原宿『マイサウナ暖力』でととのいRTA(サウナレポ)
要約
マイサウナ暖力は、わりとリーズナブルな個室サウナ。個室だから一人でサウナ使えるし、セルフロウリュし放題だし、水風呂が自分でいろいろ調節できるのが最高!
本編
おれだ。ライオンマスクだ。
80分5400円、と聞いて、「高い」と思うだろうか、「安い」と思うだろうか。
安めのフルプライスのゲーム1本。婚活パーティ1回分(男性)。
ガチャ30連分に比べれば楽しめる時間は長いが、ちょっとした飲み会での一人当たりの値段、と考えると多少短い気もする。
同じ値段で映画3本見られるが、異性とお酒が飲めるお店で同じ金額を使うともっと短い時間になるだろう。
これが「サウナの料金」と聞かされれば、読者の中には「え?!サウナで?!」「マッサージでも受けたの」と思うかもしれない。
これから紹介するサウナ、原宿『マイサウナ暖力』には、それだけの価値がある、と僕(作者)は思う。
『マイサウナ暖力』は昨年11月にオープンしたサウナで、以前紹介した恵比寿『恵比寿サウナー』や神楽坂『ソロサウナTune』などと同じ、個室タイプのサウナだ。
今般、感染症の流行がアレだがどうしてもサウナにいきたくなったので、できるだけ人との接触の少ないサウナに行こうと思い立ち、原宿に降り立った。アクセスとしては原宿、表参道が使えるのでかなり良い。
おしゃれな受付を通るとすぐにサウナ個室がある。
うおーーーーーー!!!水風呂だ!!!!!!!個室サウナに水風呂がある!!!!!!!!!!!
『暖力』が他の個室サウナに比べてすごいのは、各個室に水風呂が存在することだ。『ソロサウナTune』や『恵比寿サウナー』には水風呂がなく、冷水シャワーのみがある。
これは本当にすごい。何せ水風呂が独り占めなのだ。人が入りすぎてぬるくなってしまうこともないし、待ち時間だって絶対に発生しない。潜ったって誰にも怒られないし、普通のサウナであれば絶対に「「「禁じ手」」」とされているシャワーカット(サウナから出た後汗を流さずに水風呂に入ること)もやり放題!!
俺の、俺だけの水風呂……!!あんたならどうする?最高だった……。
とはいえサウナに入らずに水風呂には入れない(入れるけど)。シャワーと水風呂のあるすぐ横には一人用の小さなサウナがある。狭いが一人で使うには十分なサイズで、木の枕もあって寝転がることもできる。
サウナストーブはものすごく熱く、用意されたいい香りのロウリュ水をかけると「ドジュウゥ」とかじゃなくて「ゾボッ!!」みたいな、マジで熱いものに水をかけた時の音がする。もちろん個室なので、ロウリュも他人に気を遣わず好きなだけできるし、湘南乃風(タオルを振り回す行為)もし放題。足をおろすと高低差がかなりあるので、あぐらか体育座りをおすすめする。
好きなだけサウナを楽しんだら、待ちに待った水風呂へ。シャワーカット!!!!!!(RTA技)
この水風呂、「個室サウナだしそこまで冷たくないだろうな」と高をくくっていたらかなり水温が低くビビった。シングルまではいかないが間違いなく10代前半だったと思う。僕(作者)の身長に対してはいささか狭い浴槽だったが、全身つかれるだけの深さはあるし問題は全くない。
休憩は浴室の外にある脱衣所兼外気浴スペースで行うことができる。個室サウナの御多分にもれず小さなエアコンがあり、適度な風の流れがあって素晴らしい。何より、狭い個室の中にサウナ・水風呂・外気浴が全てそろっているので、導線がこれ以上短縮できないほど短い。まさに「ととのいRTA」といっても過言ではないだろう。
『暖力』はいくつかのサウナ個室がカラオケボックスのように廊下につながっている(カギはもちろんかける)が、外や周囲の音は気にならない程度で、音楽がかかっている。すりガラスの窓があるが、きになるようならブラインドをおろしても良い。
椅子は適度に柔らかく座り心地は良い。ここで誰にも妨げられずに、ととのうことができる。GG.
これだけでも十分すごい『暖力』でのサウナ行為だが、さらにすごいのは水風呂の温度を変更できることだ。
水風呂は冷たければ良いというものではなく、個人に好みの水温がある。通常、それを決めることができるのは施設の主だけで、利用者の立場で水風呂の温度を変えようと思うのは、神の領域に踏み込む行為だ。
しかし、『暖力』では個別に水風呂がある。10℃前半の冷たい水風呂が好きなら水をかけ流しにしておけばいいし、もうちょっとぬるめが好みなら水を止めておけばよい。自分の体温などで少しずつぬるくなっていく。さらにいえば、シャワーでお湯を足すことだってできるので、さらにぬるめの不感温浴程度まであげることもできるのだ。
こんな贅沢があるだろうか!「ファーストコンタクトはがっつり低温水風呂で短めにして、2回目と3回目は水風呂自体を楽しむために16℃から17℃でゆっくり入ってコールドブレス状態に、4回目はまたがっつり低温で締めたい」みたいなわがままにさえ対応できる!水風呂の自由度があるというだけで、5400円という少なくない金額を払っただけの価値はあった。
ちなみに、エアコンの温度や、浴室内の照明なども付けたり消したりできるので、いい感じの間接照明で水風呂を楽しんだりもできる。
4セットほどやって、終わってみれば「どうして『80分』だけなのよォ~ッ」となってしまうこと請け合いの『暖力』は、別プランであればもう少し長くも楽しめる。その分値段も上がるが、奮発して水風呂をしゃぶりつくしたい時などはぜひそちらも試してほしい。
サウナに行きたいです!