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ディズニーシーのツアーに参加した話

ディズニーシーには色々なツアーが存在する。
それは金銭を払わずに行くことができ、バックグラウンドストーリーを知れたりする魅力的なツアーだ。
一部では有料の、本当にすごいツアーも存在するが、アトラクションキャストが案内する激レアなツアーが存在する。
今日は私が行ったツアーの感想を述べたい。


マグマサンクタムツアー

伝説と言われた、ミステリアスアイランドにあるセンターオブジアースのQラインを歩くことが出来るマグマサンクタムツアーだ。
私はこのツアーを10年以上前に行った。
10年以上前なのでおぼろげだが、とても良く覚えている。
当時弟と母と共にディズニーに行っていたが、センターオブジアースをいざ乗ろうと足を運んだが悲しいかなセンターオブジアースはメンテナンス中だったのだ。
肩を落としていた3人の前に、1人のアイランドクルーが声をかけてくれた。
「良かったら中を案内しましょうか?」
乗れないならせめて中だけでも見たい!と思った私たち3人はツアーに参加することになった。

「モビリス!」
アイランドクルーがにこやかに胸に手を当てて挨拶をしてくれた。
これが此処の挨拶なのか、と幼いながらに私は判断し、直ぐに同じように「モビリス」と返した。
するとアイランドクルーが「知ってましたか、あいさつ!」と言われたので「こうあいさつするのかな…と思って」と返答をした。

モビリス・モビリ。これはミステリアスアイランドの合言葉。
「変化をもって変化する」という意味でミステリアスアイランドでの特別な合言葉だ。
挨拶を掛けるほうは「モビリス」、返す方は「モビリ」。
左手を右胸に当ててネモ船長のNを作り出す挨拶は、アイランドクルーならだれでも返してくれるディズニーの魔法の1つだ。
これを知っている人は最近多くなってきてくれて嬉しい。

話を戻そう。
挨拶の意味を教えてくれたアイランドクルーは入り口を見せてくれた。
「この入り口、左右に大きな丸が出来ていますよね」
確かに、大きな丸が2つある。
洞窟のように見えたのだが、どうやらこれは掘削の跡らしい。
アイランドクルーが後ろを見るように言えば、そこには巨大な掘削機がぶら下がっていた。

「この掘削機でこの穴をあけたんですよ」
大きな穴はこの掘削機で開けた為、大きく2つになっていたのだ。
こんなこと全く気付くことはなかった。

次に、Qラインを案内してもらう。
地底からマグマが噴き出していたり、ネモ船長が実験、研究を行うための部屋が様々あるのが特徴だろう。
地底世界には様々な植物、鉱物、現象が存在し、それぞれに合わせて環境を変えて実験が行えるようにしているようだった。

キノコ、水晶、発光生物……
地底にはどんなものがあるのだろうか、と想像力を掻き立ててくれる素晴らしい研究結果がそこにはあった。
このQラインを通ることで、今から乗るセンターオブジアースに対してワクワクとドキドキを加速させてくれるのだろう。
ふと、アイランドクルーが立ち止まり私たちに向き直った。

「中に入ってみますか?」

そう言って、なんとアイランドクルーはネモ船長の作業室の鍵を開けてくれたのだ。
中はとても綺麗に保たれており、何もかもが細かく置かれていた。
流石にネモ船長不在の間に物を動かすのはいけないが、隅々まで見せてもらえたのはこれが最初で最後だ。
「ネモ船長はお茶がお好きで、確か…海の研究の時でもよく飲んでましたよ」
なるほど、このティーカップは鍵になりそうだ。
弟がネモ船長の椅子に座り、記念撮影を行った写真は今でも家に残されている。
この作業室での撮影、見学は私のこころの中に強く強く残った。

最後にやってきたはテラヴェーターだった。
このテラヴェーターは地下のはるか下まで一気に下ることが出来る特殊なエレベーターだ。
「今は火山活動が活発で皆さんを安全にご案内できないのですが、火山活動が落ち着いたら皆さん見学に来てくださいね」
アイランドクルーさんはそういって笑顔で見送ってくれた。

