いろいろ10年⑦|人類が生み出した最悪の発明・アメリカの保険

世界にはたくさん「そんな言うほどでもないよ」ってことがたくさんあると思う。アメリカにいて言われる日本のことはいや実際は~とか、日本で言われてるアメリカのことはそこまででもないぞ?ってことはものすごいある。

その中でアメリカの保険は最低というので有名だけど、実際は最低どこではない。最低なんて言葉じゃ表しきれない。心がないロボットでさえも「これおかしいやろ?」とエラーを出し、悪魔でも「あれ?おかしくない?」と思うだろうシステムを当然のものとして売り出し、人の心がない人間が考え出した金がない奴は死ぬか破産しろという最悪の所業である。

簡単にまとめると問題はこんな感じ
1:医療、歯科、眼科でバラバラの保険
 →3種類でお金のカバーのされ方も違う
2:保険会社によっていける病院が違う
 →自分で探さなくちゃいけない
3:保険会社によって使える医者も違う
 →同じ病院にいても保険外の医者がいると問答無用で保険外の医療費請求
4:会社によって保険カバーが全然違う
 →いい会社は保険料かなり出してくれて、カバーもかなりされるやつを提供してくれる一方、ブラックは保険料高いのに一切負担してくれなくて、ほとんどカバーもない
5:医療費が冗談じゃなくやばい
 →保険効いてこれ???????????

1:医療、歯科、眼科でバラバラの保険
”3種類でお金のカバーのされ方も違う”ってどういうこと?って思いません?私は思う。まったく違うんですよこれが…

「医療の保険のシステム」
むちゃくちゃ複雑なんだけど、簡単に言うとDeductibleという保険が効き出すまで自己負担しなくちゃいけない額のラインがあります。このDeductibleが$1500だとすると、$1500実費でだした後じゃないと保険が効かない。この限度額ラインがいい保険ほど低く、安い保険ほど高い。
つまりいい保険に入ってる人は限度額が$1500とかで、その後は保険が全部カバーしてくれるけど、安い保険に入ってる人は$3000とか5000とかの実費があってから保険が本当にカバーしてくれるということ。額は大体です。
一応の救済は実費負担の限度はあるので「年間で$5000以上はどうあっても出さなくてもいいよ」というようにはなってます。実費限度も保険によって額が全く違う。
受けた治療によってはDeductibleのラインを越えなくても負担してくれたりしますが、病院にいった時点では実際の医療費はわからず何週間後に請求書が来てやっとわかります…ワハハ

「歯科の保険のシステム」
カバーする気がない保険。あほ。悪魔。さっきの医療とは逆で「年間で$2000以上はサポートしません!」みたいに保険が出してくれる額の限度が決まってるシステム。限度額はこれもプランによっては違います。ただこれの問題点はアメリカでかかる歯の治療に対して限度額が米粒程度という点。とうらぶで鍛刀で800とかどんどん飛ぶのに公式から50とか報酬でもらえないみたいなかんじ。定期健診は数百ドルで、虫歯1本100ドル程度、根幹治療1本でトータル2000ドルしました。親知らずは4本一気トータル4000ドル。経験談。口座からお金が消えた。日本の歯医者でいう歯の治療の何百円か出してあげるよみたいなレベルのサポートです。

「眼科の保険のシステム」
歯科のように限度額が決まってるタイプ。検診はタダで、一年に眼鏡フレームかコンタクトどちらかは150ドル程度出しますよというのが多い。眼鏡が400ドルとかする国なのでこれもまあちょっと助けてくれるという感じ。ただ眼科の保険は大抵つきに1、2ドルというのが多いのでそこまで高いほんという印象はない。

2:保険会社によっていける病院が違う
保険持っててもどこでもいけるわけじゃないので、病院に行く時はまずはどこにいけるか保険会社のサイトで確認します。そこでこの治療はどこでなら保険きくのか、どういうのなら保険が全部カバーしてくれるのかとかみれます。100%正しいってわけじゃないんですけどわはは。
こんな感じなので一番近くの病院にいけるとかじゃないので、急に病気になった場合、自分でどこにいけるか把握しておく必要があります。一昨年救急車で運ばれた時、搬送された先の病院が保険聞くのかわからずそれが一番心配だった…

