MAミキサーが声優にやって(やらないで)ほしいこと(7)(8/19追記有)

7)台本の扱いについて(タブレット)

前回の続きです。
最近自分の周りでは5割6割ぐらいの方がタブレットに台本データを入れて持ち込まれてます。
正直、紙台本には紙台本の、タブレットにはタブレットの良さ不便さがあるのですが、昔のゲーム収録では段ボール箱が積みあがってた事を考えればタブレットにするのは時代の流れでしょうね。
(普通にストーリーの台本で300ページ超えたりしますし・・・。)

タブレットの扱いについてですが、
正直今までの記事と重複するところが多々あるのですが、改めて書いてきます。
タブレットが出始めの頃にはあったんですが、空冷ファンがついたタブレットは絶対持ち込まないでください。
ファンの音が邪魔で収録できないからです。まあ、ここ数年そんなタブレット全然出くわさないので、大丈夫でしょうけど・・・。

さて、実際運用していくうえで気になるのが、紙と違い硬い材質です。
座りのナレーションブースとかですと、大体テーブルに布製のクロスがかけられてたり、台本置きにフェルトやコルク板がついてたりしてると思います。
あれは、すべて反射音対策だと思ってください。
硬い材質ですと、音の反射が多くマイクに載ってしまうことが有るため、各スタジオでは上記のような対策が講じられています。
では、硬いタブレットを使う際どうすればいいか。
大体の方が、平置きではなく、ケースの機能で立て掛けて使われると思います。
なので、タブレットはマイクと自分の間に置いてください。
絶対マイクより奥にタブレットを置かないでください。

理由は反射音。コレに尽きます。
こちらもマイクをセッティングしに行く際、そこを考慮して間を取りますので、遠く感じてもタブレットを奥にして前に出ないで頂きたい。

また、立って収録する場合は紙台本と同様に扱ってもらえれば問題ありません。
マイクの後ろに持っていかない。せいぜいマイクの横ぐらいでしょうかね。

(以下追記)
先日収録の際にタブレットをマイクの近くに持って演じられた役者さんで出たノイズが有ったので追記させていただきます。
あまりマイクに近づけすぎると、Wifiタイプもセルラータイプも無線信号の送受信の電気的なプツプツといったノイズがマイクに乗ることが確認できました。
ですので、マイクの性能などに寄りますが、20cm以上は離してください。
(目算なのでアバウトですが)
一定の間隔で、プツプツブツブツ入ったら、たぶん原因はそれです。

全ては綺麗な状態で声を録りたいが為です。
ご協力ください。

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