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梅雨が来る

少し早いが、梅雨の話。
梅雨前に私は歳をとる。で、豊作祈願の足洗いペーロンと川祭りという神事の後、本格的な梅雨に入る。

毎年のことだが、これがないと夏が来る気がしない。
今年もペーロン大会は中止らしいが。

梅雨の時期は、水毒症状を起こしやすいため、五苓散という漢方薬を処方してもらうことが多い。体の余分な水分を排出するためだ。漢方薬はだいたい長く飲んで効くものが多いが、五苓散は割と即効性がある。浮腫が減るとかなり楽になる。

そんな梅雨。産まれたばかりの私は、あまりの気持ちの悪さに、バスの中で毎回ギャン泣き。母は何度もバスをおりたそうだ。我慢できない不快感だったのだろう。

そう。私は我慢ができない子供だった。あまりに酷かったため、親は我慢を私に覚えさせた。見事に我慢強い人になった。

しかし、我慢はストレスを伴うため、知らないうちにみるみるストレスがたまり、我慢強い心とは裏腹に、体の不調がではじめた。原因不明の体調不良。検査しても何も出ないし、子供だから、学校サボるために嘘ついているとまで思われた‪w私は、我慢強い心と引き換えに、元気な体と信用を失った。

何を言っても信用されないならと、倒れるまでなんでも我慢した。そのせいでドタキャンが増え、また信用を失った。

我慢しないのは悪いことだと植え付けられると、私みたいになる可能性もあります。適度にと言われても、1度信用を失う怖さを知ると、怯えて我慢し続けてしまいます。
そしてそんな自分を嫌いになり、自暴自棄になり、消えたいと思うようになる。

私はそう考えました。

梅雨前に生まれたせいで、不快感からのギャン泣きで迷惑をかけたのだろう。声が大きく通ったせいで周りにも迷惑をかけたのだろう。

もし季節のいい時に生まれていたら、もっと違う人生もあったのかな?声が小さかったら、周りに迷惑かけなかったのかな?

とか、体が動かなくて仕事にも行けなくなった四十路の私は思ってしまう。
我慢しすぎないと、迷惑をかけるらしいから、我慢して生きる以外に生きる術を知らなかったから、仕方ない。

どんなにスキルが高くても、この体では普通に働けない。梅雨が来ればもっと体調を崩す。どうやって生きていけば良いのやら。

人生の岐路に立つ私。

我慢するのをやめたら、どうなるのか試してみようか?‪w


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