3:保険会社によって使える医者も違う
これでまためんどくさいのが病院内でも内容やお医者さんによってはカバーされないことがあったりで、お医者さんによってはちゃんといってくれたりいってくれなかったりする。言って!
よくあるのが歯医者。基本的なチェックとか虫歯はしてくれるけど根幹治療は〜とかこの治療をするドクターは保険外ですね!とかしてくれないのことがよくある。なのでわざわざ他のところに行って、検診料150ドルぐらいまた払って治療して貰わなくちゃいけない。中には、ただの虫歯だと思ったらこれは根幹治療がいりますね!うちですると保険外になるので1500ドルくらい実費ですけどもう削ってるので〜みたいなこともある。どんだけ最低なんだよ…

4:会社によって保険カバーが全然違う
ブラック会社にいた経験とパさんがいるところの最強の保険と今のホワイトの保健を比べての話ですが、本当に会社のホワイトさは保険に出る。

ブラックの保健は月200ドル程度でカバーはほとんどされず、会社負担は0だった。
パさんのところは月50ドル程度でかなりのカバーで、会社が保険料75%程度負担。プランが一番高いのじゃないけどかなり助けてくれて、使えるところが多い。
加えて私の今のところの保健(アメリカではこのグダグダ保健のため第二の保険とかに入ってる人はよくいます)まさかの月1ドル。2人で1ドル。医療歯科眼科生命保険全部で1ドル。会社はほぼ全部出してくれてるから…すごい…カバーはそこそこ。どこでも使えるという感じではないけど、NYでは結構使える。

本当に会社でこれだけ違う。入るのが基本強制なので(入ってないとペナルティー)絶対加入だからこそ高くて負担もしてくれない会社は本当クズ。

5:医療費が冗談じゃなくやばい
経験談ですが、ストレスで軽い胃潰瘍になり、グランドセントラルで動けなくなり、救急車で病院送りになってERで血液検査して1時間半程度の滞在で全部で10K(100万)程度。保険きいて実費はトータルは3000ドル(30万)ぐらいだった。救急車が1700ドル→保険で300ドル負担。私、フラフラだっただけで意識はっきりして宝救急車の中で何もされてないのに1700。名前は?とか聞かれただけで、あとはお兄さんたち映画の話してたの聞いてた20分が1700。ERに入った代が3500とかだった気がする。足を踏み入れた瞬間に課金される…それでも保険が途中から頑張ってくれたのでよかった。
歯医者に関しては恨み辛みしかない。去年まで歯医者の保険がなかったので最後に行ったののは日本で4年前に行った〜でも毎日歯磨いてるし〜とかで歯医者に行くと、小さい虫歯が何箇所かあり、根幹治療が4本という経済的死の宣告。しかも親知らず全部抜かないと治療できないです言われる。これも…実費全部で10kだった…保険なんてあったんか?っていう存在感のなさで実費。直さないと悪化してよりお金がかかる治療になるのでするしかなく、口座からお金が吹き飛びました。日本旅行いけたどころじゃないお金。
クリスマスから年明けに咳が止まらず病院に行って、お医者さんと5分程度話して聴診器当ててもらい、お薬の処方箋もらってトータルで300ドル。実費は125。お薬代は別で80ドル程度(保険が薬代を一部カバー)いや、実際お薬のおかげで数日後には回復したんですけど!5分程度はなしてそれが300???何度見直しても300って書いてあるよ。
こんな感じで本当に医療費がえげつない。

こんな感じのアメリカの保険です。これを読んでアメリカの保険まじやべえなって気持ちに少しでもなってくれたら幸いです。アメリカに来る際は短期だろうがなんだろうがなんとしても絶対に保険に入りましょう。
Wi-Fiは忘れてもこっちはどこでも繋がります。保険がなければ命がつながりません。保険料高いし…ではなく、万が一が起きた時こんな請求書くるなら助からないほうがよかったと思わずにすむように、保険が本当に必要です。多くの人が実際にそうやって感じるのがこの国の医療制度の酷すぎる現実です。なのでどうか保険だけは絶対に忘れずに来てください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?