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テレビの包容力

5月17日のねもい日常。日常で感じたとりとめもないことを、日記感覚でエッセイに書き留めています。

父親がテレビで『愛の不時着』を見ている。
いくら「Netflixなんだからスマホで見ればいいのに」と言っても、やっぱりテレビで見ている。
かく言う僕も、一回見たことがあるのに、ついついテレビを見入ってしまう。

テレビでコンテンツが流れていると、画面の前にいる人は不思議と惹き込まれてしまう。
スマホだったらすぐにホームボタンを押したり画面を閉じるような時でも、テレビだったら一回立ち止まって見て、周りの家族や恋人とそのコンテンツについて話す。

不思議な包容力を感じるのだ。リビング全体を包み込む手のような。
頭の中で、テレビから手が2本伸びてくる様子を想像する。怖い。まるで貞子だ。

もしかしたら、貞子がハートウォーミングな家族ドラマの登場人物だった世界線もあるのかもしれない。

いや、やっぱこれはどうやっても怖いな。

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