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旅行記 / 岡山・倉敷 晴れの国の名所と街並みをめぐる (2019/12)

たまには近場でゆったり観光するのもアリかなと。

前回前々回など、行った先を巡ることがほとんどなくて路線に乗りまくるだけだったので、今回は観光メインで考えてみようということにしました。そこで候補に挙がったのが岡山・倉敷です。最近は「近場」の感覚が狂ってきているかもしれませんが。

交通の要衝である岡山は何度も通ったことはありますが、通っているだけで降りて観光したことはなかったので行ってみる計画を立てました。もちろん18きっぷを使って安く上げます。まあ、観光メインとは言えど、いろいろと列車に乗る予定もちゃんと組み込んではいるんですけどね…。

何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:山陽本線、宇野線、和田岬線
● 主な私鉄路線:岡山電気軌道、水島臨海鉄道
● 主に行った場所:岡山城、岡山後楽園、倉敷美観地区、大原美術館
● バランス:[観光] ・★・・・[鉄道]

◆Day 1◆ 岡山城と路面電車

岡山までは普段通り、相生までの新快速とそこからの山陽本線の乗り継ぎで行きました。岡山に到着したらさっそく路面電車へ。駅前の案内所みたいな所で一日乗車券を買いました。たった400円なので、思考停止でとりあえず購入して良いかと思います。

やって来たのは「たま」ラッピングの車両でした。そう言えば、和歌山電鐵にもあるよな…と思いつつ。まずは岡山城方面に向かいました。

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城下電停は岡山城の最寄り電停とされていますが、しばらく歩く必要がありました。岡山城は「烏城(うじょう)」とも呼ばれており、周辺は烏城公園として整備されています。再建天守ではありますが確かに真っ黒です。

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続いて月見橋を渡り、岡山後楽園へ行ってみました。近くで「京都名物」(ご本人談)の菓子?を売り歩いているお兄さんがいましたが、なぜ岡山で京都名物を売っているのかはよく分かりません。時空の歪みかもしれない。

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冬の庭園は花なども特に咲いておらず、ちょっと色味に欠けていましたね。春夏秋は季節の花々が綺麗だそうです。行かれるなら冬以外が良いかも?

有名らしい豚まんとソースかつ丼

そろそろお腹が空いてくる時間帯に。今回はグルメも楽しむということで、岡山市出身者にオススメしてもらった「山珍」の豚まんをいただきました。ホクホクジューシーで美味しかったです!

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食欲に負けて肝心の豚まんの写真を忘れてしまいました。皆さんのご想像にお任せします。

写真は忘れても路面電車の乗りつぶしは忘れません。東山線終点の「東山・おかでんチャギントンミュージアム駅」電停まで乗ってみました。電停名が長い。時間もなかったのでミュージアムの中までは入りませんでしたが。

市内中心部まで戻ってから「野村」にてドミグラスソースかつ丼と親子丼のハーフセットをいただきました。「お父さんも食べた、お母さんも食べた、ねこやまも食べた」です!

こちらも良いお味で。さっきの豚まんと合わせるとそこそこの量だったのでしばらく満腹状態が続いていました。

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腹減らしついでに清輝橋方面に歩いていると、向こうからド派手な車両が。

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チャギントン列車です。一瞬ギョッとしました…。

清輝橋電停から清輝橋線に乗って、岡山駅に戻ります。岡山からは快速列車サンライナーで倉敷まで行きました。真っ黄色の117系が健在です。

水島臨海鉄道に乗る

倉敷まで行ったのは、水島臨海鉄道に乗るためです!倉敷市駅の駅舎が立派やなーと思いましたが、上はただの駐車場のようでした。

下の写真は、終点の三菱自工前駅まで行って戻って来たときに撮ったもので辺りは真っ暗ですが、車両はこんな感じ。電化されていないんですね。

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そもそも終点の三菱自工前駅まで乗り通したのは自分一人だけでした。工場勤務者向けの駅のようで、この日は土曜日、しかも夕方だったので利用者もいなかったのでしょう。

ここから単に折り返すだけなのもつまらないので、途中の駅まで次の列車が来るタイミングまで歩いて戻ることにしました。

で、三菱自工前駅を出てすぐ、工業地帯特有の工場引き込み線跡と思われるものが。こういうのを見ると、ちょっとワクワクしますよね。しません?

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しばらく歩いて、あと一駅いけるやろ!と思ってさらに歩いていましたが、時間計算をミスっていたのか駅に辿り着く前に列車が来てしまいました…。結局もう一駅先まで歩くことになりました。失敗。

水島臨海鉄道の線路の高架沿いを少し離れると、暗い田んぼと住宅地だけが広がっていて若干の不安が。でも立ち止まっても仕方がないので歩きます。

浦田駅から列車に乗れました。が、車内は立錐の余地がないほどの大混雑。人々の熱気で車内は蒸し暑く、結露も激しかったです。これなら三菱自工前から乗っておけば楽だったのでは…?

