見出し画像

3万円で用意するはずだったキャットタワーに24万円かけることになった話

この記事は Feedforce Group Advent Calendar 2021 の22 日目の記事です。

昨日はとにかく明るい上岡さんによる「無敗営業への道~愛と勇気~」でした。本当に営業って愛と勇気が必要な仕事ですよね。前職は営業だったので「自分はどうだったかな?」と思い出にふけってしまいました。

そんなわけで、改めまして株式会社フィードフォースの人事として働くネコヤナギです。今日は22日という猫っぽい日ですし、人事ネタをすべて放棄してキャットタワーの話でもしようと思います。

25日のゴールまであと少しですので、ちょっとした箸休め的な気持ちで読んでいただければ幸いです。

3万円のキャットタワーを買ったはずなのに、24万円のキャットタワーを買うことになった

この記事でお話することを一言でいうと、3万円のキャットタワーを購入したことがきっかけで、24万円のキャットタワーを購入することになったというおはなしです。

「なんでそうなったん?」という感想しか出てこないと思いますので、背景を事細かにお話させてほしいのです。

なおこの話は、体重6.5㎏オーバーの兄弟と暮らしているがゆえに生まれた悩みになるかもしれません。巨猫様のタワー選びに悩んでいる方には、役に立つかもしれないし立たないかもしれない。
※猫の標準的な体重は3.5kg~5㎏くらいと思われます。

左から順に6.4㎏、4.7キロ、6.5㎏のわが家の猫たち


キャットタワーとは猫のための遊具でありストレスを和らげる必需品である

キャットタワーが何なのかは既にほとんどの方がご存知と思いますが、一応Wikipedia先生にきいてみました。

室内用の猫の遊具である。

Wikipediaより

だそうです。いやいやあまりに短いので効能の部分も抜粋しましょう。

キャットタワーは、高い場所を好む猫のためのものであり、ストレスをやわらげる役割がある。引っ越しをする際には、環境の急な変化を避けるために、引っ越し前に使用していたキャットタワーやトイレなどを持っていくと良いとされている

Wikipediaより

室内で猫にストレスなく過ごしていただくには、必須の家具となります。わが家にいる3匹の猫たちも、激しく上下運動したり昼寝をしたりキャットタワーが大活躍しています。

理想のキャットタワー3要件についてまとめてみた

キャットタワーを検索すると、無数にヒットする割に自分好みのキャットタワーには滅多に出会えません。かんたんに「自分がどんなキャットタワーをほしいと思っているのか?」をまとめてみました。

2016年6月に猫をお迎えしてから約5年間で、約6台のキャットタワーを使用してきました。まもなく1年前に購入したキャットタワーが消耗したためお別れをする予定です。

つまり1年に1台以上のペースで、新しいキャットタワーに交換をしていることになります。この経験を踏まえて、私自身がキャットタワーに求める条件を3つにまとめてみました。

キャットタワーのサグラダファミリアみたいな時期の写真

1.木製でふき取りがしやすい素材

キャットタワーの大半が木製チップを固めた作られたボードでできているため、毛布のようなフワフワとした布が貼り付けられています。

このフワフワの布がくせもので猫の毛がしぶとく絡みつき、衛生的な状態を維持することが難しいのです。「布から毛が生えているのでは?」と疑うレベルで毛が溜まります。

初代タワーのフワフワ素材にはで相当苦労をしました。思い出したくない…。

フワフワのキャットタワーは可愛いが、掃除が地獄


2.総体重15㎏越えを支える頑丈なつくり

わが家のおキャット様たちは、3名様で15kgを軽く超える巨ネコです。耐久性の問題で猫がけがをしてしまっては元も子もないので、それなりの頑丈さが必要です。

今までに壊されたキャットタワーは3台。現在のキャットタワーは、購入早々に猫がジャンプしたら1か所割れてしまいました。
さらにはタワーが猫の体重でひっくり返ってしまい、お高いIoT猫トイレに直撃する事故まで発生してしまいました。

3.複数の猫が運動もリラックスもできる十分な大きさ

猫にとっては家の中が全ての世界ですから、できる限りストレスなくぬくぬくと暮らしてほしい。
そのためには、上下にストレスなく移動ができる構造で、横幅も一定のサイズが必要です。

自由に過ごすスペースを増やすために、2×4木材を使ったつっぱり型のキャットウォークづくりなんて手段も検討していました。ところが、安全面を含めて検討した結果、断念せざるを得ませんでした。

細かいこだわりを持たなければキャットタワーは、2万円もかけずに買える

キャットタワーの相場としては、細かいこだわりを持たなければ2万円もしません。ただ先ほど条件にあげた、モフモフの布張りを除外しただけで値段が高いだけではなく選択肢が激減してしまうのです。

新しいキャットタワーの滞在期間僅か7日間で幕を閉じる

わたしのこだわりのキャットタワーを見つけるのは、かなり難易度が高いことはおわかりいただけるでしょうか?

