見出し画像

ゴールデンウィーク・サ旅2022

こんにちは。先日まで連休でしたね。遠方のサウナに行ってきたので、それもあわせて連休中に行ったサウナのレポをします。

要約

  • サウナしきじは、やはり水風呂が圧倒的に良い。最高!ただ、ブームのせいかバカみたいに混むし、設備が古いので、できればなんとかしてほしい。

  • ウェルビー栄は、久しぶりに行ったらすごかった。もとからすごいアイスサウナや森のサウナに加えて、不感温浴に沈められたデッキチェアなど、設備のこだわりようがすごい。ぜひ行くべし。

  • 大垣サウナは、サウナも水風呂も最高!サウナは湿度低めのストロングスタイル、水風呂はミネラルすら感じる「剛」のさっぱり系水質。飯もうまい!ふるさと納税の返礼品でぜひ。あと近くの岐阜タンメンはうまいよ。

  • ウェルビー名駅は、立地がよくてサウナがしっかりしているのがすごい。総合点では栄に軍配が上がるが、名駅からのアクセスがよくてちょっと寄るのにもちょうどいい。閉店してしまうのが寂しい。

  • 堀田湯は、リノベ銭湯系でも一つ頭の抜けたサウナ。外気浴スペースも広く、サウナは独特なオートロウリュが高出力ですごい!水風呂が温度違いで二つあるのも素晴らしい。ちょっと足を延ばしても行きたいサウナ。

  • 改良湯は、どこまでも安心できるホームサウナ。ゲリラのアウフグースがうれしく、外気浴スペースまでできたので、何度も通ってしまう。こういうのが行きやすい場所にあるとよいね。

ライオンマスクからのお知らせ

この記事は特によく読まれているので、メンバーシップに加入されていない方でも全文読むことができるようにしました。メンバーシップは、このような内容のサウナレポやサウナ関連記事などを限定で読むことができます!ぜひご検討ください。

本編

サウナしきじ

大型連休で西のほうに行くと、必ず静岡を経由することにしている。サウナしきじがあるからだ。
サウナしきじといえば、非サウナーでさえも知っている人の多い名サウナ施設。すごく熱いサウナと最高の水風呂の組み合わせが、静岡にサウナーをひきつけてやまない。
サウナしきじの水風呂は、すごい。本当にすごいんだ。天然水を全身に浴びる感覚。ちょっとぬるめの水温で、無限に水風呂に入っていられそう。入るたびに、「この水風呂に住みたい」ランキングを圧倒的な強さでほしいままにしていく。
少しでもサウナが好き!という人なら、ぜひ行ってその『別格さ』を味わってほしい。

巡礼

ただ、一方で、サウナしきじがおすすめできない理由も、残念ながらある。前述したような最高の水風呂、都内からのアクセスの良さ、そしてあまりにも有名になってしまったことで……バカみたいに混むのだ
僕が行ったのは一般的には連休開始前の4月28日。ちょっと先んじて平日に行ったのだが、それでも夜になると常に休憩スペースは満員、サウナに待ち列が発生することもある。水風呂は広いので、最悪の展開である水風呂待ち列は発生しないが、それでも混んでいる。
そして、常に話し声が絶えない。一見ほがらかそうに見える言葉だが、このご時世、誰もマスクをつけられないサウナと浴室内でこれは、ちょっといただけない。一応『黙浴』は呼びかけられているが、団体客はぜんぜん守っていないし、施設側のスタッフも全く注意しない。これには正直かなり辟易した。平日夜でさえこんな感じなのだから、連休中日なんかいったらヤバいだろう。ぜひ混みそうな日を外して行ってもらいたい。
また、もし初めて行く人がいたら、宿泊の際には注意が必要だ。サウナしきじの休憩スペースには、充電できる場所がほとんどない。コンセントを確保することはもちろん、他の利用者にとられた時のための携帯バッテリーや、コンセントを増やすためのたこ足コードなんかを持っていくのがいいだろう。
サウナしきじはあるだけでありがたい施設なのだが、しきじの水風呂はすでに『世界遺産』なので、遺産を守る者の責務として環境を整備していただきたいな、と思うのが正直なところだ。値段が倍とかになってもいいから。
(Wifiが使えるようになったり、ドライヤーがSALONIAのいいやつになっていたりと、いろいろ対応されているのは感じるのだが、ちょっと追いついていないようにも見える)

