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君が泣いたって紫陽花が咲くようにサヨナラは来るのです

 今でこそやれイギリスだのやれフィンランドだのかぶれている私でございますが、その昔大学生の頃は海外にはあまり目を向けず、京都や鎌倉など日本の歴史が感じられるようなところを好んでいました。それでも教養はないし、そんなに頻繁に行けたわけでもなく、方向音痴でもあるので、案内ができるほど詳しくはありません。鎌倉にはおそらく年に2回くらい、京都には平均すると年に1〜2回くらいでしょうか。例えば2011年は京都に3回訪れました。
 今でも変わらず京都と鎌倉が好きな気持ちはあれど、海外の人からも愛される定番の観光地。働き出して平日に行くことが難しくなり、人混みが苦手なので以前より足が遠のいてしまいました。最後に京都を観光したのは2016年。

 鎌倉といえば紫陽花です。私も鎌倉に紫陽花を見に行ったことがあり、それはもちろん綺麗でしたが、紫陽花を見るための待ち時間が長かった記憶があります。仕方ないのですが。
 アジカンに『サーフ ブンガク カマクラ』という江ノ電の駅名が全曲に使われているアルバムがあります。アルバムといっても30分くらいなので気軽に聴けます。しかもどの曲も素晴らしく、いわゆる捨て曲なし!そしてなんと一発録りだそう。以前にも紹介したかもしれません。夏を迎える前はそわそわしてしまうのでnoteにつらつらと書き連ねた記憶があります。
 それでこの記事の題名はその中の一曲『極楽寺ハートブレイク』から引用させてもらいました。実際に私も極楽寺で紫陽花を楽しみました。由比ヶ浜も見渡せて鎌倉ならではの景色で良かったです。それは2014年でした。

 今年はあまり遠出するのも憚れるので、紫陽花を見にとしまえんに行ってまいりました。そしてさよならをしに。そう、としまえんは今年の8月末で閉園してしまいます。
 あじさい園の存在は知っていたけれど、初めて見に行きました。私は練馬区育ちなので、としまえんの年間パスポートを持っていてよく遊んでいたのですが、あじさい園は子供の頃にはなかったような気がします。

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 地元の友達と3人で一緒に見に行きました。みんなそれぞれ思い出があるようで。子供の頃は分からなかったけれど、としまえんのメリーゴーランドは機械遺産なるものに認定されていて歴史ある貴重な乗り物でした。としまえんの年間パスポートは「木馬の会」というのですが、きっとそのメリーゴーランドに由来するのでしょうね。
 練馬区の成人式はとしまえんで行われて、晴れ着姿で乗り物に乗った思い出があります。
 さよならとしまえん。子供の頃、夏のプールが好きでした。流れるプールは世界初らしいです。

 最後に行ったのは2015年8月。プールにはたくさんのお客さんがいたけれど、遊園地は閑散としていました。暑いから当たり前だけれど。しかも園内が狭く感じて切なくなった記憶があります。
 今日は賑わっていて乗り物に行列ができていました。嬉しい反面、閉園してしまうからだよなあと思うと寂しいです。でもやっぱり最後に賑やかなとしまえんが見られて良かったのかも。

 あじさい園にももっと前から行けばよかった。なんて、後悔しても仕方ないのだけれど。鎌倉に行くより近いしおそらく人も少ない。今年はもうプールの営業はありません。あじさいをもう1回くらい見に行こうか悩むところです。

【余談】藤木直人・上戸彩のドラマ「高校教師」でとしまえんデートをしていたり、映画「デスノート」の最後で豊島園駅と今住んでいるところの商店街が出てきたので驚いた。

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