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「お前もブラックにならないか?」

日本電産は9月2日に、関潤社長兼最高執行責任者(COO)が辞任すると発表しました。理由は業績悪化の責任を取るためです。

まあ経営者ですので業績の責任を取るのは当然であり、従業員ではありませんから守られるわけでもありません。

しかし、創業者である永守重信会長のあまりのブラックさが拡散し、一時盛り上がりました。

《「私が幹部を怒鳴りつけると、『私も早く怒鳴りつけてほしい』と思う社員がいる。》
《社員じゃなくてみんな子分だ。》
《(関氏は)子分どころか社員にもなっていなかった》

あれ?今って昭和だっけ? と、思わず勘違いしてしまうフレーズが並んでいます。

《『私も早く怒鳴りつけてほしい』と思う社員がいる。》
このフレーズ、シビれますね。額に入れて飾りたいくらいです。

田端さんも辛らつです。

ビジネス領域ではどちらかと言えばマッチョな言動の田端さんですら「ありえんやろ」との感想です。

私は原則として部下を一切叱らないスタイルを死ぬまで貫き通すと決めていますので、永守会長のスタンスは当然に理解できません。

叱責や恫喝、それに等しい言動は相手を萎縮させます。

萎縮すれば脳のリソースの大部分は自己防衛に割り当てられるはずです。つまりは閉じてしまう。
そうなれば指導を効率的に吸収することなどできるはずがない。

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