日記

病院に行ってきた。婦人科は行くと決めるまでも、行くと決めてからも、そわそわして気が落ち着かない。恐怖心と羞恥心がごちゃ混ぜになって、前日の夜はパートナーの前で小躍りしておどけることで不安を直視しないようにした。今朝、案外大丈夫じゃんと思いながら家を出て、いざ診察室に呼ばれると、心臓が爆速で動き出した。緊張するかもしれない場面で裏切らず思い切り緊張するのが私だったと思い出す。検診はスムーズに終わり、心配していたことは起きてはいなかった。自分の身体は想像以上に勘が効かないし分からないことが多いので、これから年に一回は婦人科系の検診を受けようと思う。夜中から降っていた雨も止み、気持ちも落ち着いたので、病院から駅までの道すがらにあるマクドナルドに久々に寄って、お昼ご飯を買った。まだ朝マックの時間だったことにレジで気づいて、おろおろしながら注文した。パートナーのリクエスト、野菜ジュースがメニュー表に見当たらなかったので、緊張のあまり一番ないだろうと思っていた爽健美茶にしてしまった。家にはお茶が飲み切れないほど沢山ある。マフィンセット2つが入ったビニール袋を用意してきたトートバッグに入れて、立ちのぼる匂いを封じられた気になっていたけれど、乗り換え電車を待っている今、満遍なくマックの匂いに包まれている。ホームには数人しかいないので、堂々とした態度で電車を待っている。午後は歯医者に行く。我が身のためは、パートナー、家猫、地域猫のため、そして、今起きている許しがたい出来事に抵抗し続けるためである。文学フリマで購入した「われわれの雰囲気」を読み進める。

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