見出し画像

Obsidianでメモと日記を書いたら、人生を変えられそう

「他人のことをなかなか覚えておけない」「コンテンツ力が低い」という僕の人生の2大悩みを解決すべく、1年半前ほど試行錯誤していたのですが、Obsidianというメモアプリを使ってメモと日記を書き始めたら、全ての悩みを解決できそうなので、これまでの経緯とともに僕なりのObsidianの使い方を紹介します。

結論だけさっと知りたい方は「Obsidianでメモと日記を書いてできるようになったこと」「Obsidianを使い始めて変わったことまとめ」あたりを読んでいただけると嬉しいです!

Obsidianとは

Obsidianはパソコン、スマホで使えるメモアプリです。もう少し詳しく言うと、マークダウン記法を少しだけ拡張してくるマークダウンエディタです。

Obsidianの最も重要な機能は強力な内部リンクです。Obsidianの内部リンクを使うと次のようなことができるようになります。

  • ファイルから別ファイルへの内部リンクを貼れる

    • wikipediaみたいに文章中の文字を内部リンクにできるので、そこをクリックするとリンク先のファイルへ遷移する

  • リンク先のファイルを埋め込める

    • あるファイルの中にリンク先のファイルの中身を表示できる

  • ファイル名の変更を追従する

    • ファイル名を後から変更しても内部リンクは壊れない

    • ファイルを別フォルダに移動しても内部リンクは壊れない

  • ファイルのバックリンクを辿れる

    • 内部リンクされているファイルの一覧を見れる

    • 条件で絞り込むこともできる

    • バックリンクのバックリンクのバックリンクの、、、みたいなのもグラフビューという機能でみることができる

Obsidianにこれらの機能が備わっていたことと、これらの機能のおかげで一切フォルダ分けをしないでメモを取れるようになったで、僕の困っていたことが一気に解決しました!
(正確にはまだObsidian初めて3ヶ月なので本当に解決したかどうかわかるのはまだこれからです!!)

もともと困っていたこと/僕の人生の2大悩み

①身近な人のことを覚えておけない

久しぶりあった知人や親戚と話す時に「前にあった時に彼女いたかどうか聞いたのに、どっちだったっけ?」「この前絶対聞いたのに、義姉のお子さんの名前なんだっけ?」というシチュエーションに遭遇したことはありませんか?多かれ少なかれ、きっとこの記事を読んでくれている方にも起きたことがあると思います。
ちゃんと覚えていれば「この間会った時、彼女できたって言ってたけど順調?」だったり「◯◯ちゃん、大きくなったね〜」なんて自然に会話をすることができるので、相手からの印象もとても良くなるはずです。

僕の場合は、「聞いたはずなのに忘れてしまったーーー!!」となることが非常に多いです。聞いたことまでは覚えてるのに、その内容は覚えてないんです。もう少し僕の脳みそに頑張ってもらいたいのですが。。。
なので、前にも聞いたのに「彼女できた?」って聞いてしまって微妙な空気になったり、「お子さんの名前なんでしたっけ?」と聞きたいけど聞きづらいので、誰かが名前呼ぶのを待ってたりしてました。

②コンテンツ力が低い

ここでいうコンテンツ力とは、誰もが聞きたくなる素晴らしい人生経験のネタをいっぱい持っている、みたいなことはではなく雑学の豊富さのことです。(使い方が正しいかわからないですが、僕はコンテンツ力と呼んでいます)たとえば、社会情勢、タレント、役者、会社、サービス、アニメ、漫画、映画、ゲームなどなどの知識の豊富さです。

僕はコンテンツ力が低いがゆえに辛いシチュエーションに度々出くわします。たとえば、「この間渋谷で◯◯さん見かけたんだよねー」「まじでー!!」みたいな会話の時です。周り人が知っていて当然のような空気だと、それがどんな人なのか聞くにも聞けず、自分は知らないけど周りに合わせて一応盛り上がっておきます。しかし、そもそも知らないので会話を広げることもできず、そこから会話が広がってもずっと聞いてるだけになってしまいます。

