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「うどん陣」で唐辛子の食べ比べをしてみた。

 佐賀を代表するうどんの名店の一つ「うどん陣」。本店はうどんの美味さもさることながら、段階別に分けられた特製唐辛子が特徴的。

左端はいわゆる一般の一味唐辛子

 右に行くほどどんどん辛くなる唐辛子。辛いものを避けていた以前の私は普通の唐辛子にすら手をつけずに「逃走」していましたが、この機会に食べ比べをしてみましょう。

きつねうどん520円
桐生美也(豊楽ノ神秘)

 うどん陣の定番と言えば特徴的な形をしたごぼう天ですが、推しキャラがCM撮影に行ってくるところなので今回はきつねうどんをチョイス。透き通るようなつるつるうどんに甘くてジューシーなお揚げ。まさに日本の伝統文化です。

黄柚子ごしょう

 まずは辛さレベル1の「黄柚子ごしょう」。柚子胡椒が唐辛子の一種と知らずに使って辛さに驚いたこともありましたが、今となっては柚子の甘さと豊かな香りが先行して辛さをほとんど感じません。ただただ美味いです。

激辛三昧

 レベル2「激辛三昧」。名前の通り通常の一味唐辛子よりは明確に辛いですが、まだまだ余裕綽々。

黄金

 レベル3「黄金」。名前の通り黄金色をした唐辛子。一見辛くなさそうに見えますが、日本の品種で最も辛く、「黄柚子ごしょう」「激辛三昧」も「オウゴン」と他の唐辛子とのブレンドとのこと。当然ではありますが、ブレンドすると辛さは「足して割る」ことになるので、元の辛い方の唐辛子よりは辛さがマイルドになるんですね。唐辛子と知らずに料理にかけたら普通の人ならびっくりにするに違いありません。

逃走

 レベル4「逃走」。ちょっとやそっとじゃ満たせない人向け。20年前に「暴君ハバネロ」が世に出て激辛ブームが起きた当時、こんなに辛い唐辛子があるのかと驚きましたが、こちらはハバネロの上位種であるハバネロ・レッドサビナ。体感的には「肉肉うどん」のデンジャー辛子と同じくらいの辛さでしょうか。

豊前裏打会。何やらデンジャーな匂いがする団体名ですが、名前の通り主な業務は白い粉…うどん粉を打つことです。

 さて、ハバネロと言えば激辛の代表ですが、辛さレベルの進化は止まることを知らず、昨今では更に辛い品種も登場しています。うどん陣で提供されている最も辛い唐辛子「蠍」は、さそりの名がつく通り品種は「トリニダード・スコーピオン」。流通量が少なく高価なので販売のみ。15gで1230円。1gあたり82円。現在銀1gの相場が約125円なので、高級品と言っても過言ではないでしょう。

霊界一味。最早この世のものですらないらしい。
キャロライナリーパーが登場するまで世界で最も辛い唐辛子だった。
しかしそのキャロライナリーパーですら今では、「四天王の中で最弱」

 その「蠍」が現在では「前座の前座」ですらないことに恐れおののくより他ありませんが、千里の道も一歩から。まだ見ぬ激辛メニューに挑む為の修行の一環として購入。早速確かめてみようと蓋を開けると、誰に言われずとも「危険物」と理解できるほど強烈な匂いが鼻を突きます。

 写真の通りほんの少量かけただけでも、目が覚めるほどに辛く、顔は汗びっしょり。しかしながら確かに旨い。これがあればどんなに味気ない食事も刺激的になること請け合い。しかも簡単には使いきれないので、15g1230円でもむしろ安いと感じてしまうほど。実に良いものをいただきました。

完食完飲

 完食完飲。「蠍」を飼ったことで自宅でも激辛に挑めるようになったのでしばらくは自主トレすることにしましょう。御馳走様でした!

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