周辺観光案内

サウナしきじは静岡駅からのアクセスもいいので、少し電車にのって、沼津や清水でおいしい魚介を食べてから行くのもいい。静岡駅前は駅前で、さわやかのハンバーグを食べたり、駿府城を見学して公園でまったりしたり、ホビースクエアで模型の展示を見てから行くこともできる。
ちょうど今は新茶の季節で、駅の地下あたりにお店があって、お茶を飲んだりもできた。

模型の街らしい電話
清水のまぐろ丼
三保の松原
さわやかのハンバーグ

ウェルビー栄

サウナしきじ→ウェルビー栄。東京から西に向かうにあたり、外せない流れだ。
ウェルビー栄は、サウナしきじとは対極に位置する施設だ。サウナしきじが自然(ネイチャー)の力だとすれば、ウェルビー栄は人間(ヒューマン)のサウナ。施設の快適さ、充実度合、そして極端なまでのこだわりがウェルビー栄のヤバさを支えている。
ウェルビー栄には、広いサウナ室・狭いがセルフロウリュできる雰囲気満点の『森のサウナ』・かなり低温の通常水風呂・不感温浴のできるぬる湯・アイスサウナがある。
一番有名なのはアイスサウナだろう。ニンジャスレイヤーのサウナ回のモデルとなった(要出典)、シングル以下のめちゃくちゃ冷たい水風呂がある。壁面には氷がはっており、完全に冬のフィンランドを再現しているようだ。
外気浴スペースもかなり凝っており、『森のサウナ』を出た一角は木でできたデッキチェアや椅子が並べられ、鳥の声が常に流れている。アイスサウナもあわせて、徹底的な雰囲気づくりだ。
さらに他の外気浴スペースも、寝転がれる場所とインフィニティチェア、そして不感温浴の浴槽に沈められたデッキチェアたちと、バリエーションに事欠かない。
名古屋名物のようにこてこてに作られたサウナ施設で、たくさんサウナを楽しむことができる。愛好家なら一度行くべきだろう。もちろんカプセルや休憩スペースも快適で、料理もおいしい。手羽先や台湾ラーメンなんかの名物をここで食べられるのも、旅行者にはありがたい。
なお、ウェルビー系列は他にもおしゃれ施設の『サウナラボ』も運営しており、名古屋と東京(神田)にある。そちらもウェルビーのこだわりを感じられる作りなので、ぜひ行くといい。

巡礼の旅

周辺観光案内

名古屋は名駅周辺にはあんまり観光名所はない。名古屋城ぐらいだ。でも台湾ラーメンとか手羽先とか喫茶マウンテンとか味噌カツとか、メシには事欠かない。
ちなみに、作者は名古屋滞在時には喫茶ツヅキのバカみたいに高い(物理的に)ウィンナーコーヒーを飲み、名古屋港水族館でシャチを見たり、ウェルビー栄からほど近い百貨店の屋上遊園地(日本で数件しか残っていない)を見たりした。名古屋もいいところだ。よくわからないけど。

海亀の赤ちゃん 名古屋港水族館にて
鰯トルネード
シャチ むちむちしててかわいい
ツイッターで見たやつ
ツイッターで見たやつ2
スガキヤ
屋上遊園地 この日は雨

大垣サウナ

岐阜県・大垣にある有名サウナ、それが大垣サウナだ。
今回の旅は、大垣サウナに入ることを目的としていた。ウェルビーとしきじは何回も来た事があったが、ここは初めてだ。
実はふるさと納税で、大垣サウナの入浴券が返戻としてもらえるので、今回はそれを使うのだ。

