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突発性難聴になりました(発症から入院まで)

ご覧いただきありがとうございます。
ここ数週間で突発性難聴になって入院して無事に退院できたのでこのことを共有したいと思います。
まずは発症から受診までです。

この記事を見て「なんだか強い耳鳴りがする」「耳の聞こえがちょっとおかしい」と思った人は今すぐ耳鼻科に行ってください。
突発性難聴の治療は早ければ早いほど良いです。

前提として私の現病歴としてうつ病があります。


耳鳴りになった初日

最初に気になったのは低音の耳鳴りでした。
この時は耳鳴り自体がたまにするのでまたストレスとかかなと思いあまり気にしていませんでした。
高い耳鳴りでないので普段の生活で気になるなどはあまりなくて普通に過ごしていました。

ところが次の日

次の日になると耳鳴りが消えていてやっぱりストレスか体調がちょっと悪いのかなと思って耳の聞こえということはあまり気にしなくなりました。

いつも外出時にはイヤホンで音楽を聞く習慣が付いているのですが、この日に外出したときにいつものようにイヤホンを使っているとほんの少しですが、右耳の音の解像度が下がっている気がしたのですが、イヤホンも調子が悪いのかなと思う程度でした。

本格的な耳鳴り

耳鳴りが収まった次の日の起床時にまた耳鳴りを感じました。
この時は刺さるような高音の耳鳴りで不快感がありました。
また始まったかくらいにしか思っていませんでしたが、2日前に比べると明らかに耳鳴りが大きくなっていました。

耳鳴りに気がついた時は耳鳴りがするということしか思っていませんでしたが、外出時にイヤホンで音楽を聞いたときに明らかに右耳だけ音質がおかしいのに気が付きました。
帰宅後に持っている他のイヤホンを試しても同じでした。

ここまでで嫌な耳鳴りだなとしか思っていませんでした。

一応気になるので耳鳴り関連で疾患を調べたりしていましたが、この時は突発性難聴の言葉はあまり考えに浮かんできませんでした。

次の精神科の診察が5日後だったのでこのときに先生に相談すればいいかと軽く考えていました。
結果的にこの考えは間違いでした。

耳鳴りで眠れなくなる

耳鳴りが再発したその日の夜に寝ようと横になったときに右耳を下にするとより耳鳴りが気になりました。

ただでさえ寝るために薬を飲んでいる私にとってはこの耳鳴りは睡眠妨害以外の何物でもありませんでした。
仕方ないので音でごまかそうとしてワイヤレスイヤホンを付けて寝ることにしました。
夜中に何度か起きましたが、まあ仕方ないかと考えて我慢して寝ました。

経験したことのない耳鳴り

耳鳴り再発後の次の日の朝から耳鳴りの激しさが強まっていました。
経験したことのない強さの耳鳴りで聞こえも不自然でしたが、普通にご飯は食べられたので急いで病院に行く感じではありませんでした。

前日から耳鼻科にかかるか迷っていましたが、これはひどくなる一方だと思い、自宅近くの耳鼻科を探しました。
この時はめまいや頭痛などはなく、単純に耳だけの問題でした。

めったに精神科以外の病院に行くことはないのでゆっくり探していたら午後の診察の時間になってしまい、結局近くの総合病院に行くことにしました。
この判断が吉となりました。

受診と入院勧告

午後の診察の時間に間に合うように病院へ向かいました。

この時もイヤホンで音楽を聞きながら向かったのですが、明らかに右耳の耳鳴りで音がおかしく聞こえました。
このおかしく聞こえたと言う表現ですが、初日から感じていた聞こえ方の不具合としてはとにかく解像度が低くなるというところです。
低音から高音までキチンと出るイヤホンや低音に振り切ったイヤホンなど色々と持っているのですが、全音域が穴開きチーズのようにところどころに抜け落ちる音域がありました。
これは耳鳴りのする左耳と比べてなので通常の聞こえとははっきり違うとこの時に気が付きました。
ただ、これは耳鳴りがするからだとしか思っておらず耳鳴りが収まれば良くなるだろうと楽観的に考えていました。

近くの総合病院に着いてから耳鼻科の受診をしましたが、まずは外耳道を見てもらってから聴力検査をすることになりました。
初めて聴力検査を受けるのでこの時はそこそこ緊張していました。
ヘッドホンを付けて左右の耳の聞こえを検査したあとに骨伝導のイヤホンでも検査をしました。

