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初期衝動を大切にする【comprehend物語 番外編 ~wake up~】

だんだん歳を重ねると初期衝動を忘れそうになってしまうことってありませんか?
今回は【もう一度自分に目覚める】というテーマの楽曲『wake up』について話そうと思います。

どうも、『自分を生き抜く』をテーマに歌ってます、comprehend「コンプリヘンド」というバンドのvo/gtネモトナオヤです。

バンド結成〜現在までの話を書いております。
まだまだ道半ばで挑戦中のバンドですが、僕らの挑戦や活動が誰かの頑張ろうとしてる後押しになれば嬉しいです。

【これまでのあらすじ】

幼なじみと組んだ前身バンドが10年活動して止まった。
本気で活動していたバンドが止まり、生きる目標を失っていた自分は今後の生き方をどうしていこうか迷っていた。

夢だったバンドはあきらめようかと悩んでいた時期に祖母が他界。
その出来事が転機に。

当たり前だけど人はいつか死ぬということ
大往生で満足そうに死んでいった祖母のこと
『どういう生き方だったら満足?』という妻の言葉

これらの出来事が引き金となって、
自分のやりたいことをやり切っって死にたい
夢だったデカいステージに立つバンドをやりたい
という決意を固める。

一緒のベクトルで活動できるメンバーを探し、vo/gtの自分とba、drの3人が揃った。あと1人ギタリストが欲しかったが、結局同じ意志で動ける人は見つからず…。
3人編成で活動していくことになる。

10年やってきたスタイルを手放して新しい形での活動。

人生初のスリーピースバンドでの挑戦の開始。
そして人生初のスリーピースバンドでの楽曲制作をしていく。

(↓前回の話)

ある程度の楽曲が溜まってきたので次なる目標は…ライブ。
さて、どういったライブを仕掛けていくか?次はここに焦点を当てることになります。

なんですが、今回は3人編成時代に作った曲を紹介させてください。番外編です(ちょっとこういうのをやってみたかった)


▼名刺的な曲▼

今回紹介するのは、3人編成時代に一番多く演奏した曲『wake up』です。当時の自分たちにとってバンドの名刺的な曲でもあります。

wake upのCDジャケット designed by 根本すず


結成してから最初の3、4ヶ月のあたりくらいで出来ました。CD音源としても初めてリリース。(枚数限定ですが公式web shopにて販売しております)

脱退してしまったドラマーの弟がMix編集(パソコンで各楽器のバランスなどを揃えて一つの曲にしていく作業)が出来るということだったので、自分たちでそれぞれのパートを録音。その素材を彼に渡して音源にしてもらいました。

完成版はノリの良いミディアムテンポのビートになっていますが、もともと自分が持っていった素材だけの時はかなりスロウなゆったりした曲でした。

ノリのいいビートを入れようとなったのは確か…当時のドラマーのアイデアだった気がします。最初のスロウなイメージとはガラッと変わったけれど結果としてかなり良くなりました。

自分では思いもつかなかったアレンジです。この曲以外にも当時のドラマーからはアイデアを多くもらいました。
聴いてきた音楽や好みが違ったことが良い相乗効果を生んだ気がします。
自分はロック色強め、彼はヒップホップやダンスミュージックなど。これはかなり刺激になり勉強になりました。


音源で聴くとポップな印象な曲ですが、ライブになるとアグレッシブなステージングに。ここは自分の中のロックに影響を受けた衝動や感情の爆発が出てきます。

初期ということで荒々しいですが、良かったら覗いてやって下さい。

【wake up  ~Live MV~】


▼まだ引きずっている▼

歌詞は活休してしまった前身バンドのことをまだ引きずってますね。仲間たちと続けていくことができなかった寂しさや後ろめたさを感じながらも、なんとかして前に進もうとしてます。
あらためて読み返すと、当時の自分がリアルに現れてる。

前身バンドの時に書いていた歌詞の風合いもまだ残ってます。いま書いてる歌詞はストレートでシンプルな表現が強め。以前は間接的というか抽象具合が多い歌詞でした。まだまだバンドができ上がって間もないという部分も見てとれる歌詞でもあります。


もっと歳を重ねて成熟した自分が歌ったら、深みが増して違った意味にも聴こえそうです。

話は変りますが、歳をとっても歌える普遍的な歌詞というのに自分は憧れます。これは自分が好きなバンド「Radiohead」のインタビュー記事で
「自分たちが30年後も歌える曲を書いてる」という文章がきっかけです。

その時の言葉が印象的で、自分が歳をとっていった時に過去の曲が青くさかったり、時代感が古すぎて歌えないとなったらイヤだなと感じました。
(決して青くさい曲や昔の曲を否定してるわけではなく、自分が作る場合は歌えなそうだなと思ったということです)

歌詞作りのときにはその辺りも意識してたりします。


▼チープさが良い▼

音源版は正直言うと、音がスカスカしています。今の時代の楽曲と比べると音質は見劣りする。ちょっと物足りなくもある。

『でも、このスカスカ感がいいよね。初期のインディーズっぽくて』
そんなことをba.外山にーやんが話していました。

2人体制になったから録り直したいなぁと思ってましたが、この言葉を聞いて
『あぁ、そうだな。wake upはこのチープさがいいんだろうな』
と思うようになりました。なので今のところ録り直しは考えていません。

初期の駆け出し感と過去から目覚めようとしてる始まりの予感が詰まってる、そんな音源になっています。

良かったら聴いてやってください。
コチラから視聴やストリーミングなどもできます。気に入ったらダウンロードしてやって下さい!


今回はここまで。
いつも読んで下さりありがとうございます。
それでは、今日も自分を生きてやりましょう。

wake up

あぁ、いつだったかな 笑い合ってた日は
くだらないことたちが 愛おしさの連続で
懐かしさを運んでくる いつかの歌声が
ふとした瞬間押し寄せる 寂しさよ

誰もが朽ちて土に還り 未来の肥料になるけれど

僕たちは息をしてる
醜いこの世界で そっと そっと そっと
変わらないものはなくて
季節が廻るように 僕ら生まれ変われる


目に映るものたちが  同じものばかりで
つまらないよ そんなもので満足出来るのかい?

誰もが生まれてきた時から
死ぬことと一緒に歩いてるけど

僕たちは奏でていく
美しい世界へと 声を枯らしながら
形のないものを僕ら 
積み上げて繋いでいく ずっと ずっと ずっと

飾らない僕の中の言葉が明日の僕を形作っていく
僕たちは息をしてる
醜いこの世界で そっと そっと そっと
形のないものを僕ら 
積み上げて繋いでいく ずっと ずっと ずっと

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▶︎comprehend(コンプリヘンド)◀︎


『誰かのための人生になってないか?』

『自分を生き抜く』を歌うメロディアスなオルタナティブロックバンド。

激しく繊細。
美しく愚直。
エモーショナルなシューゲイザー、ドリームポップを軸としつつ、グルーヴィー。
あらゆる要素を包括した、ジャンルの枠に囚われることのないcomprehendの音楽を構築する。

comprehend
vo/gt 根本直哉 ba/cho 外山タロウ

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💿2ndアルバム『clarifiology』絶賛配信中💿



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