本能と理性と月の街

先輩と歩いている夜道、突然、本能の深いところにある快楽物質みたいなものが体感として分泌され、僕の根源的な悪癖が表出し、世界を（そして人々を）嗜虐的に見てやろうという執念のような欲望が湧いて、それって面白かったし何が悪いの？　というようなところへ行ってそこで、ハッ、として、僕は先日、スピノザに「理性は大事だよ」としなやかに諭されたばかりだったと思い出して、危ういところで自分の影を堰き止めた。ハッ、と出来たことは大きいことな気がする。実に大きいこと。
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※写真は先輩の家のベランダから見えた月の街。
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※しかし、スピノザはアウトサイダーのことをどう捉えていたのだろう、本音のところ、というのも気にはなる。

（2023.12.20）