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麻雀補完計画⑮「点数計算の歴史を振り返る」

第五章 得点

22条 基本規則
1項 基本点
役に定められている点数を基本点とする

 「アルシーアル」は「二十二」の中国語読み。和了の基本点の最小が「22点」(実際の得点は4を掛けて88点)となることから来ています。符の最小は副底のみの20符ですが、20符だと必ず平和がつく(アルシーアルは鳴き平和有り)ので最小の和了が22符0飜(アルシーアルは役無し和了可)になります。

 アルシーアル麻雀から現在の日本麻雀に至るまでの変化点は、①符の1の位を切り上げる②場ゾロの2飜を加える③得点の10の位を切り上げる 以上の3点。①の作業を行う前の符を「苻」、②の作業を行った後の飜を「翻」、③の作業を行う前の点を「奌」のように旧字体新字体を用いて表記するなら、22苻1飜の手は30符3翻。30に2を3回掛けて基本点は240奌。ロンアガリなら4倍して960の10の位を切り上げて1000点。ツモアガリなら子は240親は2倍で480、それぞれ10の位を切り上げて300点500点となります。

2項 役の複合
役の複合は 使用する札が重複しないもののみこれを認める

 馬将は符計算もドラもなく、あるのは規則的に並んだ部分役のみ。ややこしい符計算が無く、ドラのようなインフレ要素にも頼らず、役の点数を暗記する必要もないルールに仕上がりましたが、採用役が多い麻雀に見られる、「役の複合問題」が残りました。この問題を解決するため、役の複合は使用札が重複しないもののみ認めることにしました。

3項 高点法

得点は必ず最も高い点に計算する

 点数計算が誤っていた場合は「一時不再理」。点数の記録が完了した後は訂正せず対局を進めるものとしますが、こうしたミスを防ぐ為にも、馬将では和者が出た場合に、全員で和の成立と和点を確認し合うことをお勧めします。

4項 役無しの扱い
役無しでも和可能 得点は0点とする

 馬将ではドラのように容易に高打点が得られるタイプの加点要素が少ないため、和形以外の制限を設けません。今回の改訂で「複数回の和が可能」となったので、とにかく最短の和を目指せばよい局面も少なくなったと思います。

23条 点数計算
1項 和点
和点は基本点に非和者の人数を掛けたものとする
2項 模和
模和は基本点を非和者から得る
3項 栄和
栄和は和点を和札を打した他者から得る

 1人目の和は基本点の3倍、2人目は2倍、3人目は1倍。1人で3回ともアガれば全て3倍。一度アガるとその後は模和のみとなりますが、相手の模で失点せず、栄されても失点が軽減されます。

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