ネコヤナギ、理想のキャットタワーと3万円で出会う

ところがタイミングよく見つかるものですね。
そろそろ新しいキャットタワーに交換したいとボヤいていたら「これ、欲しがっていたタワーの条件揃っているんじゃないの?」と友人に教えてもらいサイトを見てみました。

すると木製・頑丈・大きいの3拍子をそろえたキャットタワーが、3万円ほどで発売するとのこと。「人が乗っても耐えられるレベル」と銘打っていましたので、相場よりは少し高めですが納得の商品です。

2ヵ月待ちわびた結果、安全性に不安のある不良品を受け取る

発売2カ月前に予約をして、到着を待ちわびていました。
ところがうたい文句である頑丈なキャットタワーとは何のことか?というほどの不良品が届いたのです。

一緒に購入した友人のもとには棚板が真っ二つに割れたものが届き、わたし宛てには釘が飛び出たボックスと、ヒビが入った棚板が届いたのです。交換で妥協するか悩みましたが、返品を決心します。

キャットタワーの何にお金を出しているのか?を考えた

きっとこのタワーが、頑丈をウリにしていなかったら部品交換をお願いしたのかもしれません。ですが、1番のウリポイントを満たしていない商品が届いた時点で、そのメーカーさんに対して信頼ができなくなってしまいました。

シンプルに「あのワクワクを返してくれ!どこが頑丈なのか説明してくれ」という気持ちにしかなれなかったのです。

そして、改めて自分に問いました。
「わたしは、キャットタワーの何にお金を払いたいの?」

答えはシンプルでした。
猫の安全と買い替える手間をお金で解消したい。

もうキャットタワーに妥協はしないと決心

ここで初めて、わたしはキャットタワーに、2-3万円しかかけようとしていなかったこと自体が間違っているのかもしれない。と考えるようになったのです。

そして10万円でも15万円でもいいから、理想のキャットタワーに課金したらいいんじゃないの?と決心をして改めて探してみることにします。

そこでいままで思いつきもしなかったのですが「オーダーメイド」というキーワードで再度キャットタワーを検索してみました。

自分が生まれるより前からキャットタワーを作っているメーカー大発見

そこでたどり着いたサイトがサカイペット産業というメーカーさんのホームページです。
トップページに掲載されている真っ白な特大キャットタワーに完全に心を奪われました。

このメーカーさんのことを全く知らず、調べてみたところ1985年からすでにキャットタワーの製造を開始していました。なんと、1987年生まれの私より年上じゃないですか!

Instagramでも長年の愛用者が「20年前からメンテナンスしながらずっと使っています」とのこと。これはもう問い合わせるしか選択肢がありません。

オーダーメイドたのしいぃぃぃ!!!

問い合わせしたところすぐにメールがあり、慣れた様子で理想のタワーについてヒアリングを受けました。(なお、この時点では恐ろしいことに費用は不明)

見積もりが完了するまでの間で主に以下のようなやりとりをしました。だいたい1カ月程度の期間でしたが、滅茶苦茶楽しかったです。

1.初回ヒアリング

  • サイトで気になったタワーはあるか?

  • 設置個所の面積はどのくらいか?

  • ハンモックやハウスは設置したいか?

  • 猫は何匹いるか?

2.第1案の提示

初回ヒアリングから、たった1週間で第1案をいただきました。
この案が上がってきたころに、「30万円までは払っていいサービスな気がする」というお気持ちに。

3.第2案の提示

控えめに言って最高です。
猫が老後も難なく登れるステップがあるし、横幅は今所持しているキャットタワーの3倍のサイズです。支柱も他社製品より太く頑丈な設計な上、猫が滑りづらい塗装もしていただきます。

ここで初めて見積もりをご提示いただきました。
消費税と送料をあわせて約235,000円です。

「あ、予算の範囲内ですねー」と思った私おかしくないですか?
3万円のキャットタワー買おうとしていたよね?と変なテンションで即決済しました。Amazon Payの手軽さおそるべし。

4.最終案の提示

うちの巨猫がおさまるハンモックを、追加で設置できるように加工するオプションを依頼しました。

横幅180センチの特大キャットタワーの完成予想図

オプション追加も含めて、最終見積は約24万円でした。
あれ・・・?3万円のキャットタワー買おうと思っていたので予算20万円以上オーバーしてません???

ということで、あとは1カ月~2カ月後に完成したら届くのを待つだけです。本当に感動の連続で楽しかったなぁ。

イマイチな購買体験から、最高の購買体験へ

高額商品を含むペット用品の多くが、実店舗で確かめることができません。自分の情報収集能力の弱さもあり、今回はだいぶイマイチな購買体験をしました。

ですが、それをきっかけにわたし自身が本当に欲しいものは何だろうか?と考えた結果、とてもよいものを楽しみながら購入できました。もっと早くに出あえていたらよかったなぁという気持ちが本音でもあります。

最後にそれっぽい話につなげますが、私が働くフィードフォースグループでは、デジタルマーケティング領域において多様なサービスを展開しています。よいサービスや商品を、本当に必要としている人に届く世界や、心地よい購買体験を実現できる会社だと本気で思っています。

その実現になるべく早く近づけるために、採用担当としてモリモリがんばっていきたい気持ちをこっそり表明しておきます!

明日23日アドベントカレンダーは、アナグラムの西嶌礼さんが担当されます。アメリカに長年住んでた身として、日米の広告や広告業界の違いについて感じたことについて書いてくださるそうです。お楽しみに!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?