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簿記2級に独学で合格した話

はじめに

簿記といえば、説明不要レベルの有名資格であるが、先日簿記2級に合格することができた(勉強時間:約3ヶ月)ので、せっかくなので合格体験記(のようなもの)を書いておく。感想としては、3級はわりと脳トレ感覚で勉強できたが、2級となるとなかなかガッツリやらないと難しかった(ここ数年難化傾向にあるそう)なんか唐突に工業簿記が登場するし、商業簿記の範囲がめちゃ広がるし。

3級のときの合格体験記(のようなもの)はこちら↓

1. 勉強開始前のスペック

  • 本格的な経理の業務経験はなし(会社員時代は伝票を書いたり、売掛金の管理等をしたりはしていた)

  • 会計の入門書は読んでいたので、貸借対照表や損益計算書などについてのざっくりとした知識はあった

  • 上記のようなスペックで2021年9月に簿記3級に96点で合格(勉強時間:1.5ヶ月程度)

  • その後2022年2月末〜3月上旬あたりから2級の本格的な勉強を開始し、2022年5月下旬に96点で合格(ネット試験)

2. 使った参考書と問題集(4冊)

2-1. 『パブロフ簿記』シリーズ概要

3級のときと同じく『パブロフ簿記』シリーズを使用。有名な参考書・問題集シリーズのひとつ。「パブロフくん」(犬)が会社を経営しながら公認会計士の「お兄さん」の力を借りて簿記の合格を目指すというストーリーつき。パブロフくんかわいいよ。
3級のときはネット模擬試験がMacにも対応しているという理由だけで本シリーズを選んだが、結果成功だった。2級も迷わず本シリーズを活用することにした。

使った参考書と問題集
『テキスト&問題集』2冊(商業簿記・工業簿記で各1冊)
『総仕上げ問題集』2冊(商業簿記・工業簿記で各1冊)
シリーズ詳細↓

進め方としては、大まかに言うと「『テキスト&問題集』を各2周→『総仕上げ問題集』を各3周→付属の模試を解いて忘れている項目や苦手箇所を確認し再度復習」というやり方を取った。所要時間はトータルで約3ヶ月(フルタイム勤務の民だともうちょいかかるかも)

2-2. 『パブロフ簿記』シリーズのいいところ

(1) シリーズ内だけで完結
本シリーズは、質・量ともに充実しており、しっかりやり込めば、他のテキストや予想問題集を買わなくても十分合格できる仕様になっている。

(2) 解説がわかりやすい/本番を意識した学習ができる
『テキスト&問題集』での各論点の説明では、わかりやすい例が漫画で挙げられていて頭に入ってきやすい。『テキスト&問題集』の例題や問題集では、「合格する人が書いているメモの下書き」(簿記の試験ではメモ用紙が配布され、自由にメモを取れる)をベースに解説が書かれていて、より本番を意識した効率的な学習ができる。

(3) 模擬問題が充実している
『テキスト&問題集』(商業・工業)にはネット模擬問題が各1回分、『総仕上げ問題集』(商業・工業)には紙の模擬問題が各2回分・ネット模擬問題が各2回分ついていて本番仕様の練習が十分にできる。つまり、トータルで紙の試験4回&ネット試験6回分の予行練習ができる。また、難易度についても、ネット試験についてはかなり本番に近いと感じた(紙の試験は未受験のため不明)

3. 勉強してみての全体的な所感

3-1. ある程度まとまった時間が必要

2級の勉強のためには、ある程度まとまった時間を取れるとより合格に近づきやすいと感じた。覚えることが多岐にわたるし、問題集をちゃんと解いて復習する時間が必要なので、勉強時間が1日に十数分とかだと厳しいと思う。ある程度知識をつけたうえで「数分のスキマ時間で仕訳の問題を解く」とかは有用だと思うが。

3-2. 問題集を商業簿記・工業簿記で各3周するとベスト

3周もすればかなり理解度が進むという印象を受ける。時間の確保が難しかったら「3周目は苦手分野に絞る」とかでもいいかも。

3-3. 問題集1周目は解けなくても大丈夫

1周目は結構解けなかった。ちょっと考えてわからなかったら先に解答を見てしまい、解説をしっかり読んで解法を学んで2周目に期待、のほうが良いと思う。1箇所で長く悩むより、次々とやっていって2周目に期待するほうが上達が早いと感じる。
各論点は相互に作用し合っているので、「後日学んだ別の論点」が「以前学んで分からなかった論点」の理解を後から進めてくれることは多くある。

3-4. 独学で十分(だけど、講座を活用すると効率がいいかもしれない)

無職で時間の融通だけは効きやすいので独学で勉強した。でも講座とかを活用すると効率が良さそうな気はする。プロが考えた学習計画に従ったほうが時間はかからなさそうだし、わからないところを先生に聞けるし。もし、今後簿記や会計関連で上級資格の取得を検討するようなことがあれば、次回は講座を受けるような気がする。

3-5. 工業簿記を完璧にこなすとだいぶ合格が近づく

これは巷でよく言われている印象を受けるが、工業簿記は満点を狙いやすい。2級から登場する工業簿記は、一見ハードルが高く感じるが、覚えてしまえばパターンが似ている問題が多いためである。簿記2級の工業簿記の範囲が狭いのか、工業簿記の難易度には制限がある印象を受ける(これは個人的な推測)
工業簿記の配点は100点中40点で、簿記2級の合格ラインは70点。つまり、工業簿記で満点をとれれば、あとは商業簿記で半分間違えても合格できる。

おわりに

そんなこんなで簿記2級に合格できたので簿記の勉強はいったん終わり。全業界で使える知識だしそこそこ時間と労力もかかったので少しは評価してほしい(爆)
次に力を入れたい勉強は決まっているが、途中で挫折せず、かつ皆さんに共有できそうだったら書くかもしれない。そのときは読んでもらえるとうれしいです。

おわり

参考・関連文献&webサイト

書籍:よせだあつこ『簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 テキスト&問題集/総仕上げ問題集』
『パブロフ簿記』webサイト
簿記 2級 | 商工会議所の検定試験

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