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祭り上げられる事の怖さ

数年前に栄華を誇ったような会社の株価が低迷しています。代表例としてはスノーピーク、ワークマンでしょうか。

それぞれ事情が違うようです。
スノーピーク社はコロナ禍の中で売上を伸ばし、若い親族相続をした事で話題になりました。

スキャンダルで社長を解任、日常が戻ったことによりにわかファンの離反等が業績にも影響を与えそうした事があったからかは分かりませんが、上場廃止をするに至りました。

私の違和感はメディアがこぞって【アウドドアブームの終焉】というタイトルで報道し続けていることです。

膨張したものが縮小するなら分かりますが、
終焉というのは不思議な表現です。

現にこうした報道もあり、アウドドア製品の売却も追い打ちをかけるように報道されています。

コロナ禍でのアウドドアの時代到来!のように持ち上げていた時とは雲泥の差です。

メディアにとってブームは格好の獲物です。それが適切な報道であればいいのですが、一時期たくさん出まくる俳優さんのように使えるだけ使い悪くなったら捨てられるというのは違和感を覚えます。

ワークマンもワークマン女子という形で多くの報道がありましたが、株価はさえません。女性向けの印象が強くなり、元々メインの顧客だった土木の職人さんから苦言が増えているという事もあるようです。

スノーピークほどではないですが、チヤホヤされたワークマンというのは皆無になりました。

以前、あるPRがうまいスタートアップ企業に
メディアとの付き合い方に関してお聞きしたところ、メディアのケーキではなくコメの友になる。
というお話を伺いました。

ケーキはごちそうです。その時は食べたくなるのですが、毎日ではもたれてしまいます。そうではなくお米の友のように定期的に報道されるぐらいがいいということのようです。

なるほどなぁと感心してしまいました。
そこの会社はプレスキット等も用意してメディア側にも配慮しながらも加熱する報道にならないようにしているとのことでした。

盛り上がる分だけ反動が来る。
短期ではなく数年単位で露出を考える会社は賢いなぁと思っています。

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