大学院のすすめ③院卒の就職
この記事はアカリクアドベントカレンダー2021に参加しています。
大不人気シリーズ(笑)大学院のすすめ。
ぼちぼち書きたいように書いていきます。
第3回は、院卒の就職について書きたいと思います。
院卒の進路
修士課程修了後、博士課程に進む方、就職する方、様々な進路があると思います。
今回は、その中から就職を取り上げてみたいと思います。
特にここからは私の体験記、周囲の状況の話になるので、大学院一般ではなく、大学院会計学専攻の人間の就職について程度だと思ってください。
まず、文系大学院は法曹専攻、会計学専攻→公認会計士・税理士などの一部資格による職(教職など)につかない限り、学部卒と院卒は基本何も変わりません。
企業によって待遇が変わるといったことはありますが、それがその先着く職種の違いなどは意味していません。
理系であれば、メーカーの研究開発職に入り研究を継続するといったこともあると思うのですが、文系はよっぽどでない限りありません。
一握りの極めて優秀な院生は、文系研究力を活かし産総研などに就職して研究を継続することもあるかと思います。
しかし、それはM1から海外学会に出るようなツワモノばかりです。
また、コンサルや銀行、商社などは院卒の就活生を見かけることもありますが、院卒だから有利不利ということはなく、むしろ企業からしたら、一般的に2年短い人材に投資することになるということを認識しておくべきです。
つまり、文系院卒の就活は決して安泰ではなく、むしろ茨の道であるということです。
それでも進学する
もちろん、それでも進学するメリットはあると思っています。
特に日々の研究に対する情熱というかそういったものです。
エネルギーとでもいうべきでしょうか。
自分の興味・関心がある対象に対するエネルギーが極めて高いのが院生の特徴だと思います。
もちろん、研究活動を通じて、社会人基礎力のうち、課題発見力、計画性などは身についていくと思います。
さらには、専門的な語学力や検証スキル、仕事と類似したコミュニケーション力なんかも身につくと思います。
しかし、そういった人間的なスキル以前に、大学院で研究がしたいと思えるそのエネルギーこそが、大きな力になると思います。
だからこそ、企業側の採用と就活生側のそのエネルギーがマッチした時には、大きな力を生み出せると思います。
ぜひ、大学院へ進学を検討している方には、決して安泰な道ではないことを覚悟しつつ、充実した研究、その後の社会人生活を送っていただきたいと思います。
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