普通にメモと日記を書いた1年間

これらの悩みを解決するために、1年半ほど前からメモと日記を書き始めました。メモを書くのは、さまざまな雑学を僕なりに解釈してまとめておくことで、僕の脳みそにしっかりと刻みこんで、コンテンツ力をあげることが狙いです。日記を書くのは、身近な人との関わりを記しておき、次に会う前に事前に日記読んでおいて「聞いたけど忘れてたー!」なんてことがないようにするのが狙いです。

普通のメモと日記では、悩みを全く解決できず

フォルダ分けして一生懸命メモをしていました。初めの頃は「これで俺はなんでも覚えられる!コンテンツ力爆上げ間違いなし!」と楽しくメモしていましたが、そんな状態は長くは続きませんでした。日記も毎日しっかりつけていましたが、いい感じに活用することができませんでした。

普通にメモと日記を1年間書いてみたら、大きく3つの課題があることがわかりました。

①フォルダ分けがしんどすぎてメモを書くのが億劫になった

メモを探しやすくするためにフォルダ分けしてました。しかし、フォルダ分けってめちゃめちゃ難しいんです。「〇〇会社が××サービスを運営していて、その社長は□□さんで、□□さんは元々◇◇会社で、、、」みたいなことをどうやってフォルダ分けするのか?という問題に直面しました。
「人」でフォルダを作るべきか、「会社」でフォルダを作るべきか。。。始めのうちは楽しく分類していましたが、フォルダが増えるにつれて「このメモはどこのフォルダに入れるべきか?」と考える時間が増え、それに伴いメモを書くことに対するストレスも増え、どんどんメモを書くのが億劫になりました。最終的にはかなり限定的なことしかメモしなくなりました。

②メモの内容が散らばる

上の例で出した「〇〇会社が××サービスを運営していて、その社長は□□さんで、□□さんは元々◇◇会社で、、、」というパターンでは、社長の□□さんのメモを探そうと思った時に、「人」フォルダーにあるのか、「会社」フォルダーのメモの一部に書かれているのかわからず、探すのが非常に困難になりました。また、メモをする時には「あれ、これメモしたっけ?」となるので、毎回メモを探す必要があるのですが、メモが探しづらいがゆえに、さらにメモするのが億劫になりました。

③日記から必要な情報を探せない

日記を毎日書いていたのですが、結局のところ、元々の目的だった「前にあった時の話を振り返って、コミュニケーションに生かす」ということができませんでした。なぜなら、日付ごとに書かれた日記から必要な情報を探しだすことが物凄く困難だったからです。特定の日記を書いたのがいつ頃なのか?というのはかなり大雑把にしかわからないので、日付ごとの日記を読み込むのに膨大な時間がかかってしまいます。また、たとえ検索したとしても、漢字、ひらがな、ニックネームなど、日記にどう書いたのかわからず、なかなかうまく検索することができませんでした。その結果、日記から情報を探し出さなくなり、ただ日記を書くだけになってしまいました。

Obsidianを使ったメモの方法

普通のメモをしてみて、全然悩みが解決されてないことに打ちひしがれていた頃に、Obsidianというメモアプリと出会いました。このアプリと出会ってメモと日記の取り方が全く変わりました。
Obsidianを使ったメモと日記の取り方は、ざっくりですが次のような感じになります。

フォルダ分けを一切しないでメモを書く

まず、すべてのメモを最小粒度同じフォルダに全部入れます。最小粒度のメモとは、人、会社、単語、サービス、などになります。ツェッテルカステンの考え方を参考にしました。そして、Obsidianの強力な内部リンク機能を使うことで、一切フォルダ分けすることをやめメモ同士の関連は全て内部リンクで表現しました。そうすることで、メモを書く時にどのフォルダに入れるべきかを考える必要がなくなります。

たとえば、株式会社ZOZOについてメモしていたら、ZOZOTOWN、WEAR、ZOZOUSEDという3つのサービスを運営していて、社長は澤田宏太郎さんであることがわかりました。その場合は、5つのメモを作り、それぞれのメモから関連するメモに対して内部リンクを貼っておきます。そうすることで、フォルダによる階層構造の制約に煩わされることなく、いくらでもメモを書くことができます。

日記からメモに内部リンクを貼りまくる

日記は、1日分を1つのメモとして書きます。そして、日記から最小粒度のメモに対して内部リンクを貼ります。そうすることで、メモからバックリンクをたどれば、それに関連する日記を探し出すことができます。

