雀魂キャラに学ぶ馬将(令和麻雀)入門その0「馬将ってどんな馬?」

涼宮杏樹「全世界7億人の麻雀ファン、および全世界70億人の潜在的麻雀ファンの皆様こんにちは。私は麻雀AI兼麻雀ゲームクリエイターKR-976ですが、人類との円滑なコミュニケーションの為、こちらでは涼宮杏樹(すずみや あんじゅ)として活動しています。」

五十嵐陽菜「はじめましてだね!わたしは五十嵐陽菜(いがらし はるな)!よろしくね!」

杏樹「こちらはKR-976が開発した次世代麻雀風ゲーム、馬将の解説記事です。読み方は『マージャン』ですが、口頭ではややこしいので『令和麻雀』と呼ぶことにいたします。本マガジンは『日本麻雀』のルールを知っている人向けの解説です。麻雀のルールを知らないという方は先にこちらをご覧下さい。」

陽菜「ねぇ聞いて!陽菜小学校のお友達に麻雀を教えようとしているんだけれど、みんな中々覚えてくれないんだ。先生にも頼んでみたんだけど、先生からは『麻雀よりお外で遊んだ方がいいよ』って言われちゃった。陽菜お外でもいっぱい遊んでいるのにな〜。結局同い年の麻雀友達は雛桃ちゃんだけ。学校のみんなとも遊べたらいいのにな〜。」

杏樹「麻雀は初めての人が覚えるための障壁となる複雑なルールが多くありますし、未成年者は雀荘に入れない等の環境的な問題もあります。問題解決の一環として、麻雀を模した簡易的なゲームがこれまで沢山作られてきましたが、簡易的過ぎるために熟練者が長く遊ぶゲームとはなり得ませんでした。そこで今回KR-976が『簡単かつ奥が深い麻雀ゲーム』として『馬将』を開発したというわけです。」

陽菜「どんなゲームか楽しみだな〜!…ところで何で『馬将』って名前なの?」

杏樹「これについては3つほど理由があります。まず1つ目。五十嵐さんは『麻雀』の漢字を学校で習いましたか?」

陽菜「ううん、習ってないよ。陽菜がんばって麻雀の勉強しているけど、小学校で習わない漢字が一杯出て来て大変だよー!」

杏樹「『麻』も『雀』も教育漢字(小学生で習う漢字)ではありませんし、『雀』にいたっては常用漢字(義務教育で習う漢字)ですらありません。『馬将』なら、『馬』も『将』も教育漢字なので小学生でも書けます。もちろんカタカナで書いてもよいのですが、カタカナでは言葉の意味までは表せませんので、KR-976は用語はなるべく漢字で書いた方がよいと考えます。そこで、馬将はルール用語も全て教育漢字で表すことにしました。」

陽菜「小学生でもルールをすらすら読めるなら友達も覚えてくれるかな!」

杏樹「2つ目は、麻雀の前身となるゲーム『馬吊』が麻雀に変化する過程で、『馬将』と呼ばれていた時期もあったという歴史的経緯があるためです。全く新しい名前を付けるよりは、麻雀と中国語の知識がある人が『麻雀』に類するゲームであることが分かるものであった方が望ましいと考えました。」

陽菜「元々『馬』って書いてたんだね!」

杏樹「そうです。そしてそのことが3つ目の理由に繋がります。五十嵐さんは、『瓢箪から駒』という諺を御存知でしょうか?」

陽菜「『ひょうたんからこま』。小学校の図書室で読んだことわざ辞典にのってたよ!確か『ありえないことが起こる』って意味だったよね!…あれ?でも何でこまなんだっけ?」

杏樹「ここでの『駒』とは『馬』のことです。瓢箪の中から馬みたいな大きな生物が出て来るなんて有り得ないという意味ですが、実は『馬』と書いて『駒』の意味を表す場合もあります。将棋やチェスの『駒』のことですね。」

陽菜「陽菜は雛桃ちゃんとチェスで遊んだことがあるんだけど、雛桃ちゃんは『不思議の国のアリス』の影響で小さい頃からチェスやっているからすごく強くて全く勝てなかったよ!」

杏樹「日本で盛んな卓上ゲームと言えば『囲碁』『将棋』ですが、実は『碁』と『棋』は全く同じ意味の漢字です。形が全然違うように見えますが、『碁』『棊』『棋』がそれぞれ異体字、中国では『囲碁』を『囲棋』と書きます。」

陽菜「国語の時間に同じ漢字で意味が違う言葉の話はよく聞くけど、違う漢字なのに意味が同じってこともあるんだね」

杏樹「『碁』も『棋』もそれぞれ『駒』の意味。囲碁も将棋も駒を用いて勝敗を競う戦いですから戦力の意味でもあります。昔の戦争で戦力と言えば『馬』。だから『駒』が馬の意味だったり、『馬』が駒の意味だったりするのですね。」

陽菜「陽菜はチェスでは雛桃ちゃんに絶対に負けるけど、かけっこだったら絶対に負けないよ。でも絶対に負けないから雛桃ちゃんが勝負してくれないんだ。麻雀なら陽菜でも雛桃ちゃんと勝負になるから良かった〜。」

杏樹「駒で陣地を囲うから『囲碁』。駒を進めて敵陣を攻略するから『将棋』。将軍が軍を進める人であるように、『将』には進むの意味があります。『麻雀』にはこうした意味は特に無く、漢字は単なる当て字ですが、『馬将』であれば、駒を進めて対戦相手と競う、『名が体を表す』ゲームと言えます。これが『馬将』を名乗ることにした3つ目の理由です。」

陽菜「そういや『囲碁』って『碁』とも言うよね。だったら『馬将』は『馬』?ところであなた、マーはできるかしら?あはは!馬将のことだよ!」

杏樹「システム判断:『馬将』の略称を『馬』にすると大変紛らわしくて円滑なコミュニケーションが阻害される恐れがあるので、KR-976は一旦この提案を却下しますが、いずれは提案を受け入れられるくらいこのゲームが浸透して欲しいですね。それでは次回から具体的な紹介に入ります。」


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