そんなこんなで何とか倉敷市駅まで戻り、一日目が終了しました。

◆Day 2◆ 倉敷美観地区をめぐる

観光地として有名な場所はどうしても混雑するものですが、朝早めだとまだましなことが多いです。今回もそれを狙って、倉敷美観地区を8時半過ぎに訪れてみました。人が少ないと独占しているかのような気分になれます。

下の写真は「いかにも」な雰囲気の倉敷川の風景です。周りに電線がない!柳の並木は剪定されているのか、もっさりとはしていません。観光の小舟も運航されているようで、準備されている方々がいました。

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続いてアイビースクエアへ行ってみました。倉敷紡績所の旧本社工場だそうです。レンガ造りの建物と絡まるツタがレトロな感じを醸し出しています。なんと食事から宿泊までもできるとのこと!でも今回は見るだけ…。

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倉敷川沿いに戻ってきてから裏の方へちょっと歩いてみると、何やら趣深い街並みが見えてきました。古い街並みでありながら外装は新しく綺麗という新旧の融合(?)がなされています。語彙力がなくてすみません。

こういう場所に来るとなぜかいつもテンションが上がります。時間に余裕があるのをいいことに、わけもなくうろうろ歩いていました。

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倉敷観光の〆に大原美術館にも行ってみました。大原氏による私立の美術館なんですね。さまざまな作品を鑑賞しました。

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オススメしてもらった「多賀屋」のみたらし団子をいただいて、美観地区を後にしました。また写真撮るの忘れた。

宇野線に乗る

観光は一通り終えたので、ここからは乗り鉄モードに切り替わります。岡山駅まで戻ってから宇野方面に向かいました。途中の茶屋町駅で乗り換え待ち時間が多少あり、途中下車してみました。

途中下車が可能なきっぷのときは、時間があればなるべく駅の外に出てみるようにしています。普段使わない駅、ましてや旅先の途中駅で降りるなんてなかなか貴重な経験だと思います。駅前の様子を見るのも面白いですし。

瀬戸大橋が開通するまでは、宇野線から本四連絡船に乗り換えて四国へ行くというルートだったそうです(生まれていないのでさすがに知りません)。当時のメイン路線だったこともあってか、茶屋町から先もそこそこ混雑していました。

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宇野駅前には温泉らしき施設が。ぜひ入ってみたいところでしたが、行ってしまうと今回の最後の目的が達成できなくなってしまうのでやむなく断念。駅前の様子だけ写真に収めてすぐさまとんぼ返りです。ここから帰途です。

岡山からの山陽本線の上りを昼間に通過するのはおそらく今回が初めてで、新鮮でした。そういやいつも朝か晩にしか通ってなかったな。

和田岬線に乗る

姫路から新快速…は今回は置いといて、網干で快速に乗り換えてみました。最後の目的は和田岬線です。

和田岬線は兵庫駅と和田岬駅を結ぶ、山陽本線の支線です。ほぼ通勤輸送のための路線なので、日曜日にはなんと朝夕の2往復しか走りません(!)。この日も日曜日だったので夕方の1往復に乗ることにしたのでした。

兵庫駅の和田岬線改札では、18きっぷを読み取り部に置く→付属の呼び出しボタンを押す→日付印を遠隔で読み取ってもらって通過、という流れです。和歌山駅の中間改札などと同じ方式ですね。

和田岬線と言えば青色の103系…に乗れると思っていたわけですが、検査のためかこの日は3連+3連の207系が代走していました。ちょっと残念。行先表示は出ておらず、JR神戸線の普通の幕だけ出ていました。

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おまけにそこそこの雨。でもせっかく行ったので、記念に写真をいろいろと撮っておきました。

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この日はちょうど冬至で、17時半にもなっていませんでしたが真っ暗です。冬はすぐに暮れてしまうので、車窓の風景を楽しみたい私としてはあんまりオススメできる季節ではありません…。

兵庫駅まで戻ってからまたしても快速に乗って帰りました。今回はこれにておしまいです。


今回はゆるりと岡山と倉敷を見て回れて楽しかったです。行った先の土地をちゃんと見て歩くことの面白さと大切さを改めて実感しましたね。ちょっと大袈裟ですが。列車に乗る分量との良いバランスを見つけていきたいです。

次は、雪を見たいがために1月に豪雪地帯へ行った話を書きます。

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