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レトロな喫茶店を作る

学生の頃に通った喫茶店。
厨房が煉瓦の壁で店内は漆喰壁の店だった。
隅々まで珈琲の香りが漂い
ジャズが心地よく流れていた。
そこだけ時間が止まったような錯覚に陥り
何時間でも居られた。
急にノスタルジーな感情に包まれた。

リーメント ぷちサンプルシリーズの中に
「街角のレトロ喫茶店」という商品があり
コレクションしてから眠らせている。
今回、このアイテムを使い思い出の喫茶店を工作したい。

使いたいアイテム候補たち

工作期間は、2022年10月15日(土)~2022年10月29日(土)の15日間。

シルバニアの可愛い大工さんたち

私自身このところ気持ちが低迷していたが、やっと工作意欲が湧いてきた。
そして何より、毎回お世話になっているシルバニア大工の三人衆匠組が気合を入れている。やる気満々だ(笑)

リーメント ぷちサンプルシリーズの素晴らしい点は、商品アイテムの出来が良いだけでなく物語と構成がしっかりしているところ。
1アイテムに1枚の解説書が添付されているが、この説明文が実に面白い。
読んで笑えて切り取って遊べるグッズになるのがスゴイのだ。

点線に沿って切り取ると遊べるアイテムが出来る

今回工作するレトロな喫茶店のオーナーはトナカイ夫婦。
念願のお店を開店準備中なのだ。

オーナーご夫妻

■工作1日目 土台作り

土台:MDFボード450mmx300mmに
壁1:工作板450mmx150mmと
壁2:工作板283mmx150mmを
垂直にボンドで貼り、

基礎工事中

釘止めする。

接着剤と釘止めで強固に

小口はヤスリがけ実施。

怪我防止と美しさ追求
土台全体図

■工作2日目 床板張り

木製スティック93mm50本入りと
木製コーヒーマドラー140mm40本入りを使用し
床板に見立て貼っていく。

木製マドラー2種類使用

まとめてカットし時短。

輪ゴムでまとめると便利だ
接客スペース床部分
向かって左側が厨房床部分

厨房床部分はカウンター越しの段差を作る必要がある為、工作板を貼りその上に床板を貼っていくことにした。厨房内は細い木製マドラーを使用。

■工作3日目 細かい所諸々の工作

スーパー大工さん達のお陰で順調に進む。
工作板でカウンターテーブルを作り、

カウンターテーブル

柱や巾木と廻り縁など一部設置。

接客スペース
厨房スペース

木製マドラーは個々に反りや歪みがあり、隙間が目立つ。
経年感ということで許容範囲としたい。
レトロな味わいに仕上がる要素のひとつかとも思う。

カウンターの真ん中が空いているのはスイングドアを取り付け予定。
通り抜けする時バッタんぎぃってやつです(笑)

今日はここまで。接着剤の乾燥待ちだ。
床などペーパーがけし翌日には床の塗装を開始する。

オーナーご機嫌良し

■工作4日目 床の塗装

ペーパーがけし塗装する。
和信水性塗料OIL STAIN オールナット色使用。
塗装後拭取り×2回実施。

拭き取りは使い古したタオル使用

乾燥後、水性ニスMAPLE×2回実施。

100均ショップで販売されているものだ

乾燥すると、床にワックスを塗ったような艶になった。

良い感じの艶が出た
カウンターテーブルも同様に塗装
厨房設備機器は仮の位置

■工作5日目 壁照明の工作

壁本体の装飾工作前に照明BOXの取付位置を決めたい。
仮組して照明チェックを実施。
100均のケーブルライトLED使用。

100均ケーブルライト6灯
電池を入れテスト
残りのBOXを組み立てテスト

照明BOXはセリア合板450mmx300mmをカットし組立。
長:260mmx35mmx20mm
短:150mmx40mmx25mm
接着剤が乾燥後に塗装実施。

■工作6日目 パーツ塗装

照明BOXと什器の組立と塗装を実施。

照明BOX
照明BOX塗装
厨房内什器
厨房内什器塗装

■工作7日目 厨房壁の工作

厨房の壁は煉瓦タイル。
木製スティックをカットし煉瓦に見立てる。

不均等な大きさにし風合いを出す
サイズはこんな感じ
計算通り扉は床に当たらない高さだ

■工作8日目 厨房壁の塗装と仕上げ

煉瓦を TURNER ACRYL GOUACHE で塗装。

調合色を3色作り筆塗

石粉粘土 La Doll で隙間を埋め仕上げする。

煉瓦タイル完成

棚や照明カバーを付けると面積はわずかになるが、 雰囲気が出れば良し。

らしくなってきた

■工作8日目 床板の経年感を出す

工程1:思いっきりペーパーがけする。躊躇しないのがコツだ。

ガシガシいく

工程2:再度水性ニスMAPLEで塗装。

慌てず筆塗りする

工程3:乾燥後、ゆるくペーパーがけする。

動線を考え研磨していく

余談だが、今私の中でトナカイさんがマイブームだ。
つんとしたお鼻とお口がたまらない(笑)

