見出し画像

ナウでヤングな超鬼辛麻婆炒飯を食べてきた


 ヘブバンの一エピソード。焼肉が食べたいとねだる主人公に対して、部隊屈指の料理の鉄人が作ったのは何とスパゲッティ。その名もヤングマンスパ。元ネタを知らない人にはなかなかカオスなエピソードですが…

 実はこの焼肉スパゲティが、シナリオライター麻枝氏の大好物(元ネタの名前はヤングスパ)。焼肉とスパゲティ、どちらも若い人好みということでヤングの名を冠しているのでありました。

 しかしこのヤングスパなるメニュー。「喫茶マウンテン」の看板メニューというわけではなく、むしろ数多あるメニューの中でとてつもなく平凡。マウンテンには甘口スパに代表される「奇食」メニューが勢揃い。そのうえで一部「大食」「激辛」系メニューがあるので、私自身二度登頂経験がありながら、ヤングスパは一度も食べたことがなかったりします。京都に住んでいた頃にもう少し通いたかったものですが、名古屋は何かと食ネタに事欠かないのでキリがないのですね。余談になりますが、Key作品にヘンテコな料理が事欠かないのも、麻枝氏が「喫茶マウンテン」の常連だったことにも理由がありそうです。

 実は福岡にもヤングの名を冠するメニューを提供するお店があります。しかもこちらは看板メニューで、ヤング向けでありながら老若男女に親しまれているメニュー。

 その正体は「麻婆豆腐炒飯」。麻婆豆腐で炒飯でヤング。まさにヤングスパ以上にKeyファンにもってこいなヤングなメニューです。

 以前訪問したのは実に11年半も前のこと。当時はデカ盛り目当てで、完食者は更に量が多い「知味観盛り」に挑めるという話を聞きましたが、この時点で既に提供されていない幻のメニューとなっていました。

知味観盛り

 長らく幻のメニューであった「知味観盛り」は2020年にTV企画で復活。当時のわんこそばチャンピオンの手によって撃破。私も全盛期は麻婆丼を4kg以上食べていたのでワンチャン良い勝負が出来ていたかもしれませんが、今ではとても無理な話。

 しかし麻婆豆腐を使うメニューだけあり、デカ盛りだけでなく激辛メニューもあり。しかも最強の「超鬼辛」は激辛ガチ勢も唸るほどの辛さということで期待が持てます。

本当の鬼

 店内のあちこちに貼られた、メニュー表と漫画、アニメキャラが描かれた色紙。「本当の鬼はハードで薄給な飲食業界そのもの。」本当に頭が下がります。最近は大食い、激辛に関わらずYouTubeで紹介されることも増えましたが、一番の主役は食材となった命であり、次は料理を提供する人々。食べる人はあくまで三の次というスタンスを保ちたいものです。

 …どこからともなく、「気を付けろ!死ぬぞ!」の声。一体何事かと思ったら、超鬼辛ヤングを恐る恐る運ぶ店員さんの姿。辺りは既に激辛唐辛子特有の臭いが漂っています。確かにこの臭いは嗅ぎなれてない方にとってはまさに異臭。警告が発されるのも無理はありません。

超鬼辛ヤング

 整いました。麻婆は麻(花椒の痺れるような辛さ)と辣(唐辛子の熱い辛さ)からなりますが、こちらは完全に辣特化型で最初の一口目から火を吹くように辛い。それでも麻婆と炒飯なので旨味が先行。レンゲを持つ手が止まりません。

 炒飯部分は辛くないので、麻婆豆腐部分を優先的に食べていたのですが、ある程度経つと口の中の痛みが続くようになり、炒飯を咀嚼するだけでも痛みを感じてペースダウン。激辛メニューは辛くないものが多い方が食べやすいから麺やご飯は大盛にした方がいいのではと思ってましたが、口の中が早々に痛くなるタイプはこの限りではないかもしれません。特にこちらは「デカ盛り」の店でもあるので、特盛だと炒飯の量が大変なことになり痛い目に遭ったかもしれません。

 お腹はさほど痛くならず無事完食。あの頃ほどヤングではありませんが、何かに挑もうとする情熱くらいは何時までもヤングであり続けたいものです。御馳走様でした!

ここから先は

0字

¥ 100

宜しければサポートお願いします。サポートは全てラーメンのトッピングに使わせていただきます。ラーメンと麻雀は世界を救う!