ともあれ、私は推しには幸せになってほしいんだ。

・マドレーヌの服装は、ボンドとラブラブの時は白で、途中は黒なのがなるほどでした。まぁそうなるよな。あと、ヒールで走れるのが、すごい。

・新しい007について。リタイアしたから後任がいることはそりゃ自然なことですが、やっぱり寂しい。ロンドンの本拠地を訪れた時のボンドの胸ポケットに、「Guest」とか何か書いてある札がついていたことが私は一番寂しかった。時は流れる。戦闘の時も、耳にイヤフォンつけることが自然になっていることも時代の流れと技術の進化を感じた。

・Qファンの私、ネコチャンとお家ショットに大歓喜。なんかセイロで蒸してなかった?!日本語のエプロンつけてなかった?!ありがとうございます!!!好き!!!あと、何かを分析していた時にちょっとすっぱそうな細長いグミを食べていたのが可愛かったです。きっと彼は甘党だし、コーヒーも豆から挽くタイプですよね。効率が良いという理由で朝方の生活してそう。そして、仕事の忙しさが原因で恋人と別れたきり、随分長いこと新しい恋人はいない。はぁ、彼の妄想小説書けそう。強いて言えばネコチャンは白くて毛の長いもふもふネコチャンが良かったですが、それは私の猫の好みなのでおいておこう。まぁ彼が概念上もふっとしているので十分ですね。Qがたくさん出てきてくれて嬉しかったです。Qのお家でさくさくワインを開けているボンドがちゃっかりとして好きでした。彼、こういうとこあるよね。

悪役について。
毒は良くない。細菌の武器も本当に良くない。
だけど私が一番許せなかったのは、女子供を人質に取ることだーーーーー!!!!!!
本当に悪党すぎる。


というかさ!!!!!!


まさかの子供がいました展開で、そこが一番びっくりしました。
ジェームズ・ボンドって、家族を作らない孤独で孤高の存在かと思ったんですが、びっくりした。映画館で溜息ついちゃったよ。いや、全然良いと思う。なぜなら、私は推しには幸せになってほしいので。マチルダちゃんが本当にボンドの子供かわからない段階から思っていたのですが、そんな決定的な弱点出しちゃったら、敵に捕まるに決まっておるじゃろうが!!と私の中の千鳥の大悟が突っ込んだよ。もう。


あとこれは007シリーズを全部見ていない私の勝手な想像だけど、007って大人同士の話だと思っていた。そこに子供が介在すると、なんだか勝手が違うような…。うまく言えないのですが、とにかくびっくりしたということでした。ボンドのモチベーションが変わってきてしまうと思ったのかな。元々彼はスペクターのせん滅とイギリスを守ることが主な目的だったはずだけど、マドレーヌとその娘を守ることに目的が変わっているような。私はそれが見たいわけではないんだ…。
悪役のお部屋が畳っぽくて、ボンドがDOGEZAしていたのが日本人的に嬉しいような悲しいような…!!なんでボンドが謝る必要があるのかいまいちわかっていないのでまた「カジノ・ロワイヤル」から出直してきますね。すみません。だって難しいんだもの。いや、でも、謝る必要なくない?大体悪いのって、ボンドに逆恨みしたオーベルハウザーだよね??
(刑務所でのオーベルハウザーの拘束され具合も怖かった。もしかしてずっとあのままの体勢なのかな~トイレどうするのかな~と真剣に考えたけど、さすがにそれはないと思いたい。刑務所でマドレーヌとボンドが再開した時に、何か腹を割って話せていたら変わっていたのかなと思うと悲しい。あとマドレーヌが香水(多分毒)を塗り込んでいた時に新しい007が気付かなかったのも、仕方ないっちゃ仕方ないけど、まだまだ新参者よ…と思った)

そして最後。
ボンドは本当に、絶望してしまったんだろうなと思った。悲しい。マドレーヌと再開した時からきっと、ボンドはマドレーヌとマチルダと一緒に穏やかに生きることを心の支えにして戦ってきたんじゃないかなと思う。だけど、悪役のサフィン(彼の名前が最後まで覚えられなかったので調べた)と揉み合った時に、マドレーヌの髪の毛?が入ったDNA情報?毒?が入ったことで、彼はもう二人に触れることができなくなって、もういいや、と思ってしまったのかなと。辛い。


私は!推しに!幸せになってほしかった!!!


最後に島を破壊するボタンやレバーを押して回り、屋根の上に通じる梯子を上りながら、マドレーヌと話をするシーンで、ぼろぼろ涙が出てきました。辛い。今まであんなに頑張ったんだから報われてほしい。幸せに暮らしてほしい。お願いだから~~~!!!!!


愛した人と血を分けた子供に触れることができなくても、ジェームズ・ボンドは寂し気な青い瞳で不敵に笑って、一人で生きることを選んでほしかった。きっとそうしてくれると思っていた。


スパイ映画の主人公のスパイは死なないから安心して楽しめる、と言っていたのは誰だ。(私です)
そんなことはなかった。


細菌の兵器を開発した博士がわりとごみだったことや「新007」による ”It’s time to die!” と言いながら毒の池に投げ込むところがわりと良かったこととか、そもそも糸を引いていたMのこととか、書ききれないことや整理しきれていていないところはたくさんあるのですが、推しに幸せになってほしかった、ハピエン至上主義者による書き散らしでした。つらい。


あと初めてIMAXで見たのですが、映像がすごかったです。臨場感ありすぎて酔うかと思いました。この映画をあのスクリーンで見て良かった。


ここまで長い書き散らしを読んでくださった方がもしいらっしゃいましたら、お付き合いいただき本当にありがとうございました。お互い、元気出しましょうね。

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