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平成の紅白歌合戦を軽く考察したい〜1990年代前半編〜

まーちゃろです。

本屋に立ち寄った時、平成全集みたいた本が置いてあったんですよ。購入したかったんですけど3部に分かれてたので1冊約1900円×3かぁと思って購入を諦めました。
その中に平成の紅白歌合戦の出場歌手一覧もあって、「これなら書ける!」と思い平成30年分の紅白の出場者を書いていったら意外と大変で5日間かかった。そしたら面白い発見が出来たのでそんな紅白歌合戦の考察をしていきます。今回は1989年から1994年の90年代前半。

1989年(第40回)

まず昭和から平成になって初の1989年の紅白歌合戦はこれまで21:00〜23:45までだったのですが放送時間が拡大し19:20〜20:55と21:00〜23:45の2部制に。出場歌手も42人から56人になりました。
この年の第1部が昭和の紅白と題して「君の名は」の織井茂子さんや沢田研二さんが所属するザ・タイガース等が出演(ちなみにこの年沢田研二さんは沢田研二個人としても出場しており、史上初の複数出場となりました。)この年6月に亡くなられた美空ひばりさんの「リンゴ追分」の映像も挟まれました。
第2部ではこの年ヒットしたWinkやBAKUFU-SLUMP(現・爆風スランプ)、聖飢魔IIらが初出場。第二部は出場歌手の紹介から始まるのですが、"愉快ツーカイ聖飢魔II"という紹介がじわじわ来ました。あと"自信満々な細川たかし"。あと韓国のチョー・ヨンピルや香港のアラン・タムなど外国人歌手が多いことも驚き。
ちなみにこの年落選した近藤真彦と中森明菜の復帰&謝罪会見が夜10時過ぎに行われ、元々結婚会見と言われていたためテレ朝では生中継されました。俗に言う金屏風事件です。

1990年(第41回)

翌1990年はドリカムや長渕剛、たまやB.B.クイーンズらが初出場。モンゴル🇲🇳のオユンナやソ連🇷🇺のアレクサンドル・グラツキー、ブラジル🇧🇷のマルシア、フィリピン🇵🇭のガリー・バレンシアーノ、アメリカ🇺🇸からはシンディ・ローパー、ポール・サイモン、アリスン・ウィリアムズ(久保田利伸とW出場)、昨年に引き続き韓国🇰🇷のケー・ウンスクとチョー・ヨンピルの9組の外国人歌手が出場した年。

また、NHKポールで歌唱する人もいましたが、アメリカやブラジルからの中継も多く、また日本人歌手でも長渕剛やソプラノ歌手の鮫島有美子がドイツ・ベルリンからの中継での出場をしました。(恐らく長渕は政治的メッセージの強い親知らずを、鮫島は元々ドイツを拠点に活動していたため)また企画コーナーとしてサンブラジルショーのサンバがあったりと国際色の強い回に。

前年にベルリンの壁崩壊と冷戦終結、東西ドイツ統一など世界全体が大きく変化したことが関係していると思われます。

1991年(第42回)


XやSMAP、槇原敬之、バブルガムブラザーズ、とんねるず、KANなど90年代の音楽界を語るに欠かせない歌手の初出場が目立ちます。ちなみに初出場のSMAPの対戦相手は工藤静香です。また森山良子が16年ぶり、山本リンダが17年ぶり、欧陽菲菲が18年ぶりに出場を果たしました。

この年は第3部まであり、テレビ体操から"頭スッキリ採点体操"やよしもと新喜劇メンバーが登場した"紅白異種格闘技戦"などの企画ものが増えた年でもあります。あと何故かモーツァルトの交響曲第40番第1楽章で1991年の1年を振り返る時間もありました。ドキュメンタリー感すごい。

1992年(第43回)

チェッカーズのラスト紅白でファンが奇声と思えるぐらいの歓声上げたり、森高千里やLINDBERGが初出場したり、さだまさしの秋桜めっちゃ良かったり。企画コーナーの"テレビ40年思い出の主役たち"では鉄腕アトムやアタックNo. 1など昔懐かしアニメソングが歌われました。あと嘉門達夫のステージが良かった。特に"恋人はサンコン〜オスマンサンコン〜"(恋人はサンタクロース)。あぁいうバラエティ枠(ex.野猿やゴリエ)は絶対1つは必要。

1993年(第44回)

当時101歳のきんさん・ぎんさんと当時12歳の安達祐実の年の差89歳の開会宣言でスタート。福山雅治やTUBE、藤井フミヤ(ソロとして)等が初出場。意外にも天童よしみもこの年が初出場。ブレイクし出したのは85年以降だったので実は苦労人。
1993ステージショーではぜったいイチバン・オラはにんきもの・ムーンライト伝説が出場歌手とゲスト出演者によって歌われました。ムーンライト伝説ってそんなに昔なんだ…。

1994年(第45回)

上沼恵美子と古舘伊知郎という口が達者なコンビが司会。この年ではTRFと篠原涼子の小室ファミリーが初出場。あとはaccess・山根康弘・長保有紀・藤谷美和子と大内義昭・香田晋といったこの年1回のみの出場という歌手も目立ちました。香田晋とかヘキサゴンのイメージしかないわ…
また10年ぶりの西城秀樹や6年ぶりの松田聖子に島倉千代子といった昭和の人気歌手が久しぶりに出演した年にもなりました。
またショーコーナーとしてミッキーマウスやドナルド、白雪姫やピーターマンといったディズニーキャラクターが登場。ディズニーキャラクターが紅白歌合戦に登場するのはこれが最初です。

90年代前半はまだ昭和の色が強く、演歌歌手も10組以上は登場。昨今よりもバラエティ色は弱くまさに"歌合戦"番組でした。また民放の裏番組も人気のある番組はまだ作られておらず、視聴率は50%超えが通常であった(1989年のみ平均47%)。
ていうか1992〜93年の薄さったらない。でも90年代後半からは本領発揮します。まとめた時平成ヲタクは書いててめちゃくちゃ楽しかった。
読んでくださりありがとうございます。また更新します。

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