なぜか外観をとっていなかった
サインがたくさんある

名古屋は岐阜に隣接していて、なんと快速で30分程度で大垣駅についてしまう。そこからさらにバスで少し行くと大垣サウナがある。
サウナしきじと同じぐらい年季の入った施設で、昭和の感じがする。浴室自体はコンパクトな作りで、洗い場と風呂・水風呂・サウナのみだ。
ここの水もすごい。本当にすごい。
サウナしきじが「柔」の天然水だとすれば、大垣サウナは「剛」の天然水に感じる。どちらも水質的には軟水らしいが、肌当たりがさらりとしていてまろやかなサウナしきじの水と比較すると、大垣サウナの水は、肌当たりは素晴らしい一方で若干のミネラルも感じる、きりっとした水に感じた。それがどばどばとかけ流しなのだから、たまらない。昭和らしい湿度低め、温度高めのサウナに入ってから水風呂を味わうと、さらにたまらない。
サウナパンツやタオルが使い放題なのもうれしい。

休憩スペースや食事どころも、かなり古さは感じるが快適だ。土手煮が異様にうまく、またご飯もうまいので腹がはちきれるほど食べてしまった。
ただ、土曜日のオールナイト営業を利用して宿泊しようとすると、けっこう明るいしテレビがうるさいので、対策をしていったほうがいい。

周辺観光案内

大垣というのも面白い街だった。水の都として有名らしく、街にはかつて城の堀だった水路がそのまま残っていて、たらい舟なるもので回るツアーがあったりする。
銘菓も水まんじゅうというのがあり、プルプルした半透明のモチに入った餡子の饅頭だ。それをかき氷といっしょに食べるお菓子がうまかった。
駅から少し歩いたところには酒蔵もあり、たまたまそこが開放と試飲会をやっていたので堪能した。水がいいところは酒もうまい。
メシでいうと、大垣駅からは遠いが、大垣サウナの近くには、岐阜在住フォロワーにおすすめされた「岐阜タンメン」の店があり、これがマジでうまかった。タンメンといいながらもかなりパンチのきいたスープで、二郎を彷彿とさせるものがあり、もりもり食べてしまった。地元民が列をなしており、1時間並んだが、そのかいのある味だった。餃子もおすすめだ。
こういうローカルなグルメを味わうのも、旅行のだいご味だと思う。

ごくり……ここが噂の……
田んぼに空が映りこんでる写真ばかりとってしまう
島津豊久碑
墨俣
そうじゃないだろ(そうじゃないのは承知の上で「パブリックイメージとしての一夜城」の外観にしたようです)
岐阜タンメン
すごい

岐阜滞在中は、大垣サウナを拠点に、関ヶ原と墨俣を観光した。前者は「関ケ原の合戦」であまりに有名な古戦場、後者はのちの豊臣秀吉が「墨俣一夜城」を築いた場所。それぞれ歴史ロマンを楽しめる。
関ヶ原はレンタサイクルで観光するとちょうどいいぐらいの広さで、あちこちに〇〇の陣地、みたいな表示が立っている。それをめぐって合戦に思いをはせるのもたのしい。ちょっと離れて『ドリフターズ』で有名な島津豊久の碑もあり、こんなとこを突っ切ったのか、とビビる。
墨俣のほうは、明らかに「そうじゃない」天守閣つきの城が、一夜城関係の資料館として立っていて、ちょっと笑える。最上階にいくと展望台があり、デカい川をみながら土木作戦に思いをはせることができる。

ウェルビー名駅

最終的に東京に帰るため、名古屋駅を経由する必要がある。その時、ちょっとした時間で入ることができて便利なのが、前述のウェルビー栄と同じ系列のウェルビー名駅だ。名前の通り名古屋駅のすぐ近くにある。
アイスサウナはないが、栄にあったのと同じぐらいの『森のサウナ』と、栄にはなかったミストサウナがあり、十分なボリューム感。ふわふわの生地のガウンが無料で貸し出され、それを着て外気浴できるのもいい。
もちろん休憩スペースも充実しており、Yogiboの人をダメにするクッションが大量に用意されていてごろ寝できるコーナーなんかもある。こういうホスピタリティがウェルビー系列なんだよな。

西への旅は、サウナしきじ→ウェルビー栄→大垣サウナ→ウェルビー名駅と経由して終了となった。サウナー的にはわりと理想に近い行程だったと思う。欲を言えば『サウナラボ』にも行きたかったところだが……。
さらに西へ向かうと、大阪の大東洋やなにわ健康ランド、神戸の神戸サウナアンドスパやクアハウスといった名施設もあるので、西への旅の参考にしてほしい。

