見出し画像

シーレジェはいいぞ!

 相変わらず絶賛ヘブバンプレイ中の私。本作の魅力の一つが、ゲーム内で登場し、なおかつ現実でも現在進行形で活動するガールズバンド「She is Legend」の存在。先週末にドキュメンタリー映画が上映。上映場所に近場の「イオンシネマ佐賀大和」の名前を発見した私は、人生40年で初めて自主的に映画館に足を運んだのでありました。

 チケット購入。上映までまだ時間があるので近場で腹ごしらえとしましょう。

木火土金水

 そんなわけでMKレストランで飲茶食べ放題。皮、スープ、具が一体となった小籠包、まさに食べるラーメン。五行説(木火土金水)をイメージした五色の小籠包が、ヘブバンの五元素(火氷雷光闇)にも対応していると考えたり、牛肉の高騰からか黒の小籠包が牛肉小籠包からジャスミン小籠包(名の通り口に含むとジャスミンティーの香りが広がる)に変更されたことからヘブバンのとあるキャラを想起(何故ジャスミンなのかは実際にゲームのストーリーをプレイされたし!)したりする程度には本作が日常生活の一部になっています。

 1時間のドキュメンタリーを観た感想はタイトルの通り、「シーレジェはいいぞ!」なのですが、何がいいのかと言われたら、私なら大きく分けて次の三つを挙げます。

①ガールズバンドでありながら音楽が本格的。

 

待つのは天国 それとも地獄かな?

 シーレジェのボーカルのお二方は、物心がついた頃から音楽にのめり込み、歌わない人生など考えられないと語られるほどの本格派。美人が歌うだけでも画になりますが、あくまで歌唱力勝負なのが良いところ。
 「Burn My Soul」は、ヘブバンを始めた人が一番最初のライブシーン聴くことになる楽曲ですが、私はプレイ初日に「何これすごい!」となり、ゲームだけでなく楽曲にものめり込んだのでありました。これほどクオリティの高い楽曲が、シナリオの実装に合わせて月一回ペースでリリースされるというのですから凄まじいものです。

②現代のバンドでありながら、J-POP最盛期の90年代を想起させる曲が勢揃い。


後悔は少なめのMy Life

 ヘブバンは2022年にリリースされた最近のゲームですが、シナリオライター兼作詞作曲担当の麻枝氏の趣味で90年代のアーティスト(B'z、Mr.Children、小室哲哉、サザンオールスターズ…)を想起させるネタがあちこちに散りばめられています。

 「闇夜のKomachi Vampire」は、タイトルは完全に「太陽のKomachi Angel」、中身は完全に「LOVE PHANTOM」なのですが、90年代に思春期を過ごした40のおっさんは一度聴いただけで「こういうのがいいんだよ!」となり、今では毎日リピートするようになりました。

③恋愛ソングばかりではなく、世の不条理を、生まれ落ちたことへの問いかけを、時に切なく、時に激しく歌い上げている。


死ぬ覚悟が出来ないだけ 惰性で生きてる

 私は90年代J-POPの楽曲が好きですが、それでも特定のアーティストに肩入れすることは無し。いわゆる売れ線の曲と言うものは、「陽の当たる世界を歩めた人のLOVE SONG」。中高時代、平日は男子校の寮で過ごし、土日は実家に籠ってゲームをするくらいしか選択肢が無かった私には出会いなどあるはずもなく、曲は良くても歌詞には全く共感出来なかったのです。

 大学に進学してようやく青春らしい青春を謳歌することが出来たけれど、そこで世の不条理も味わってやる気を無くし、今でもあの頃の青春が忘れられず惰性で生き続けている私。「放課後のメロディ」はドキュメンタリーでもエンディングで流れ、シーレジェのトリを務める人気の楽曲ですが、歌詞の一つ一つが私のことを歌ってくれているよう。「歌詞が刺さる」という言葉の意味に、生まれて初めて気付かされました。

あの日のぼくはもらい過ぎていた気がするから
それを返しにやってきたのかも
それじゃまたね明日って言おう
それが必要なんだ ぼくら宇宙で迷うから

 
 『勝つための現代麻雀技術論』出版から10年。Web版執筆から実に17年。今では立つのもままなりませんが、それでも活動を続けたいと願うのは、「もらい過ぎていたものを返したいから」この広い宇宙で迷わぬように言葉を交わしましょう。「それじゃまたね明日」。


宜しければサポートお願いします。サポートは全てラーメンのトッピングに使わせていただきます。ラーメンと麻雀は世界を救う!