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2021.Yuki Mado

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こんにちは。

さて、去年はどういう訳か、日記を書くことから離れてしまっていたのですが、昨日ふっと思うことがあったので、書き記しておきます。

2019年12月に一年のワーキングホリデーでカナダ に渡ったので、2020年のお正月、そして今は観光ビザでだらだらと滞在し、2度目のお正月を過ごすことになりました。

そう、もうすぐ帰るので色々思うことが出てきたのかもしれません。

去年何があったかと言われれば、面倒くさがり屋の私には書ききれるか分かりませんが、まず3-5月はコロナにて家で過ごし、6-11月はたまに外に出て、12月はまた家で過ごすことがほとんどでした。
その中で現地の人から、私のように海外からやってきた人たち、(私の中では)たくさんの人に会いました。私は、彼らの住む視点で街を見るのが好きでした。観光客がいない分、彼らの生活ぶりはより身近に感じられたと言えるかも知れません。
例えば、野菜が新鮮なスーパーはこっち、チーズの安いお店はこっち、アジアのものが欲しければあちらへ、それは彼らから聞かなければ全く分からないことでした。インターネットでもそういう情報はないのですね。

絵を描いているので、こんな状況下でも何かチャンスはないかな、と思い、ギャラリーをいくつか歩いてみたりもしました。ギャラリーは、地元の人を中心にしか募っていないところが多く、とても厳しいものでした。
ただ、何人かのアーティストと言葉を交わすことはとても刺激になりました。彼らの生き方は、有名かどうかに関わらず、作ることを中心に回っています。そして周りの目線を気にしない。オフィスワーク中心に回っていつもヘコヘコしていた日本での私からしたら考えられないようなもので、知らない間にたくさんの影響を受けたようです。(客観的なのは、自分自身がどう影響を受けたのかよく分からないので)。

そして一人のアーティストがチャンスをくれました。小さな、40人くらいのアーティストの作品がひしめくギャラリーに作品を1ヶ月置かせてもらうことができたのです。
自分の作品に値段を付けて売るのは、大学の文化祭でのチャリティー作品の販売以来で、緊張しました。ただし、この状況下で観光客もいないので、そもそもギャラリーを訪れる人は少なく、1日に一人や二人の日もありました。売れるのは奇跡だと思って、呑気に作品を作って置いてきました。

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そうして、1ヶ月も終わりに近づく頃、二枚、売れたのでした。
この大量に作ったバッジは一つも売れませんでしたが、、、まず知らない人が無名の私の作品を買ったことが信じられなくて、でも本当に嬉しい体験でした。
二人目に写真の右上の作品を買ってくれた人には会うことができて、その人はこの絵についてコメントもくれました。「作り続けてね」、と最後に言われて、「たぶんね、頑張る」と言いました。 

こういうことをあんまりここに書きたくなかったのは、なんだかこれだけ見たらよかったね、とか、恵まれていたね、と思われてしまうのではないかということを懸念するからです。良かったなんてちっとも思っていません。この背景には悲しかったこともたくさんあります。それは誰かに判断されることでもないと思っています。

年末年始は、報告ごとが増えます。
『この度は、…』、『私事ではございますが、…』
嬉しい報告、悲しい報告、どちらもどっさりありますが、なんだかそういうのに、周りの人がどんどん振り回されにいっていると感じます。
別に発信者が促してもないし、見る人、例えば私もそんなつもりはないかもしれませんが、明らかに疲れているのです。

お正月は特に、めでたい報告が目立ってしまいます。
そういうものがつらい人もいるのも当たり前なのに、そういう人は影に隠れていて目立ちません。

私もその一人です。お正月だからといって、特にめでたいことも、報告したいようなこともありません。

でも、そういう人にもお正月はやってきます。隠れているけれど、私はそういう人がいるのだということを忘れないで、見つめていきたいと思います。

そういう気持ちで、このトップの絵を書きました。
読んでくれてありがとうございます。私に、光り輝かないお正月がきました。

間戸ゆき



サポン!で世の中を変えることは難しそうです。しかしやってみる価値にかけてみたいと思います。