堀田湯

旅行から帰ってきた後も連休は続き(うれしい)、久しぶりにオフ会などで人と会う用事があって、楽しかった。楽しいことは体力を使うので、これはサウナにいかねば、と思い立つ。
リニューアルしてすごいことになったらしい、堀田湯という銭湯サウナに行くことにして、次の瞬間には西新井に降り立っていた。西新井はかなり遠く、いままで名前を「越谷、新越谷、西新井、草加……」という並びのアナウンス(順番もあいまい)でしか聞いたことがなかったため、初めての訪問となった。

駅から少し歩くと堀田湯があった。リニューアル直後で、店構えがピカピカしていて良い。浴室もものすごく広くて天井が高く、タイルも鏡もピカピカで清潔、新しい施設はいいなと思わせてくれる。鏡の下には銭湯らしい広告欄もあってちょっと面白かった。
ありがたいのは、ぬるめの水風呂があることだ。ちょうど真夏のように暑い(嘘、真夏はもっと死ぬほど暑い)日だったので、ぬるめの水風呂にはいっていると気持ちがいい。
浴室から移動できる先に、中庭のような露天スペースがあり、露天風呂とサウナの入口、そして水深160cmの深い水風呂がある。
サウナはコンパクトながら湿度高めで、好みのものだった。サウナマットも提供されていてありがたい。
この日はたまにお店の人がきてロウリュしてくれたが、なにしろここはオートロウリュがすごい。サウナの上には囲炉裏にかけられたヤカンを模した水の容器があり、薬草が入っていていい香りがする。サウナちょっとぬるいかなーとか思っていたところに、突然「ギョン!!!!!」みたいな音がしてヤカンに水か空気が注ぎ込まれ、吹きこぼれ、「ボジュオッ!!!」みたいな蒸気のすごい音がして体感温度がぎゅんぎゅん上がる。これはすごかった。ぜひ体感してほしい。
サウナから出るとすぐ前に水風呂があり、導線が素晴らしい。水風呂は最近のリニューアル銭湯にありがちな水深の深いもので、全身がくまなく水に包まれて冷却されていく感覚が味わえる。
そしてすぐに外気浴だ。ちょうどその日は天気も良く外気浴日和で、露天スペースに並んだたくさんの椅子で気持ちよく外気浴することができた。椅子が多いことは、単純にうれしい。外気浴スペースの争いが発生しないからだ。
外の冷たい水風呂でがっつり冷やしてから、中のぬるい水風呂でのんびりするのも非常に気持ちがいい。
普通の浴槽・あつ湯・露天風呂・ぬるい水風呂・冷たい水風呂・外気浴スペースと、およそ銭湯サウナに求めるものが全てそろっていて、やはり新しい施設はいいな、と思った。
アクセスできる圏内にある人は、ぜひ行ってほしい。

改良湯

連休最終日は、なんだかんだ疲れていたので、ホームサウナである改良湯で疲れを癒し、普通の生活サイクルに戻していくことにした。
改良湯は人気なので、昼時からすでに入浴の待ちが発生していた。が、サウナの中で素っ裸で末よりは幾分いい。

ホームサウナ、ということで改良湯には通年でかなりの頻度で通っているのだが、暑い季節が近づくにつれて水風呂の温度が若干マイルドになるのを感じる。僕はこのぐらいのほうが長く漬かれてありがたい。
改良湯も最近男湯サウナがリニューアルし、究極生命体(アルティミット・シイング)になっているのだが、今回も快適にサウナを楽しむことができた。
こういうサウナが行きやすい場所にあると、本当にありがたい。

帰りに渋谷で「サウナ愛」展がやっていたのを思い出し、ちょっと見ていった。

以上で、ゴールデンウィークに行ったサウナのレポを終わる。連休の実に半分以上の日にサウナに入っていた。旅先のサウナも、ホームサウナも、どちらもいいものだ。
シルバーウィークにはどこにいこうか、今から考えておきたい。

■サウナ小説もどうぞ■


この記事が参加している募集

#休日フォトアルバム

9,830件

サウナに行きたいです!