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母方の祖母と電話をしたくない

別に祖母のことを嫌ってるとか、そういうわけではない。

ただ、祖母には自分が会社をやめたことを話していないだけだ。

それこそ、子どもの頃は電話をする機会も多かった。他愛ない日常のこととか、テストのこととか、最近おいしかったものとか、そういう内容のものばかりを延々と話していた。小4でケータイを買ってもらってからは、電話だけでなくメールもするようになった。多分、あの頃は単純に大人みたいにメールや電話を自分のケータイでできることが堪らなく嬉しかったのだと思う。

ここ最近の祖母との電話の内容は、私が元気にしているか、とか仕事がんばってるか、とかそんな感じのものばかりだ。社会人になったばかりの頃は、それこそ覚えることも多くてしんどいけどがんばってるって言うこともできた。だけど今はその仕事すらもやめてしまった。

そんな状況なのに、私はいまだに「うん、がんばってるよ」としか答えられない。だって私が病気で仕事をやめたなんてきっと祖母は思ってないだろうから。
今となっては当たり前になりつつあることだが、新卒で入社した会社を1ヶ月でやめるなんて、きっと昔では考えられないことなんじゃないかと思う。しかも次の仕事なんか見つかってない。転職エージェントに退職理由を聞かれたから自分の障害と精神疾患のことを話したら「精神疾患持ちに紹介できる正社員の仕事はない」(意訳)と突き放された。

仕事はもう派遣でどうにか経験を積んでいくとしても、やっぱり退職したことを家族やもとの職場の人間以外(祖母も家族という括りには入るが、何せ遠くに住んでいるから日常的に直接顔を合わせて話す機会がほとんどない)に話すことは難しい。今の私はただの大卒ニート。祖母にとっては一番最初の孫である私は、結局いい子ではいられなかった。

病気の元凶となった会社をやめることはできても、今度はそれで「自分は社会の役に立てないクソゴミカス」という考え方が頭を離れない。この前も書いた気がするが、私は一生自分のことを肯定することはできないと思う。

とりあえず、まずは今度の木曜日に精神科に通院するところから始めなくては。どうにか祖母とまともに電話できるように。


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