なんとも可愛いのだ

■工作9日目 漆喰壁の工作

石粉粘土を漆喰に見立て工作する。
板材に食いつきを良くする為に網を使用。

ネットなら何でも可

石粉粘土を水で薄く延ばしながら広げていき接着する。

アイスの棒をT字に接着したものが便利だ
凸凹な壁が味わい深い

■工作9日目② 厨房設備機器の塗装

設備機器の色を統一したい。

シルバニアファミリーの家具たち

木部:アサヒペン CREATIVE COLOR コーヒーブラウン(艶消し)使用

しっかりした塗膜が出来るので愛用している

天板:アサヒペン CREATIVE COLOR シルバー(艶あり)使用

銀の粒子が細かく綺麗に仕上がる
この配置で決定、珈琲で一息

■工作10日目 ソファーの塗装

リーメント ぷちサンプルシリーズ「俺んち来る?」のアイテムで青い革製ソファーがお気に入りだが、これを使って黒い革製ソファーに塗装する。

青い革製ソファー
黒い革製ソファー

塗料は、アサヒペン CREATIVE COLOR マットブラック使用。
マットでこの感じが出る。サイコーだ。

学生の頃、喫茶店の黒い革製ソファーの渋さに憧れた。
少しひび割れた風合いがたまらなかったのだ。

憧れの黒い革製ソファー

■工作10日目② 店内小物工作

喫茶店と言えば新聞や雑誌類。
時間潰しの時には必需品だ。
ちょっと遊び心で工作してみた。

小物2種
観葉植物のパーテーションと雑誌立て
あらま、トナカイさんったら(笑)

■工作11日目 撮影用壁の工作

オモ写を撮影する時のために着脱可能な壁を2種類工作した。

厨房向かって左側の壁
スイングドアも工作設置
店舗正面の壁とドア
自立する

■工作12日目 配置と照明テスト

まだ未完成だが、照明の光が当たる位置と家具の配置を確認する。

照明BOX取付
小物取付と家具配置
厨房照明確認
厨房設備機器位置確認

■工作13日目 店舗正面壁裏側工作

腰高壁と漆喰壁の工作実施。

窓ガラスは透明プラ板を接着

■工作14日目 厨房の小物工作

喫茶店で調理するための小道具を吊り下げる木や棚を工作。
リーメントの小道具がかなり小さく、柄の穴を通して固定するための釘が無く難儀した。代用品を探しようやく完成。
お玉とターンナーをガンダムマーカーEXで塗装。やはり仕上がりがスゴイ!
まるでステンレス製のミニチュアみたいにピッカピカだ。

実物はピカピカだ

■工作最終日 厨房内の備品設置

喫茶店の顔とも言える厨房内の備品配置。
ここはこだわってコレクションの中から出し惜しみ無くアイテムを選択。
リーメントの色々な種類からのチョイスは楽しい。

セレクト①
セレクト②
セレクト③
セレクト④
セレクト⑤
純喫茶プチ・サン 完成

■完成

大学生時代に通い詰めた喫茶店。
煉瓦の壁の厨房、漆喰壁の店内。
珈琲の香りと紫の煙、そして心地よいジャズ。
レトロな昭和の純喫茶をじっくり工作することが出来た。
あくまでも自己満足の世界だが、やりきった感が充実している。

それではいつものように記念撮影を。

■純喫茶プチ・サン物語

トナカイ夫婦の日常の巻

その日の天候や温度湿度そして自分の体調などが珈琲の味に影響すること、お客様に提供する前に自分たちの舌で確認すること、一緒に朝ごはんを食べてお互いを尊重し絆を深めること、が信条のトナカイ夫婦。
これがお店を長く続ける経営の秘訣だそうです。
見習いたいものです(汗)

さぁ、美味しい珈琲を淹れて
好きな音楽をゆっくり聴きましょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
また次の工作でお会いしましょう!

この記事が受賞したコンテスト

皆さんの身近にあるおもちゃにもう一度注目してください。 もっと楽しい事やおもしろい事ができるかも。 インスピレーションを大切に!