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【ネタバレ有り】ゴジラ-1.0に圧倒された話

昨日の睡眠は9時間31分でした。ねむねむ こあらです。(※寝過ぎ)


寝過ぎたワケ:疲れと満足感でぐっすり。

レイトショーでゴジラ-1.0を見てきました。

レイトショーって忘れてたけど夜遅いんですよね。
夜に集中力を使って物語に引き込まれてどっぷりと浸かっていたらそりゃ疲れも出るってもんです。
しかもその映画が引き込まれて重厚感のあるものなほど、ハッピーエンドかどうかによらずに観終わった後の満足感もすごく、幸せに眠りにつきましたとさ。

ゴジラに関する予備知識はシン・ゴジラ+αぐらい

そんなレベルの私がなぜ行こうかと思ったのかは、
 旦那こあらさんが特撮好き
 私こあらは映画館が好き&レイトショーが好き
だったからです。

旦那こあらさんは特撮好きとはいえ、家で見るけど映画はあまり見ないほう。今回も映画館に行くのは2019年以来でした。
そして私こあらはレイトショーが好きとはいえ、映画館が徒歩圏内だった家から引っ越してしまい、だいぶ行かなくなっていました。

旦那こあらさんが最近、BS12でゴジラシリーズの映画を見ている横で私もちょこちょこ見てはいましたが、ちゃんと通しで見たことあるのはシン・ゴジラぐらいでした。シン・ゴジラは劇場で見て面白かったので軽い気持ちで誘って行ってみました。

【ここからネタバレ含みます】

旦那こあらさん、映画館行かないのは集中力もって見切れないタイプだからで、開始20分ぐらいゴジラが出る前のストーリー長かったら寝ちゃうかも…と不安がっていましたが、割とすぐに(体感5分で)出てきてむしろびっくりしていました。
シン・ゴジラよりも展開が早く、蒲田くんとかの形態をすっ飛ばして既に2足歩行するゴジラとしての形態は出来上がっていました。(戦時中だから散々進化する過程があったのかなという適当予測)
ここで言いようのない無力さと、どうにもできない恐怖を植え付けられた神木さん演じる敷島。無事に東京に帰ることはできたがそこには”誰も待っていなかった”。これがもうズンと来ます。
ここからほにゃほにゃあっての安藤サクラさん・浜辺みなみさんとの交流が始まります。

歪なハコ

所帯のようで歪でもある”ハコ”の中で、それを維持するために仕事を探す敷島。騙されながらも新たに金になるお仕事を見つけて、佐々木蔵之介さん・吉岡秀隆さん・山田祐貴さんと出会い1つの船に乗り込みます。PTSDに近い状況を引きずったまま、誰にも降ろせていなかった心の荷物を、降ろす前にゴジラに再度遭遇するのです。
そして実はこの船での仕事にも明かされていない目的があって機雷掃海艇という名のハコのはずが…。

という話でした。
浜辺さんとの対話のなかで歪なハコから本当の所帯になるかと思いきや、そこにまたゴジラが立ちはだかって無力感が襲うという敷島とゴジラとの因縁が続くわけですが、たまたま敷島をクローズアップしているだけであって他の戦争体験者の誰にも降ろせずにいた荷物があったのでしょう。
最初の大戸島の経験を敷島と、青木崇高演じる整備士・橘だけがしたとはいえ、他の人にとっては他の場面でゴジラと因縁が生まれているはず。

敷島と橘は最後までお互いの大戸島での荷物を抱えたままで、それを”俺の戦争は終わっていない”と表現していますが、ゴジラがいったん退いたとはいえ実質その後も戦争は終わってはいないんですよね。
それが最後のほうに見た目上ハッピーエンド風を迎えたシーンで、被曝による被害が表面化している示唆があったので、雨を浴びた敷島も含め完全なハッピーエンドかといわれると難しいのですが…生きて、抗え。というところで抗うこと自体は達成したのかなと思いました。※この点同じ監督作のあの敷島とは結末が違うっちゃ違うかも。

人間ドラマというより戦争ドラマとして。

ぐっすり眠れるほど、見終わった後のぐったり感を引き起こしたのは話の重厚感も大きかったと思います。ただ、人間ドラマとして敷島と浜辺さんが演じた典子のどうこう、というよりも戦争ドラマとしてのそれぞれが背負って復興していく過程とそれをあっけなくマイナスに引き戻されるシーンの重厚さが大きかったと思います。
人の無力さを繰り返し見せられる冒頭・ゴジラ襲来・さよなら高雄・銀座破壊・そして東京被曝でめためたに打ちのめされた感じがより疲労感をもたらしました。

主役は誰だ?

もちろん今回のストーリーは敷島が主人公で、他の人物のバックストーリーは綿密に語られることはないのですが、それでも周りのメンバーがすごくてそれも重厚感があった理由だと思います。
特に佐々木蔵之介さんと吉岡秀隆さん、青木崇高さん。青木さんはもちろんストーリーの最初と最後に大きく意味をもつ人だったのですが、中盤は佐々木蔵之介が喰っちゃうかと思ったよ…。「戦争を知らないって幸せなことだ。」と若者に言うシーンがね。今の時代も知っている人と知らない人が分断されつつある状況下なのでグッときました。

とりあえず福岡に行ったら太刀洗平和記念館に行こうと思います

今回、敷島と橘が最後に整備する”震電”の展示が、福岡県の太刀洗平和記念館にあります。
こちらに展示するにあたって、2022年にクラウドファンディングがあっての実現だったようなので今回登場したことでびっくりされたのではとも思います。ぜひ行った際には見に行きたいです。

向かって右側のほっぺらへんがちょっと色が違うのは
ストーリー上とても重要な部分です。

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