検査後に少し待って結果を聞きました。
明らかに聴力に左右差があり、聞こえの音域的にも突発性難聴であると診断されました。
年齢も若いので今すぐに入院して治療を始めたほうが良いと言われました。
この時ですが、あまり衝撃を受けたという気持ちは出てきませんでした。
あっさりとこれが突発性難聴かと受け入れることが出来ました。

この病院では他院への入院を勧められたのでいつも精神科の診察を受けている大学病院で入院ができるかを聞いてもらうことにしました。
そこであれば行き慣れているし、精神科ですが主治医の先生も居るので安心できるかなと思いお願いしました。
ただ、耳鼻科のベッドが空いていないということでそこは断念することになりました。

系列のもう少し大きい総合病院を紹介されてそちらに行くことになりました。
まずは診察をそこで受けて入院するかどうかなどの治療方針を決めるとのことでした。

「入院の準備をして向かってほしい」と言われたのでその日に家に帰ると同時に入院に必要そうな歯ブラシセットや着替えなどを買ったりしながら帰りました。

診察自体は次の日だったので入院への準備が1日出来たので助かりました。
冷蔵庫にあった生モノや野菜をひとまずできるだけ減らして洗濯物を全て片付けて荷物を整理していたらあっという間に夜でした。

この時からプレドニゾロンやアデホスなどの内服が始まって15時頃に診察が終わったのですが昼ご飯の分から飲み始めるということで急いでご飯を食べて薬を飲み始めました。

耳鳴りは相変わらずで良くも悪くも何も変わりませんでした。
寝るのも一苦労でしたが、入院となったらしばらくここでは寝れないなと思いながら床につきました。

初めての病院と入院開始

指定された時間に間に合うように家を出て電車で入院予定の病院に向かいました。
初めて行く病院だったのですが、前の職場の近くだったのでたどり着くまでに困ったことはありませんでした。

初めて病院で紹介状専用のカウンターに行って耳鼻科の診察を受けました。
まずは前日に行った聴力検査をすることになりました。
意外に思ったのが聴力検査用の機材が前日の病院とまったく一緒でした。
恐らく業界スタンダードな機材なんだなと思う余裕がありました。

実はこの2回目の時に本当はそんなに聴力に問題がないんじゃないかと思ってかなり精神を尖らせて検査に臨みました。
結果としては突発性難聴で間違いないということでした。

突発性難聴であることは確定したので治療の説明を受けました。
まずは入院するパターンと外来通院のパターンの2つがあるということでした。
通院のパターンがあるのは意外でした。
前日の病院では入院一択のように言われたので選択肢があることに少し安心しました。
ただ、年齢と聴力の残り具合を考えるとやはり入院が望ましいとのことでした。

それと同時に聴力の予後に関しての説明がありました。
完治するのが3分の1、軽度の聴力障害が残るのが3分の1、聴力が戻らないのが3分の1と言われました。
少しは覚悟していましたが、はっきりと言われると少し緊張感が出ました。

ここで迷っていました。
迷う点としては「入院生活への不安」と「お金の問題」でした。
ただでさえ他人と触れ合わない生活を送っている自分が入院して他の人がいる環境に耐えられるかというところが懸念事項でした。
ですがこの点に関してはすでに個室が抑えられており、差額ベッド代無しで入院できるとのことでした。
次にお金の問題ですが、そこまで高くなりすぎないということと高額医療費制度を利用すれば限度額が決まってそこまでの金額になるとのことでした。

迷っていると上記のことを外来の看護師さんが優しく教えてくださり、励ましてくれました。
この温かさはありがたかったです。
ただでさえ、突発性難聴という現状にあまりついていけていない状態の私にとても優しくしてくださっていただきました。
「入院してしっかり治そう」という言葉にも背中を押していただいて入院することにしました。
主治医の先生も私のメンタル面をしっかりと気にしてくださり、そう言ったところでも安心して入院を決めました。


ひとまず入院になるまでの一通りの流れを書いてみました。
再びになりますが、もしこの記事を見て耳鳴りがする、聞こえがいつもと違うなどがある方は今すぐ耳鼻科を受診してください。
治療開始が早ければ早いほど聴力の戻りは良くなる可能性が高いです。
私もなって分かったことですが、普通に耳が聴こえることがここまで幸せなことだとは思いませんでした。

次の記事では入院から退院までの記事の予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

CEねこやなぎ

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