私はこのマグマサンクタムツアーに行くにあたってもう1つ魅力的なアトラクションを知ったのだ。
それは、海底2万マイルだ。
当時ただ密閉された暑いだけのアトラクションで、家族内では酷評だったのだが、このツアーを通してネモ船長の研究はそちらでも行われおり、海底二万マイル側でもツアーをやっている。と知り、改めて海底2万マイルのツアーを行い、乗り込んだ。
すると、ネモ船長を身近に感じることが出来たのだ。
ネモ船長、ミステリアスアイランドに対しての知見を深めたことで、この海底二万マイルに対しての興味が爆上がりした。
おかげで、海底2万マイルは私の中でお気に入りのアトラクションにランクインしたのだ。
この話は次の回に持ち越そう。

今ではこのマグマサンクタムツアーは行っておらず、幻のツアーと呼ばれていたのだが、家族3人でアトラクションに乗らず、じっくりとQラインを見る機会を頂けて本当に嬉しく思う。
あの時のアイランドクルーさんに、今でもお礼を言いたいほどだ。

海底2万マイルツアー


地底、海。
それはミステリアスアイランドにおける研究テーマだ。
海底2万マイルは、私たちが海底を探索中、巨大な生き物に襲われ2万マイル下に落ちてしまう……というアトラクションだ。
「ディズニーシーでの混雑を調べるなら2万マイルとシンドバット」と呼ばれるほど待ち時間が少ないアトラクションの代表である。
こちらの話は、私がつい最近行った時の話にしよう。

私は特別絶叫アトラクションが苦手だ。
上記で言ったセンターオブジアースは結局その日乗ることが出来ず、ツアーに参加したと言っていたが。
後日後輩と乗った時に緊張で涙が出るほど恐ろしかった、というか……なんというかだ。心臓は痛くなった。
その前にユニバーサルスタジオジャパンで同等に近いジュラシックパークに乗り込んだところ、落下時に「こういう系のアトラクション駄目だ!もう乗らんでおこう!」と思った。
親友と遊びに行った時も1人でセンターオブジアースに向かわせ、私は出口付近で餃子ドッグを貪っていた。

その為、ミステリアスアイランドで私が乗り込めるのは海底2万マイルとなる。
しかし、この海底2万マイルはスリルこそ少ないがとても興味深いアトラクションであることには間違いない。
そんな2万マイルにも当然ツアーがある。

モビリス!モビリ!
そんな挨拶を交わし、1度目を乗り込む。
満足した私は再び足を戻し、もう1度乗り込もうと考えた。
そこで、アイランドクルーに声をかけられたのだ。
「2万マイルのツアーがあるので良ければいかがですか?」
ツアーがあるのは知っていたが、このように声をかけられることは無かったため、興奮した私はもちろん!と声を返した。
このツアーは親友との旅、家族での旅で行ったことがあるのだが1人で行くことは初めてだった。
らせん状のスロープをゆっくり降りて、私はアイランドクルーについて行った。
普段は入ることのできない、というより今はそこまで人が居ないので並ぶ必要のないQラインを見せてもらったのだ。

ネモ船長の研究室、というより自室に近いこの場所は、本当に様々な物が置かれていた。
研究者は部屋に興味のある物しか置かないのだろう。
ツボは海の中で取り出したもの、棚には様々な薬品に近いものが置かれており、なんど机の下にまで骨董品が置かれている。
壁には潜水艦との通信が出来る通信機が堂々と置かれている。
ツボにはアトランティスと思われる大国が描かれており、これから起こることを示唆しているようにも見える。
赤いローブはネモ船長のローブであり、真上に置かれている絵画に同じような物を着ているネモ船長が描かれている。
あまり多くを語ってしまうと面白くない為、このツアーの詳細はこれ以上伏せておこう。
最後に隠れミッキーを教えてもらい、いざ再乗船。
このツアーを子供のころに知り、海底2万マイルのファンになった私は、何度もこのツアーを訪れたいと考えている。
また機会があれば行ってみよう。

なお、余談になるがコロナ渦の中、5000人で経営されていたディズニーでの話になるが
海底2万マイルに1人乗船したことがある。
行ったことがある人は分かるが、海底2万マイルは3基同時に乗り場に到着する。
何と私だけがその乗り場におり、3基の内1基選び放題で、本当に「ひとりぼっち」で乗ったことがある。
「貸し切りですよ!」と声高らかに言われた。
めちゃくちゃ嬉しかった。
あの感動と体験は後にも先にもなかなかないだろう。


