生き急ぐ、ということ。
久々の更新になってしまった。
友人が「生き急ぐということ」について興味深い文章を書いていたので、返信しようと思ったのだけれど、思いの外長くなってしまったのでこちらに綴ってみる。
いや、思いの外というのは半分嘘で、このテーマに関しては過剰に熱くなってしまいそうだったのでこちらに書くことにした。
実は私も同じようなテーマに悩んでいたことがあって、先日たまたまそれを思い返す機会があったから尚更。
私も、いわゆる“生き急ぎ”の民だ。
学生時代が特に顕著だったように思う。
生きることに貪欲で、自分の欲に忠実で。
望むもの全てが欲しくて、どうにかしようと奮闘していた時期。
しかしそんな私に、彼等彼女等は「生き急いでいるから少し落ち着け」とわざわざ忠告しにきた。
口を揃えて「焦るんじゃない」「人生は有限であるのだから身の丈に合わせて生きろ」と、まるで人生のプロのように言ってくるので、当時20歳の私は本気で悩んだ。
「欲しいものを欲しい、知りたいことを知りたい」と願い努力することがそんなに悪いことなのかと。
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そんな若き20歳の私に、30歳の私から伝えたいことがあるんだよね。
まず、彼等彼女等に「ひとの人生に口出す権利」なんてない。
そして当然ながら「ひとが身を削って努力しているのに水を刺す権利」もない。
敢えてストップをかけてくる意味もわからないし、そちらのスピードに合わせてあげる理由もないのだよ。
今となっては彼等彼女等の真意はわからないけれど(いっそ尋ねてみたい)、まぁ他人にアドバイスしたくなっちゃう時期は誰にでもあるよね…みんな青かったね…くらいに思っている。
椎名林檎のね、「ありあまる富」を聴くといいよ。
「何故なら価値は生命に従って付いている」
そうそう、30歳になった私の周りは、みんな似たようなスピードで、自分のしたいことに忠実に生きているからね。彼等の人生を眺めつつ自分のことに集中できるのは、すごく楽しいよ。
はやくこっちへおいで。
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今や「生き急ぎ上等」と書いた大きな旗をぶんぶんとはためかせたいくらいである。生き急ぎの民万歳、君たちは本当に素晴らしいのだ。
それに、歳を重ねるごとに生きやすくなる。知見も経験も、気づけばレイヤーとなって、自分の脳に身体に一体化してくるから。
さて。
あなたの頑張りは、文章から滲み出ているよ。
あなたのわくわくは、こちらにも伝染してくるよ。すごく楽しい気分になる。
ガツガツしてるだなんて一寸も思ったことないよ。むしろゆとりがあるように見える。
本当は大変だろうに、少しも垣間見れないのが不思議なくらいだよ。
でもでも、あなたが生き生きと人生を楽しんでいることが、何よりも素敵なことで、何よりも嬉しいんだよ。私は。
ねぇ。sabamisoちゃん。
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