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平成の紅白歌合戦を軽く考察したい〜2010年代前半編〜

とうとう2010年代に突入。この辺りでは今の紅白に近付き、他の歌番組とあまり変わりなくなってきます。またAKBとジャニーズの色が濃くなっていきます。そしてそれまで紅白派だった私は中学に入りガキ使派にシフトしたので好きな歌手だけパラパラ見る、という形を取らようになりました。ガキ使の高視聴率から「大晦日=紅白」という方程式はこの頃から徐々になくなり始めたと思います。

2010年(第61回)

この年から5年連続で嵐が白組司会を務める。グループでの司会は史上初。AAA・西野カナ・HY・クミコ・植村花菜の5組が初出場と少なめ。また前年から15分放送時間が縮小され、出場歌手は50人から44人に減少。そして平成で初めて韓国人歌手が1人も出場しない年になりました。

企画コーナーとして"キャラクター紅白"があり、おかあさんといっしょ内音楽「ドコノコキノコ」や嵐の大野くん主演ドラマ「怪物くん」の歌「ユカイツーカイ怪物くん」、「ハートキャッチプリキュア」そして今年朝ドラ「ゲゲゲの女房」が一世風靡したことから「ゲゲゲの鬼太郎」も歌われました。

「ゲゲゲの女房」はこの年の紅白で存在感を出し、いきものがかりは主題歌の「ありがとう」を披露し、紅組司会もヒロインの松下奈緒が担当しました。(ドコドコキノコ初めて聴いたんだけどアニメ映像超怖くね…)結果は6年連続の白組優勝となりました。

2011年(第62回)

椎名林檎が朝ドラ「カーネーション」の主題歌を担当したことから今回初出場。またKARA・少女時代が初出場を果たし2010年代前半の第二次K-POPブームを象徴する形となりました。また東日本大震災が発生した年であるため福島県出身のメンバー4人組のバンド・猪苗代湖ズも出場。初出場はこの4組のみだったため比較的少なめでした。

また企画コーナーとして芦田愛菜&鈴木福が「マル・マル・モリ・モリ!」とディズニーメドレーを、LadyGagaが収録で「You and I」と「Born this way」を披露。また前述通り震災が発生したことから、松田聖子&神田沙也加親子の「上を向いて歩こう」やSMAP「オリジナルスマイル」、AKB48「風は吹いている」など復興への取り組みを通して絆や繋がりを意識する歌が多く選曲されました。

2012年(第63回)

SKE48・ももいろクローバーZといった女性アイドルの初出場、関ジャニ∞初出場によりジャニーズグループ総勢5組の出場、1989年の「Diamonds」がヒットしたPRINCESS PRINCESSの初出場など変化の年となりました。他にもきゃりーぱみゅぱみゅ・YUI・YUKI・ゴールデンボンバー・ナオトインティライミ・斎藤和義・三代目J soul Brothers・美輪明宏と前回や前々回と打って変わって初出場が目立つ年となりました。その代わりに33回出場した小林幸子が落選するなど完全に紅白の主流がJ-POPに変わりました。これは若者に受信料を払わせる意図があるとか。

また企画コーナーとしてMISIAと矢沢永吉が出演。そしてSMAPが2010年からこの年まで3年連続トリを務めています。個人的に美輪明宏さんといえば金髪のイメージがあったのですが、この時は黒髪で力強く多様な表現力で「ヨイトマケの歌」を披露していました。

2013年(第64回)

東京オリンピックが決まりまさかこんな事になるとは誰も思わなかったあの頃。「じぇじぇじぇ」が流行語大賞となったこの年の紅白はあまちゃんフィーバー。企画コーナーとして「暦の上ではディセンバー」「潮騒のメモリー」「地元に帰ろう」が寸劇を交えて能年玲奈や小泉今日子らで歌われました。

NMB48やE-girls、miwaといった48グループの躍進、アイドル以外のアーティストの多様化が進み出します。またSexyZoneが初出場し、ジャニーズグループが毎年1グループ初出場するようになります(2015年は除く)。またサカナクション・福田こうへい・泉谷しげる・クリスハート(松田聖子と紅組として出場)・LinkedHorizonも初出場。

また北島三郎が究極の大トリとして「まつり」を披露。これで紅白は勇退という形になった。しかしAKB48の大島優子が番組内で相談なしに卒業発表したため"北島さんの勇退を邪魔する行為だ"などと賛否があった。また6年連続で紅組トップバッターを務めた浜崎あゆみはこの年で出場ストップとなった。

2014年(第65回)

HKT48が初出場し、48グループが4組出場した(NMB48とSKE48は同組出場)。またV6が初出場(企画コーナーとしての出演はあり)を果たす。またネット上でドラゲナイ(DragonNight)が話題になったSEKAI NO OWARIも初出場。

そしてアナ雪ブームが起きたこの年、日本版テーマソングを担当したMayJが初出場し「Let it Go〜ありのままで〜」を披露。その後アナ役の神田沙也加とFrozenの劇中歌を担当したイディナ・メンゼルがアナ雪メドレーとして「生まれてはじめて」と「Let it Go〜ありのままで〜」をNYからの中継で披露。リアルタイムで2回歌うからめっちゃアナ雪推すじゃんって思ったしディズニー映画でここまで流行したの私が知る限りアナ雪が1番だと思う。ネットが完全に人々の影響力を支配したからこそのクチコミによる人気が大きいのかもしれない。

そして前年にオリンピックが決まったことから福田こうへいが「東京五輪音頭」を、そしてサザンオールスターズが特別出場枠として「ピースとハイライト」「東京VICTORY」を披露。

完全にJ-POPが大半を占めるようになった年。演歌を見たい人はテレ東見とけとでも言うのかっていうぐらい演歌歌手の割合が減り新陳代謝が活発になった2010年代前半。あとゲゲゲの女房ブームを機に朝ドラと紅白が密接な繋がりを持つようになった(前述のあまちゃんと2014年の花子とアンでも企画コーナーとして特別編があった)。
歌番組ではあるもののバラエティ色が濃くなり若者向きにシフトしました。続いてはラスト2010年代後半!これは記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?

読んで頂きありがとうございました。ではまた明日更新します。


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