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シリコンバレーの連続起業家がVRライフスタイル調査に注目した理由とは?

シリコンバレーの連続起業家「Kiyo Kobayashi」さんが私達の「VRライフスタイル調査」についてTwitterで詳しく英語圏向けに紹介してくれました!

レポートに興味を持って頂いたご縁で実際にお話をさせて頂きました。Kiyoさんがweb3事業の中で実現を目指している「仮名経済(Pseudonymous Economy)」は私の提唱している「分人経済(Dividual Economy)」や「経済コスプレ(Economic Cosplay)」と極めて近しい概念です。この記事では紹介頂いた内容の日本語訳とそれに対する反応をまとめました。Kiyoさんがどのようなポイントに着目してくれたのか、非常に興味深いのでぜひご覧ください!


シリコンバレーの連続起業家「Kiyo」さん

Kiyo Kobayashiさん - 出典:sfstandard.com

小林 清剛 (Kiyo Kobayashi)
Co-founder & CEO at Chomp

連続起業家。2009年にスマホ広告事業ノボットを設立し、2011年にKDDIグループの子会社に十数億円で売却。2013年にシリコンバレーに拠点を移し、現在は「Chomp」という外食の体験を親しい友人間でシェアするモバイルアプリを運営。2015年よりTokyo Founders Fundのパートナーとして米国を中心に企業への投資も行なっており、ベイエリアで挑戦する日本人若手起業家のメンタリングも行っている。

出典:siliconvalleyrw.com

Kiyoさん「VRライフスタイル調査」紹介

※以下、ねむによる日本語訳。太字はねむが特に注目した部分。

◆ ◆ ◆

バーチャル美少女ねむさんとリュドミラ・ブレディキナさんによる最新の研究では世界中の2,000人のVRユーザーからの回答を分析し、急速に成長しているメタバース内でのライフスタイルについての洞察を提供しています。
このスレッドでは、レポートからの主な学び・統計・トレンドをいくつか紹介します!

詳細に入る前に、なぜこれが重要で妥当なものであるかを理解しましょう。
この研究は、現在のソーシャルVRの状況を垣間見るものであり、デジタル世界でのアイデンティティと仮名経済の進化するダイナミクスを示唆しています。

この調査は、私たちのデジタル世界での自分自身が物理的な存在と同じくらい重要であることを示す未来への窓です。私たちがどのように繋がり、働き、さらには現実をどう認識するかに影響を与えるでしょう。
その窓を覗き込むことは、こうした仮想のアイデンティティがどのように私たちの未来を深い方法で形作るかを学ぶ旅なのです。

レポートでは、主にVRのコミュニティ・アイデンティティ・経済の3つに焦点を当てており、特にオンラインでユーザーがどのように自己を表現しているかを調査しています。
この研究は、進化する仮想宇宙の複雑さとその未来への導入となります。

回答者の地域統計としては、日本が最も多く、北米、ヨーロッパ、アジアが続きます。
回答の大部分はVRChatのユーザーからであり、ソーシャルVRの未来を形作る上で彼らの考えが重要であることを示しています。

まず、レポートはVRユーザーのライフスタイルとコミュニティを分析しています。これまでは男性ユーザーが支配的でしたが、女性も徐々に増加しています!
多くのユーザーは、イベント、雑談、ダンスなどのソーシャルな活動のためにVRを使用していると報告しています!

コミュニティに続き、レポートはユーザーのアイデンティティとオンラインでの自己表現に迫ります。データによると、85%以上の人々が仮名を使用しています!
女性型アバターが支配的で、男性ユーザーであってもしばしば女性らしい外見を選ぶようです。

身体表現と音声表現について、55%以上の人々がフルボディトラッキングを使用しており、75%が自分自身の声で喋っています。こうした多種のトラッキングや音声ツールのコストは数千ドルに達することがあるそうです!
こちらの写真から、アバターの選択肢が非常に豊かで楽しいものであることがわかります!

続いてレポートは、さまざまなコミュニティやユーザー間のエンゲージメント、特に人々がどのようにして互いに結びついているかを掘り下げます。
データによると、67%の人々がVR内で他人とより近しい距離感で繋がっていると感じています!

研究によると、毎日2〜3時間の使用で1年過ごすほどの時間をVRで過ごすと、ユーザー同士のお互いの距離感はより近づく傾向があります。
これは恋に落ちることも含まれます!
41%の人々がそう回答しています。主に性格、声、そしてアバターの外見が理由として挙がっています。

多くのユーザーがコミュニティを作成し、エンゲージメントが高まることにより、支出が発生します!

ほとんどのユーザーはソーシャルVRに35ドル以上を費やしており、42%がデジタルな体験の後に物理世界での製品を購入しています!
これらの支出には、コンテンツへの投げ銭・音楽・商品などが含まれます。

このレポートが分析する最後のデータは「ファントムセンス」という概念です。これは、本来視覚的・聴覚的だけであるはずのVR体験で起こる疑似感覚のことです。
500時間以上プレイしたユーザーの約半数がこの感覚を体感しており、主に顔や手で発生するそうです。

以上です!
読んでくれてありがとう。そしてぜひこちらからフルのレポートをチェックしてみてください!

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※以上、ねむによる日本語訳。太字はねむが特に注目した部分。

みんなの反応

ソーシャルVRライフスタイル調査2023

メタバースでのライフスタイルを可視化するため、全世界のユーザーを対象に行った大規模公開アンケート調査のレポートを公開しました。第2回となる今回は回答数が2,000件と過去最大になりました。ご協力ありがとうございました。要望の多かった「人口急増による変化」「コミュニティ」「経済」を重点テーマに設定しました。人類とメタバースの未来に向けたオープンな議論を活性化させるため、全80ページ無償公開します。ぜひ感想をお寄せください。

英語版ブログでも公開

英語版ブログでも本件についてまとめました。


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