たとえば、友人の山田太郎さんに会って近況を聞いたので、2022/1/1の日記に山田太郎さんと話した内容を書きます。山田太郎さんは最小粒度なのでひとつのメモにします。そして、2022/1/1の日記から山田太郎さんのメモに対して内部リンクを貼っておくという感じです。
こうしておくと、2022/3/6に山田太郎さんと会うことになった場合、山田太郎さんのメモのバックリンクを辿ると、山田太郎さんのことを書いた日記を簡単に見つけることができます。

他には、ドラマを見ていて inevitably という英単語の意味を調べたら、日記に「xxのドラマを見ていてinevitablyを調べた」って書いておきます。すると、次にinevitablyをメモする時に、「あ、前に自分メモってたじゃん。あー、xxのドラマで出ていたやつね」となります。こうゆう出会い方をすると自分の記憶に刻み込まれるので、ガンガンいろんなことを覚えられ、コンテンツ力の向上を期待できます!

Obsidianでメモと日記を書いてできるようになったこと

紹介した方法でメモと日記を取り始めて3ヶ月ほどが経ちました。僕の人生の2大悩みは、①身近な人のことを覚えておけない、②コンテンツ力が低い、ということだったのですが、この方法でメモを取っていると確実に解決できそうな兆しが見えてきました!
Obsidianを使い始めてできるようなったことをざっくりと3つにまとめてみました!

①迅速かつストレスなくメモを書ける

もともとフォルダ分けがしんどくて、メモを書くのが億劫になっていました。
そこで、フォルダ分けをやめ、内部リンクでメモ同士の関連を表すようにしたので、メモを書く前に何も考えることなく、とりあえずメモを書くということができるようになりました。
いくらでもメモを書けるようになったので、コンテンツ力の向上を期待できます。

②日記から必要な情報だけを探せる

せっかく日記を書いても、振り返るのに膨大な時間がかかってしまい、日記を書くだけになっていました。
そこで、日記からメモに対して内部リンクを貼るようにしたので、メモからバックリンクを辿ることで関連する日記だけを探せるようになります。
日記から必要な情報を探せるので、身近な人のことを日記に書いておけば、前にあった時の話を振り返って、コミュニケーションに生かすことができます。

③同じメモに何度も出会えるので覚えられる

メモを書くだけでもコンテンツ力の向上は見込めるのですが、実際のところ、一度メモしただけでは記憶に残らないことも多いです。
この方法でメモと日記を書いていると、メモの内容と、いつメモしたのか?なぜメモしたのか?を関連付けて日記に残しておくことができます。
メモしようと思ったことがすでにメモしてあった時や、メモしたことに関連するメモがすでに存在していた時などに、自分の生活と関連付けてメモを記憶できますし、何度も同じメモに関わるので、かなりメモを記憶しやすくなります。
なので、さらにコンテンツ力の向上を期待できます!

Obsidianを使い始めて変わったことまとめ

  • before

    • メモ書く時のフォルダ分けが辛い

    • メモ同士の関連をフォルダの階層でしか表せない

    • 同じことに関するメモがあちこちに散らばる

    • 日記から必要な情報を探せない

  • after

    • フォルダ分けしないので辛くない

    • メモ同士の関連を内部リンクで表現できるので、どんな関連でも表現できる

    • メモはすべて最小粒度なので、重複した内容があちこちに散らばることはない

    • メモのバックリンクから関連する日記だけを探せる

Obsidianじゃないとできないの?

Obsidianじゃなくてもこのメモと日記の取り方は使うことができます。最低限必要な機能としては以下の2つだと思っています。

  • メモ同士で内部リンクが貼れること

  • メモ名(ファイル名)の変更、移動に追従してくれること

これらの機能があれば、どんなメモツールでも上記のメモ+日記の取り方は行うことができます。
Notionにも必要な機能はあるので、Notionでもやることはできます。個人的はObsidianの方が使い心地がよかったので、Obsidianを使っています。

同じような悩みを抱えてる方がいっらしゃいましたら、ぜひこのメモと日記の付け方を試してみてください〜!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?