「疲れているところありませんか?」

警固公園に夜座っていると、(特に地下駐輪場の入り口あたり)
結構な確率でおねえさんに声をかけられる。
皆さんもこのような経験はないだろうか。

その日は5人の仲間で座っていた。
カヒミ・カリィ似の姉さん(32)はやさしく、ニコニコしながら僕たちに話しかけてきた。
ハマっている人のなんとも言えないあの笑顔だ。

カヒミ・カリィ「疲れているところはありませんか?」
ねこ屋「いえ、ないですけど」
カ「私ナントカの勉強してるんです(興味ないのでよく聞いてなかった)」
ね「あなた『日本紫猫の会』って知ってますか???」
カ「しびょうの……かい!?」
ね「うっわww知らないんですか!?」
カ「何それ」
ね「紫と猫って書いて紫猫の会です」
カ「へ…?」

ね「カルアミルクは神聖な飲み物ですよ、冒涜は許されないんですよ」
カ「それは誰が始めたんですか?」
ね「え、僕ですけ↑ど↓!?僕は猫です、僕はきょうそさまです」
カ「頭を治したほうがいいかもね^^」
ね「普通ですけどw」
カ「隣のお兄さんは疲れてるとこ……」

諦めたwww
そのあとも5人でカヒミをおちょくってたw

カ「君たちは何つながりなの?」
仲間「仕事つながりです(嘘)」

僕を含んだ3人が私服、2人がスーツだった。

カ「服装とか自由なのね。何の仕事なの?」
ね「世間に意見を言ったりツッコミを入れたり批評をしたりしています」
仲「ちょっと大きなところでね。ちなみに私は政治経済」
ね「それぞれのジャンル担当があるんですよ。ちなみに僕は芸能スポーツ担当です」
カ「あー、芸能かぁ。君…っぽいねぇ〜。ぽいぽいー」

なんて会話も。このカヒミ・カリィある意味で純情無垢である。
暇だったんでドラクエ9を始める。
ドラクエの仲間が毒にかかったので「その気孔で治してください」と言ったけど無視された。
しばらくしてカヒミ・カリィはまだ諦めがつかなかったのか、また僕に話しかけてきた。


カ「君は右と左、握力どっちが強いのかな?弱いほうを強くしてあげる」
ね「あなたはコーヒーに睡眠薬入れますか?」
カ「???」
ね「はははーwだったらプラマイゼロだねぇ。コーヒーfeaturing睡眠薬(鳥居みゆきのネタ)」
カ「あぁ、プラマイゼロ…握力両方一緒ってことね」
ね「(笑いをこらえる)」
カ「じゃあ今より強くさせてあげるね」

勝手に僕の右手を引っ張り出して、カヒミはその手を囲むような仕草をしてなにやら念を送り出した。

ね「貴様…変化系か…」
カ「(無視)」

やばい!このままだとカヒミペースだ、負ける。。。
僕は何か面白くしようと、かばんに入れてたクロネ(相方)の人形を取り出した。
そして、その右手に割って入るようにクロネを差し出した。


カ「何その猫?あれ、このキャラクターわかるよ、アレでしょ?アレで…」
ね「ジ○とか言ったら怒りますよ!?○ジとか言ったら怒りますよ!?マジで」
カ「え…;;うーん、なにそれ?」
ね「(わかんねーならわかるよとか言うなよw)」

ね「こいつ、僕の相方の黒猫のクロネって言います、かわいいでしょ?今日は色だけでも覚えて帰ってください(田畑藤本のネタ)」
カ「黒色ね、うん覚えた。でも暗いと色、判らないよね」
ね「(ツッコメよ!そこは「名前だけでもでしょ!」ってツッコメよwww)」

カ「とにかくその猫があったらうまくできないから、それはしまってよね」
ね「え〜!?やだ!やだやだ!だってこいつ(クロネの事ね)が、何か危険を感じて怖くなったから飛び出してきたんだもん!」
カ「じゃあそれ持っててもいいから!!」
ね「どっちだよwww」


……カヒミ・カリィの念を送る動作終了。


カ「どう?強くなった?ん?ん?」
ね「いや、わかんないっす、というよりわけわかんないっす」
カ「当たり前だよね、それ持ってたからやっぱわかんないよね」
ね「("それ"扱いすんなよ(怒) "It"と呼ばれた猫……)」


ね「  で。 ……おねえさんはさっき何をやってたんですっけ?僕最初から話し聞いてなかったからわかんなかったんですけど。もう一回最初から説明してもらえませんか?」
カ「疲れを取ったり元気にしたりナンタラカンタラ……」
ね「あー!!はいはいなるほどなるほど!!!じゃあ僕、人間関係に疲れたんですが治せますか?あと恋に疲れました」
カ「(サザエさんの頭上に出てくるグチャグチャの吹き出し状態)」


カ「……まぁ、なにかまた疲れたー、とかここが痛いー、とかあったらお寺に来てよね」
ね「はーい(笑)」


なんか会報みたいなのくれた。僕もこういうジョーク新聞作ってみようかな。




そして僕はお礼に、カヒミ・カリィが持ってたスタバの袋に、
こっそりとジョイフルのドリンクバーの割引券を入れた。

初出:2009年10月07日mixi日記より

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