タワーオブテラーツアー(仮)

私はホラーとミステリーが大好物だ。
その為、タワーオブテラーは私の好奇心を大きくくすぐっていた。
きっとタロットのタワーとかけているんだ、とか、中を見て色々な調度品を見てみたい……だとか。
しかし、問題があった。私は絶叫が乗れないのだ。
生まれてこの方、このタワーオブテラーの中に入ったことは無かった。
乗る寸前にリタイア、などは他のお客さんにも迷惑がかかる。
ツアーがあったことは知っていたのだが、それはもう既に無くなった産物だということを知りさらに悲しくなった。
かくして、私のタワーオブテラーの内見はなくなったのだ。ちゃんちゃん。

と、思ったのだが……数奇な運命が私を襲った。
当時、親友が1人で乗り込むため、私は入り口付近で友人を見送るために待っていた。
その間、必死にタワーオブテラー内をスマホで眺めていた。
限りなくアップで見たかったためだ。
しかし、端っこの方などは見ることは出来なかった。
「高塔」と書かれた暖炉なども、可笑しなメニューのあるレストランなども見て見たかったが、入り口は2mほど離れており、そこまで見ることは適わなかったのだ。
せめて友人が来るまでは中眺めていよう……と思った私を、キャストさんは本当に奇妙な人に見えたのだろう。
「何かお探しですか?」と聞かれてしまった。
「友人が乗るのでここで見送ろうと思ってるのと、中をついでに覗いてるんです」
我ながら余りにも変な回答だと思う。
「タワーオブテラー、乗られたこと無いんですか?」
「いやあ、絶叫がどうしてもだめで……でもすごく好きなんです。雰囲気とか、ハイタワーさんの失踪も気になりますし……」
キャストさんにこんな雑談しても「ではお待ちください」で跳ねのけられるだろうし、友人が来るまで下がって待っていようか。と考えた矢先だった。

「良ければ、乗り場までは行けませんがロビーを見て見ますか?」

心臓が高鳴った。一瞬頭が混乱した。
咄嗟に出た言葉は「いいんですか?!」だった。
「せっかく好きなのに中が見れないのは勿体ないですからね」と言ってくれたのだ。
タワテラに乗ったことのある人は分かると思うが、人が多いとロビーの大半が埋まってしまう。
しかし、その日は人が少なく、ロビーの左側、受付側1本しか道が無かった。
その為、右側なんかは全部空いていたのだ。
(仮)と名付けたのはこれは正規ツアーではなく、キャストさんの計らいだからだ。

言っておくが、これは本当に非正規ツアーであるため、
これを見たからと言ってキャストさんが中に案内してくれることはほとんどないので、
宛てにしないでほしいし、キャストさんにごねたりするのも絶対にやめてほしい。
絶対にキャストさんを困らせてはいけない。
この非正規ツアーはキャストさんの善意であり、全員にこのような事が適応されることは無い。
それだけは心に留めてほしい。

私はいつも入れないパーテーションを開けてもらい、中に入ることが出来た。
圧巻。
今まで動画でしか見たことのなかった場所が目の前に存在した。
当然、写真を撮って良いかの許可は取った。
入ってすぐ右側には高塔の暖炉。
今まで見て見たかった暖炉だ。
その上には人の足を模したようなものが置かれており、その上にはその持ち主だったであろう銅像の姿が描かれていた。
壁には様々な絵がかけられており、それぞれにハイタワーと従者、そして追いかける者が描かれていた。
「どの絵も、少し誇張表現が入ってるんですよ。少しどころでは無いかもしれません」
本当ならばこんな悠々と宝を盗むことは出来ないはずだ、もっと必死だっただろう。
古今東西、色んな所から「盗み」を働いているハイタワー
その傲慢さがにじみ出ている、とてもいい絵だ。
私は入ってすぐの後ろのステンドグラスを見た。
地球の上にハイタワーが乗っており、何処かを杖で指している。
「あそこはニューヨーク、つまりアメリカンウォーターフロントなんです」
ハイタワーの傲慢さが猶更強くなった気がした。

