博多逆ポッチオフレポ

　今月博多で麻雀オフを行いました。メンツは前回のオフでもお世話になったなんちく氏、NAOYA氏に、前回のオフレポを見て参加を希望されたヨコナツ（横山夏美）氏と私の四人。ルールは完全順位制（△１５−△５−▲５−▲１５）の逆ポッチ有り東風戦。逆ポッチとは何ぞやって方はこちらをご覧下さい。

　普段の一発裏赤有りルールが霞むほどのインフレルールですが、私は前日に一発裏無しセットをやったのでルール対応は万全です（笑）

　博多オフセット恒例の罰ゲームとして、最下位はtwitterの名前を変更。横夏氏はそのまま「縦冬」に改名されるそうですが、私は横夏氏のリクエストでネマタから「スマタ」に改名することに。その名前で呼ばれるのは、15年以上前に麻雀勉強会をやっていた頃以来ですね。これは負ける訳にはいかなくなりました（笑）

ハイライトその１「インフレルールはデフレルール」

　開幕から横夏氏が２連ラスと苦しい展開で迎えた３戦目。対門の横夏氏が１２３m２３４sと明らかに役牌トイツ以上の２副露。私は役牌の東と発が浮いた凡庸な手牌。鳴かれる分には問題ないかと役牌に手がかかりそうになりますが、忘れちゃいけない赤３金３の存在。このルールは「n枚オール」をいかに決めるかが肝。ほとんどの副露手は高打点なのですから、自分のアガリに遠いところから急所を鳴かせて先制聴牌を取られてしまう損失が大きいのですね。絞った結果他家の和了になったとしても、その場合はリーチ者と副露者間の横移動になりやすいので「n枚オール」の損失を防ぎやすいです。横夏氏に対して絞っていればトータルラスは避けられるだろうという意図もありましたが（笑）

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　『神眼の麻雀』で成岡氏が、一発裏無しと赤が一杯あるインフレルールは似ているという旨の話をされていましたが、要は鳴きの価値が相対的に高くなっているから絞りの技術の重要性が高まっているのですね。しかも今回は逆ポッチなる、リーチに強烈なデメリットがかかるルールがあるのですから、普段のインフレルール以上に鳴きの価値が高い。「前日に一発裏無しやったから対応は万全」というのは、実は全くの冗談でもなかったのであります（笑）

　そんなわけでガン絞りしていたつもりが、東も発も重なって門前チャンタ聴牌。赤３金３ルールでチャンタを作る、これぞ麻雀の醍醐味。何がスマタだ、対門降り打ちしろよと念を込めてリーチを打ったのですが、流石に横夏氏は麻雀が上手いだけあって発対子を最後まで落とすことはありませんでした。

ハイライトその２「定期的に話題になる点数計算」

　子で中をアンカンしてリーチ中の和了。3200点か3900点かで揉めているようですが、門前でヤオチュウ牌をアンカンしてロンアガリしたのですから70符で4500点です。私以外は皆雀荘のメンバー経験者か雀荘常連なはずなのですが。本当にありがとうございました（笑）赤３金３でほとんどの和了が満貫以上になってしまうので、咄嗟に出てこなくなるのは分かりますが。点数計算にガチで強くなる方法も後日こちらで掲載するつもりです。

　東風戦１２戦で５−３−２−２で総合トップ。３枚オールが１回出たくらいで後はほぼ出アガリでした。インフレルールで勝ちたければアドレナリン垂れ流しにならずに、むしろデフレルールを極めよということにしておきましょう（笑）

ハイライトその３「ミートソース星人＠パンチョ博多店」

　昨年末で大食い引退…のつもりですが、横夏氏きっての希望で一時的に復活。前回はナポリタンだったので今度はミートソースにしましょう。

　前回の反省を踏まえて今回のトッピングは目玉焼きと焼きチーズのみ。この量なら最後まで美味しくいただけますね。御馳走様です。

ハイライトその４「宝石箱は宝石しか受け入れない。ゴミ箱は全てを受け入れる。」

　麻雀オフとなると話題になるのが、「麻雀界の問題児」の話。参加者の口から次々と問題児の名前が出てきますが、「問題児」の全員が、実は以前私が開催していた勉強会に参加経験済み、もしくはtwitter以前のSNS時代からの相互フォロワーだったりします。何故か私の前では皆大人しいようで。私が一番の問題児だからかもしれませんけどね（笑）

　麻雀界がゴミだらけだと言うのなら、そのゴミを全て受け入れる麻雀界はゴミ箱のようなもの。宝石しか受け入れない宝石箱と、全てを受け入れるゴミ箱。本当に尊いのは果たしてどちらでしょうか。私はいつまでも、ゴミに集る誇らしい蠅でありたいものです。

ハイライトその５「アタマ四人三麻というパワーワード」

第144回 ネマタの麻雀徒然草

　夕食後は再度雀荘に戻って、めでたく縦冬に改名された横夏氏の希望でアタマセット。四人いるので北家が抜け番になる四人三麻。先程の炭水化物の過剰摂取と睡眠不足で寝ぼけている私は北家が終わったのに牌を取るのを何度もサボろうとする始末。アタマが働いていないので明らかにアタマすべきところでも漠然とメンツ手を狙ってしまい逆ポッチの勝ち分が消えてしまったのでありました。

　皆様のお陰でいつも以上に楽しい麻雀オフになりましたが、これから麻雀を始めようとする方に、このようなディープな世界が伝わる機会がなかなかなさそうなのが残念なところ。麻雀人口が何億人と増えることより、私はこの世界観を共有し合える相手が一人居てくれる方が嬉しい。その想いが断ち切れないが故に、来月からまた記事を更新していくことにいたします。それではまた次回。