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猫田の不登校物語(4)〜不登校の乗り切り方〜

私が不登校を乗り切れたのには色々な理由があります。
今回はそれについて書いていきます。

*父が決めたルール*

私の父は私にいくつかルールを作りました

・朝は早く起きること
・勉強をすること
・部屋から出ること
・食事をすること

これぐらいです。生活をする上で当たり前なことばかりでしたがその時の私にはものすごく難しいことでした。

本当に不思議なのですが、不登校になるとなぜか朝起きれなくなるんです。
私だけかもしれませんが、今まで聞いた話では朝起きれなくなる人は多いように感じます。
そうすると自然と夜寝るのは遅くなります。
昼夜逆転してしまうのです。
そして気づいたら一日が終わってしまいます。
こうやって毎日毎日何をしているのかわからない生活を続けているのは体にも心にもあまりいいものではありません。

それを父は解消してくれました。

ある時から自分が不登校であることについて全く気にしなくなりました。
そのある時とは生活リズムが整ってきた時でした。

食事や睡眠の大切さをその時にやっとわかりました。

*やりたいことを見つける*

私にとっていきたかった高校に入ることが中学生の時の自分のやりたいことでした。
だからこのまま学校に行かなければ高校受験に間に合わない、自分が望むような高校にはいけないということがわかった時、自分が今、これからなにをしたらいいのかわからなくなりました。
とりあえず勉強はしているけれど、テストも受けていなかったので自分がどのくらいの学力があるのかもわからなくて、どうしたらいいのかものすごく悩みました。

自分がそうやって悩み、出た答えは 学校に行く ということでした。

特に英語が喋れるようになりたいとか、大学に行きたいとか、医者になりたいとかは全くありませんでした。

でも私のやりたいことは学校に行くことだとわかり、そこから自分が行ける学校を探し始めました。
探し始めた時、同じ市にある他の公立中学なら転校ができるとわかりました。でも部活などで関わることが多く、知り合いもいて行きたいとおもえる場所ではありませんでした。でも私がやりたいことはあくまでも学校に行くということで、選択肢は所属している学校に戻るか、市内の別の公立中学に行くか、全日制の高校は諦めるかの三つでした。
学校を選ぶなんていう余裕はありませんでした。

それを所属している学校に伝えるともちろん止められました。
今戻ってくれば高校受験には問題なく間に合うということ、中途半端な時に転校すると友人の問題などがまた生じてしまうのではないか、などと。

そうやって悩んでいるうちに気づいたらもう三月になっていました。
そんな時に父が私立の学校を紹介してくれました。
もうその頃には募集が終わっている学校や、帰国子女や親の転勤などの理由でないと受け付けていない学校がほとんどで私が選べる学校はたった2校しかありませんでした。
その一つが共立女子第二中学校高等学校でした。
私が願書を取りに行ったのは共立のみでした。
理由は簡単で、高校の偏差値の高い方を選びました。
しかし私立の学校となると、編入試験があり、しかも私立の中高一貫の学校だったので先取り教育をしていました。
中学二年生のうちにほとんど三年生の内容は終わっており、六月ごろからは高校生の内容をやるとのことを聞きました。
私が願書を取りに行ったのは編入試験実施日の5日前でした。
その5日間で中学三年生までの数学と英語と国語を一通り終わらせるというのはとても難しいことでした。
結果は合格でした。とても嬉しかったです。

なんでもいいけれど何かしらのやりたいことを見つければ自分では思ってもいなかった力を出すこともできると信じています。

*自分だけの世界を作る*

今まで誰かのようにならなくてはならないとか、こういう風にならないといけないとか、自分自身をよりどうやって変えられるかを考えていました。
好きでもない友達とお揃いにしてみんなのようになったりするなど、いわゆる流行りというやつに縛られていました。
でも学校に行かなくなったらもう自分しか見えなくなります。
本当にやりたいことや本当に自分に必要なことを考えることになりました。
そのことを一生懸命考えるには誰にも邪魔されない自分だけの場所を作る必要がありました。
その自分の世界は本の中でした。
私はハリーポッターをひたすら読んでいました。
世界観がしっかりしていました。
それでいて魔法という非日常的な世界の中にもそれぞれ人間味のある現実にもいそうな登場人物たちがいて現実世界に近いところがあり感情移入しやすかったです。
だからかはわかりませんがずっと読んでいられました。

こういう風に何かに熱中して自分だけの世界、時間を作ることで自分自身としっかりと向き合うことができました。
自分の本当の声に耳を傾けることは本当に必要なことだと思います。

*自分を褒める*

すごく小さなことでもいいので少しでも自分を褒めるようにしました。
不登校になった自分が大嫌いで、自分でそうなる前にその環境を変えられなかった自分も大嫌いでした。
それに加えて自分のルックスにも自信がなく、何か特にできることとか得意なこともないし自分が一番自分を嫌っていました。
でもずっとそんなことをやっているともっとブサイクになっていきます。外見も内面も。それは今もなのですが。
でも学校にいけない、行かないという選択をした自分を少しでも好きになるために一日が終わるときに自分を少しでも褒めるようにしました。
褒めようと思うだけでも全然違います。

誰かに褒められるのはとても嬉しいですし、大事なことだと思いますが不登校だったり何かしらで悩んでいるときは自分に褒められことが一番大切だと思います。

*まとめ*

私が不登校を乗り越えられたのはたったこの4つのことがあったからだと思います。
それ以外に特に変わったことはしていません。
4つとも自分と向き合うことが大切というのが共通しています。
不登校だったり、引きこもりだったり、他にも自分を認められなくなることって多いとおもいます。
そんなときはみんなハリーポッターにハマってみたり、生活リズムを正してみたりすればいいと思います。

悩みが多くてモヤモヤしている時ってとても辛いけれど、自分を見つめ直すとてもいい機会だと思います。
辛いことは正直に辛いって言っていいと思うし、かっこつける必要はないです。自分のことを好きになれなくても自分は存在しているだけで意味があると思えるようになれれば素敵ですね。
自分を見つめて認めることって身体共に健康な時は自然とできていることなんですね。
心が、体が、もしくは両方とも健康じゃないなぁと思ったら最近の自分の生活だったり食べたもの行ったところ、出会った人などを思い出して自分が健康になれる選択をしようと意識してみるだけで変わってきます。

不登校であってもなくても、人ってものすごく疲れているし大変だし自分のことは嫌いになる方が簡単です。
この4つのことは自分をモヤモヤから救い出す方法かもしれません。
自分を救い出す方法が何も思いつかなかったらぜひ参考にしてみてください。


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