うちの猫をお迎えした時の話②



連絡するとトントン拍子に事が進んだ。

夫も「〇〇(知り合い)さん家なら知ってる人だし良いかもね」と、

連絡した知り合いの方も「お久しぶりです。猫、見に来て良いですよ。」といった感じで快諾してくれた。

当時幼稚園児の息子も、猫が来ることを楽しみにしてくれていた。



いよいよ夢にまで見たニャンニャン祭りだ・・・



子猫用のトイレにシート、餌入れに水入れに、キャリーケースにベッドにおもちゃ。


待っててね・・・ニャンちゃん・・・・!!



知り合いの方(Nさんとする)の家では、家で猫を飼っていたわけではなく
住み着いた野良猫のお母さんがその年の春に4匹の子猫を産んだそうだ。

まだ1ヶ月ほどの小さな子猫たち。4匹それぞれ柄が全然違う猫だった。


その日は家族3人で、Nさんのお宅に伺った。

大きな日本家屋で、短い廊下を挟んで離れた場所に猫専用の小部屋のようなところがあった。

Nさんは「その部屋に居るから自由に見てみていいよ〜」という感じで案内してくれた。
6畳間ほどの空間に子猫4匹はいた。


ミーミーミーミー

まだ目も青く、ニャーではなくミーミーとなく
ナマコほどの大きさの毛玉の動物。

カレンダーや雑誌でしかみた事がなかった

子猫

という生き物。


子猫


仔猫


KONEKO



     子猫や・・・・!



可愛い。
愛らしい。


しかし、可愛いという感情以上に
初めて接近した動く小さなナマコ大の毛玉たちに「不思議・・」という気持ちになった。

赤ちゃんなこともあり、触ったら消えてしまいそうな尊さが子猫たちにはあった。


そんな私の心配とは裏腹に、
子猫たちは4匹ともとっても元気でやんちゃだった。


その中で茶色い子猫とグレーの靴下猫は
他人が入ってきたこともお構いなしで部屋の中を駆け回り、子猫同士で何度も取っ組み合いをしている。

どうやら好奇心旺盛なオスの子猫らしい。

走り回る子猫のほかは
マイペースに餌を食べる猫と、
大人しくてほっそりした色の薄い三毛猫がいた。



Nさん曰く、近々子猫を譲り受けたいといっている人が近所にいるらしいが、
「早いもん勝ちだから好きな子何匹でも連れてっていいよ〜」とのことで

夫も「母ちゃん(私のこと)がどの子にするか決めていいよ」と、

お迎えする猫ちゃんは私に委ねられた。

数十分間、NさんやNさんのお子さんと雑談しながら猫たちと戯れ、
迷いに迷いながら心を決めた。

本当ならば兄弟猫たちを離れ離れにしたくはない。
けどお迎えする猫は1匹と決めてきたし、1匹分のお迎え準備しかしていない。



「・・・この子を、連れて帰っても良いですか・・・?」


私は、1番おとなしかった薄い三毛のメス猫をお迎えすることに決めた。

初めて会った時から
気難しい性格の猫。というのは肌で感じていた。
でも、
だからこそ、自分とウマが合うような気がしたのだ。


4年以上経った今、彼女は気難しい性格に磨きをかけている。それはまた別の機会にお話ししたい。


③へ続く。

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