その後に見ることが出来たのは、大きな絵とその真下にある破壊されたエレベーターだ。
私はこれを見たかったのだ。
エレベーターの中にはワイヤーがぶら下がっていた。
それは、切られたワイヤーではない。
本来エレベーターのワイヤーは、複数の太いワイヤーをねじり1本にし、それを何本かにして吊っている。
しかし、このエレベーターは異様だった。
糸を想像してほしい。
糸は思いっきり引っ張るとちぎれ、繊維がバラバラとなっている。
その時を思い出すのだ。
こう見ると、ハイタワーは「落ちた」のではなく「引っ張られた」のかもしれない。
私はそう思ってエレベーターの中を興味深く観察した。
無惨にもちぎれたワイヤーは2本、揺れもせず強固さを見せてそこにあった。
ひしゃげた扉は、落下の衝撃を物語っている。

真上には、自分がやってきた悪行を悪行だと思わず、宝を山積みにするハイタワーの絵があった。
様々な絵を見てきたが、これが一番傲慢さを感じて好きになってしまう。
本当に異質な光景だった。
真上では自分の威厳をたたえているのに、真下では自分の行った愚かさの代償を知る。
天と地ほどの差、とはこのことを言うのだろう。

左右にある扉は、それぞれ「レストラン」と「プールへの道」だった。
プールの道はいわゆるお土産さんだ。
タワテラのお土産屋さんに行く道が此処にある、ということだ。
リタイアの道ではない。
タワテラのお土産屋さんが元々プールだったことは皆もご存じだろう。
知らない人は行ってよく観察してほしい。
さて、問題のレストランだが、もちろん閉鎖状態になっている。
レストラン、ザ・オリンピックにはゲテモノ料理が並んでいる。
この料理の内容は入り口でも確認できるので、入り口のチラシが入っている……広告塔?を確認してほしい。
ちなみに、この近辺にハイタワーホテルの階数表示というか、施設説明なんかもあるので気になった方は是非探してほしい。
見れない方は動画で補完しよう。

巡っている間、友人に驚かれたりもした。
お前外にいるんじゃ!という顔をされたのだ。
私は悠々と手を振って見送った。
そうして、私のタワーオブテラーツアーは終わったのだ。
キャストさんに深々と頭を下げ感謝の言葉を述べた。
キャストさんは終始笑顔で説明をしてくれた。本当にありがたいことだ。
今でこそ人気のアトラクションのため、このツアーが開催されないのも無理はない。
そもそもタワテラ自体があまりメンテナンスを行わない為、本当に私は運が良かったのだと思う。
再三いうが、これはキャストさんの善意であり非正規のツアーなので中に入りたいからとごねてはいけない。絶対にだ。

BGS好きにはたまらないツアー

今できるツアーは、有料のツアーと海底2万マイルツアーだ。
どちらも「メンテナンスが必要ない」アトラクションとも言える。
2万マイルは人が少ない為、そもそものQラインに行くことが少ないという事もある。
私はBGSが好きでよく調べたり、ツアーや買い物でキャストさんのお話を伺う事があったり、そういった話を聞く機会に恵まれている。
そうすると、一気に視点が変わるのだ。
海底2万マイルも、ただの暑いだけの狭いアトラクションではなく、海底探索のために日々研究を続けているアイランドクルーたちの賜物だと感じる。
タワーオブテラーもまた、ハイタワーが呪われるにいたる物がロビーにはたくさんあった。
残念ながら秘密の倉庫には行けそうにないが、いつか心のどこかで行ってみたいと感じつつ、乗るのは嫌だと思う自分が余りにも悲しい。
しかし、今回夢にまで見たロビーの探索を好きに行わせていただけたのは本当に嬉しかった。ありがとうございました。

ツアーは数少ないものだが、今後も何かこういったツアーがあるならぜひ行きたい。
皆も、騙されたと思って2万マイルツアーに行ってほしい。
私は偶然にも1人でキャストさんを独り占めできたのだが、本来は10人など何人か連れていくらしい。
1日5回限定で声をかけられないと、など様々だ。
タイミングが合えば是非行ってほしい。

個人的には、ウォークスルーで構わないのでホーンテッドマンションかインディ―ジョーンズを歩いてみたいものだ。


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